タグとしては「ラプラス」を使用することが多い。
その他→ラプラス
基礎データ
全国図鑑 | No.0131 |
---|---|
カントー図鑑 | No.131 |
ジョウト図鑑(GSC) | No.219 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.224 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.242 |
コーストカロス図鑑 | No.150 |
アローラ図鑑(SM) | No.268 |
ポニ図鑑(SM) | No.083 |
アローラ図鑑(USUM) | No.353 |
ポニ図鑑(USUM) | No.100 |
ガラル図鑑 | No.361 |
カンムリ雪原図鑑 | No.190 |
ローマ字表記 | Laplace |
ぶんるい | のりものポケモン |
タイプ | みず / こおり |
たかさ | 2.5m |
おもさ | 220.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性1 | シェルアーマー:相手の攻撃が急所に当たらなくなる |
特性2 | ちょすい:みずタイプの技を受けると、ダメージを無効化しHPを最大値の1/4回復する |
隠れ特性 | うるおいボディ:天候が「あめ」のとき、ターン終了時に状態異常を回復する。 |
タマゴグループ | かいじゅう/すいちゅう1 |
各言語版での名称
英語・ドイツ語 | Lapras |
---|---|
フランス語 | Lokhlass |
韓国語 | 라프라스 |
中国語(台湾国語) | 乘龍 |
中国語(広東語) | 拉普拉斯・背背龍 |
キョダイマックス
のりものポケモン・ラプラスがキョダイマックスした姿。
詳細は「キョダイマックスラプラス」の記事を参照。
概要
第1世代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場している古株のポケモン。凹凸のある甲羅を背負った水色の首長竜のような姿で、額に角を生やし、側頭部には渦巻き状の耳のようなものが付いている。
知名度に加え見た目の愛らしさから、昔より根強いファンが多いポケモンである。
見た目通り水棲のポケモンで、決まった縄張りを持たず、親子や群れといった集団で穏やかな海を回遊しながら暮らしている。そして気分が良いと、綺麗な鳴き声で歌うという。
人間の言葉を理解できる高い知能を有しており、無駄な争いを好まない優しい性格。
「乗り物ポケモン」の分類の通り、背中の甲羅に人やポケモンを乗せて泳ぐ事を好み、その乗り心地は抜群らしい。
乗せたがる理由は明言されていないが、別のポケモンを助けて対岸に運んであげる光景もよく見られるなど、他との共生を良しとする姿勢が窺える。
こうした性質から、アローラ地方など一部の地域では、パルデア地方のモトトカゲよろしく人間の交通手段として古くから共存してきた。
両の手足は泳ぐことに特化したヒレになっているが、陸上でも少しだけなら這って移動でき、特に氷の上ならば軽々と滑って移動可能。一部媒体ではれいとうビームで凍らせた地面や海上を滑るという移動方法も編み出している。
無論氷タイプだけに寒さには強く、冷たい氷海でも平気で生きられ、スベスベな質感の皮膚は少しだけひんやりしているらしい。かといって暑さに弱いわけでもなく、南の温かい海にも難なく順応でき、一部は淡水域でも見られるなど、クジラやシャチに匹敵するレベルの適応性を誇る。
……一方、その人懐っこい気質が仇となり、元々の希少性に目を付けた人の手で乱獲されてしまい、絶滅寸前まで追い込まれてしまった歴史を持つ。
ゲーム上でも出会える機会は少なく、独りとなった個体は、数の減った仲間たちを思って哀しげな鳴き声で歌うのだとか。カントー四天王のカンナも、故郷に暮らす野生のラプラスを保護するための発言力を求めて四天王となったらしい。
……とされていたのはもはや過去の話。『ポケットモンスター サン・ムーン』の時代では手厚い保護の結果その数を順調に増やしていき、遂にはかえって増え過ぎてしまい、周辺の魚ポケモンが食いつくされ減るといった影響も確認されている。外見が良いことも手伝って、過剰な保護が行われたのだろうか。ある種人間のエゴに振り回されたポケモンであるとも言えるだろう。
名前の由来はフランス語で座席を意味する「La _place」と思われる。ラプラスの悪魔で知られる数学者は多分関係ない。デザインの元ネタはネッシーであろう。
イラストではややデフォルメして描かれることも多いが、実際の頭頂高は2.5メートルもあるので大人の個体だと意外とでかい。10代のトレーナーだと、頭をなでたり触ったりするのは身長的に少しギリギリな感じである。
ゲーム上の特徴
- 上記の設定故か、初代から現在までそう気安い頻度ではお目にかかれない、中々のレアポケモンとなっている。そして出現場所も何故か淡水域の方が多い。敵を避ける為こうした僻地に移り住むのは道理であると言えるが…。
- 世代が進むごとにポケモンとしての貴重度がどんどん下がっているが、これは前述した『ムーン/ウルトラムーン』のポケモン図鑑に記載がある通り「絶滅しそうだから全力で保護を行ったら却って増えすぎてしまった」というのが原因の模様。
初代・FRLG・ピカブイ
- 『初代』野生では一切出現せず、シルフカンパニーの社員から貰う方法でのみ入手できた。しかし、『FRLG』ではナナシマの「いてだきのどうくつ」、『ピカブイ』ではレア枠で20ばんすいどうに出現する。出現確率が極めて低いので特にこだわりが無いなら第1世代同様シルフカンパニーで貰える個体を使用するのがいいだろう。
- ストーリーにおいては四天王・カンナの手持ちエースで登場し、『ピカブイ』ではラプラスに乗って現れる。『FRLG』において彼女の故郷が「いてだきのどうくつ」がある4のしまでありラプラスもそこの出身である。クリア後イベントで悪事を働いていたロケット団にどこぞの同僚よろしくダイレクトアタックしようとしていた(未遂だが。なおその同僚もポケスタ2でラプラスを手持ちにしている)。
金銀クリスタル・HGSS
- 第2世代で初の野生エンカウントとして、金曜日のみつながりの洞窟最深部の地下湖にシンボルで一体のみ遭遇できる(タイトル画面でも登場)。また、本世代ではフィールドで「なみのり」を使用した時、グラフィックがラプラスで表示されるようになっている。
RSE・ORAS
- ホウエン地方には出現しない。
DPt・BDSP
BW・BW2
- ビレッジブリッジの下を流れる運河で出現する。どちらも所謂レアポイント(水上に時たま現れる気泡/影)からの出現であり通常出現しないが、レアポイントからの出現率自体はそこそこ高め。
- ストーリーにおいては、イッシュチャンピオンとなったアイリスの手持ちで立ちふさがる。
XY
- 「なみのり解禁直後に海を越える必要がある」という絶妙なタイミングでNPCが譲ってくれる。そのままラプラスになみのりを覚えさせ、海を越えたプレイヤーも多いだろう。そしてこの世代からようやく「12ばんどうろ」や「アズール湾」といった海上で出現するようになった。また、フレンドサファリ(こおり)にも現れる。
- なお本世代ではフィールドでなみのりを発動する際、ラプラスが使用した場合に限りグラフィックがラプラスのものになるという特別措置が取られている。…ただし、色違いは反映されない模様(参照)。
SM・USUM
ソード・シールド
- ワイルドエリアの各種湖にシンボルエンカウントで出現。ネス湖のネッシーを意識したのであろうか?海上マップでは「キルクスの入江」に釣りで出現する。DLC『冠の雪原』ではカンムリ雪原の「凍てつきの海」に出現。
- ストーリーにおいては、シールド版のみキルクスタウンのジムリーダー・メロンの切り札としても登場し、キョダイマックスしてくる。
LEGENDSアルセウス
- 未登場。
スカーレット・バイオレット
- DLC『藍の円盤』に内定。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 130 | 85 | 80 | ※ | 95 | 60 | 450 |
第2世代から | 130 | 85 | 80 | 85 | 95 | 60 | 535 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
初代同複合タイプ比較
ジュゴン | 90 | 70 | 80 | 70 | 95 | 70 | 475 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
パルシェン | 50 | 95 | 180 | 85 | 45 | 70 | 525 |
- みず、こおり複合というタイプとしては激戦区の中でも人気のポケモン。すばやさが少し低いことを除けば、全体的に高い能力を持っており、初代ポケモンにおいては準伝説級の扱いとなっていた。
- こうげき/とくこう種族値は共に85、ぼうぎょ80、とくぼう95とやや安定して高い程度であるが、HP種族値が130もあるため特に耐久面に優れる。倒したと思ってもなかなか倒れていないことも多い。
- メインは定番の「なみのり」「れいとうビーム」「ハイドロポンプ」「ふぶき」と一通り揃い、先制技で「こおりのつぶて」、サブウェポンで「サイコキネシス」「10まんボルト」「かみなり」、一撃必殺技で「ぜったいれいど」も覚えることができる。
- 全体的には特殊わざ寄りだが耐久型と相性の良い「のしかかり」、「アクアブレイク」など物理わざも優秀。
- さらに、歌えるという設定からか、「うたう」「ほろびのうた」「いやしのすず」など、音や声に関係する技も覚えられるほか、第8世代では新しく「うたかたのアリア」を覚えることになった(詳しくは当該記事にて)。
- タマゴ技で「りゅうのまい」「みらいよち」、教え技で「りゅうのはどう」「ドリルライナー」「アイアンヘッド」、極めつけには「げきりん」、わざマシン(『Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』限定)で「メガホーン」を覚えることができるなど、他の同タイプのポケモンと比較してなかなか器用である。尻尾は短いが、「アイアンテール」といった尻尾を振るう技も習得可能。
- また、前述した「ぜったいれいど」のほか、さらに「つのドリル」「じわれ」と一撃技を3つ覚えるのも特徴で、「ねむる」からの「ねごと」で一撃技を連打するスタイルは、近年は見かけることこそ少なくなったものの、「ねごと」が登場した金銀から続く定番の戦法である。
- ほのお・はがねは等倍であり、ドラゴンに対してもある程度の抑止力を持つ他、「うるおいボディ」による雨パの壁役、また霰パの対ほのおポケモンメンバーとして、それ以外でも「なみのり」「たきのぼり」などの秘伝技要員として様々なところで役に立つ。
第5世代以前
- 環境的にはマイナーであり、見る機会はかなり少なかった。変わったところでは耐久力と「ちょすい」を活かした対雨パ用ラプラスなどが存在していた(相手が降らせた雨を利用しての必中かみなり、当時幅を利かせていたキングドラのハイドロポンプの無効化、補完要員で出てくるドラゴンタイプにタイプ一致のこおり技など、相手依存ながらもそれなりの利便性を誇った)。
- そしてシナジーのあるにほんばれが登場した第2世代以降では覚えられなくなっており、さらには前述の通りフリーズドライを習得してみず・じめんタイプへの打点も得たため、ますます使いどころがなくなった。
- バーチャルコンソール及びピカブイからの移送によって第7世代以降に改めて使用が解禁されているが、基本的にフリーズドライとの競合に勝てないため使いどころが酷く限定的。
- みず・じめんタイプだけでなく、カブトプスやオムスター、ジーランス、アバゴーラと言ったみず・いわ複合にも4倍弱点を与えられたり、みず弱点を突く際にも一致フリーズドライ(威力105)より不一致でもこちらの方が威力がわずかに高い(威力120)といった点を重視するなら採用することもあるかどうか、と言ったところ。
第6世代
- 天候の弱体化と特殊技の調整により「うるおいボディ」による耐久ラプラスは少なくなったが、代わりに対みずポケモン用の新技「フリーズドライ」をタマゴ技で習得。
- これにより「ちょすい」のヌオーなどで止まってしまうということがなくなり、自身の「ちょすい」と併せてみずタイプに非常に強く出られるように。さらにこれとみず技だけでほとんどのポケモンに一致等倍以上のダメージを与えられるようになった。でんき技を使う意義はほぼ消滅した(まったくないわけではない。詳しくは「フリーズドライ」を参照)。
- さらにラプラス以外のみずタイプでこのフリーズドライを習得できるのはいまいち活かしづらいウオチルドンぐらいしかおらず、他のみずタイプの差別化としても効果的。
- ただし、ラプラスにフリーズドライを遺伝させる遺伝元はアマルルガ(及びアマルス)とコオリッポに限られており、習得が地味に面倒。
- 8世代でアマルルガが一時期リストラに遭っており「ソフト単体でフリーズドライ遺伝を成立させるにはほぼコオリッポを調達してくるしか手段がなく、しかもコオリッポは『シールド』限定のポケモン」という、『ソード』購入者にとってはなかなか辛い状況であった。
- 現在では「ポケモンホームとポケモンバンクの連動で過去作からアマルルガorアマルスorフリーズドライを覚えたラプラスを輸送する」「上記のポケモンたち(またはコオリッポ)をポケモンホームのGTSで調達する」といった比較的楽な調達法があるが、当時はTSUTAYAとのコラボキャンペーンで配布されていたコオリッポのレイドを受注できるダイクリスタルの入手すら真剣に検討されるレベルだったという。
第7世代
- 一方、カプ・レヒレやゲッコウガといったミズZアタッカーへのストッパー、れいじゅうランドロスやメガボーマンダへのこおり打点による役割遂行などでの活路が環境であり、安定したオニゴーリ、カバルドン対策としても一定の需要はあった。
第8世代
- 強力なキョダイマックスを獲得、一時期トップメタの一角を構成していた。ラプラスを選出した時点でまずダイマックスを切るパターンが多い。こおりのつぶてやフリーズドライは特殊効果が失われるため優先度が薄れ、代わりあるいは併用という形ででんき技の採用率が上昇するなど技選択も変遷。
- また、新たにアシマリ系統からの遺伝技として「うたかたのアリア」を習得できるようになった。全体攻撃のみず技ということで、「なみのり」とは競合関係になるが、音技であるため身代わりを貫通可能な反面、特性「ぼうおん」には無効化されるという短所もある。どちらを採用するかは自身の戦法やPTの構築を踏まえて考えよう。
- 素の耐久ステータスの高さから、ダイマックスでHPが2倍になると努力値を全く振っていない状態ですら防御と特防のそれぞれが片方に特化したクレセリアに相当する。特攻に性格補正をかけて火力特化にしていても、残りの努力値次第(例:H140B116C252+)では壁なしで攻撃特化ザシアンのきょじゅうざんを確定で耐える。そこにオーロラベールによる防御性能が加わるため、キョダイセンリツがヒットした時点で特化クレセリアの実に2倍、努力値を振ればそこから更に硬くなるという想像を絶する耐久力を得る。ここまで来ると、弱点のタイプであってもまともな殴り合いでは落とし切れない。
- 当然、キョダイマックスが切れた後もオーロラベールがある限りは耐久力が増したままになるので、ターン数を稼ぐ、かわらわり等のオーロラベールを割る技を放つかして剥がさないと、要塞と化していつまでも居座られる。
- 短所といえば「火力が上がらない」「2度以上撃った際にオーロラベールが剥がされていないと追加効果を持て余す」「フリーズドライ独自の効果が使えない」「特性すりぬけで貫通される」の4点だが、それらが気にならない程の丈夫さである。
- キョダイマックス中、あるいは相手がダイマックス未使用の場合、こちらの立ち回りとしてはじゃくてんほけんを警戒し、弱点を無理に狙わないようにすることも考えられる。万が一ラプラスの特性が「シェルアーマー」だと壁を無視できないわ控え目な火力を補強されるわで泣きっ面に蜂もいいところである。こおり技がダイアイスにならないので、ダイストリームで降らせた雨によるみず技の火力上昇を維持したままで併用してくるのも脅威。
第9世代
- 現在未登場。この世代では新たに単水タイプの怪物が登場しており、みずタイプの耐久型の世代交代をしたいという意図でもあるのだろうか。攻めとしては物理と特殊という違いがあるが。
使用トレーナー
ゲーム版
- カンナ:四天王(カントー)※1
- ワタル:四天王(カントー)※2
- レッド:ポケモントレーナー
- マツバ:ジムリーダー(ジョウト)※3
- イブキ:ジムリーダー(ジョウト)※3
- キョウ:四天王(ジョウト)※3
- アダン:ジムリーダー(ホウエン)※4
- ウコン:パレスガーディアン
- アイリス:イッシュチャンピオン
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)※5
- アヤナ:ラプラスマスター
- メロン:ジムリーダー(ガラル)※7
- スズナ:ジムリーダー(シンオウ)※6
- ミツヒデ:ブショー
- ブランシェ:チームミスティックリーダー
- シエラ:GOロケット団リーダー
- チェッタ(ポケモンマスターズ)
- ※1:LPLEの戦闘前グラフィックではラプラスに乗っている。
- ※2:ポケモンスタジアム2
- ※3:ポケモンスタジアム金銀
- ※4:再戦3回目以降
- ※5:PWT
- ※6:バトルタワー
- ※7:鳴き声の由来は「ラプラスにのって」から。
アニメ版
漫画版
- ヤナギ(ポケスペ)
- ウコン(ポケスペ)
- アイリス(ポケスペ)
- メロン(ポケスペ)
番外作品
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
- 赤・青の救助隊/救助隊DX
- 難関ダンジョンの「さいはてのうみ」に出現はするが、仲間にした後に送られる友達エリアは海から遠く離れた「しんぴのみずうみ」となっている。まあ、同じ友達エリアに送られるポケモンが同じ初代高レア枠のミニリュウ族である事を考えるとこうした僻地に住むのは納得ではある。
- ポケモン超不思議のダンジョン
- 飛んだり泳いだりすることができないポケモンが別の大陸に行くときに必要となる交通手段として「ラプラス大陸便」を営業している。乗るためにはカクレオンから有料でパスポートを買ってラプラスに見せなければならない。更に子どもは大人の保護者同伴でなければ大陸を渡ることはできないが、主人公とパートナーは調査団ということで特別に二匹だけでも乗せてもらうことが出来る。
ポケモンレンジャーシリーズ
- ポケモンレンジャー
- ポケモンレンジャー光の軌跡
- ラプラスビーチに出現した野生ポケモンとして登場。こちらでは認めたもの以外は背中に乗せないという設定であり、ダダフライをサルベージする為に海に出る事を望むパネマの為にキャプチャすることになる。攻撃方法は口から吐く泡だが、本家のラプラスが泡系の技を覚えるのは第1世代だけだったりする。
ポケモンGO
- 「乱獲により絶滅寸前にまで追い込まれた」という設定を反映してか、野生の個体の出現率が異常なまでに低く設定されており、ラッキー、プテラ、ポリゴン等と並んで初代激レア組の1匹に数えられる。
- 出現場所はたいていが海辺であり、内陸県での生息率は極めて中の極めて低い……とされていたが、2018年末辺りから内陸にも水辺であれば出現するようになった。無論タマゴも10kmのものからしか原則孵らない。最近ではそもそも孵る候補にすらないことがある。
- 一方で、当時は数少ないこおりタイプのポケモンであり、総合ステータスもかなり高めで見返りは大きい。ジムでも配信直後からけっこう見かけていたが、みんなどこで捕まえてきたのか。
- だが、こうした入手確率の低さが災いして、2016年9月18日に、お台場にラプラスが出現した際、ラプラスを捕まえようと数百人のプレイヤーが現場に殺到して一部が道路に溢れ出し、警察が出動するほどの大騒動を引き起こしてしまった。幸い、怪我人などは出なかったようだが、一歩間違えば重大な交通事故が発生しかねない事態であり、事件後、警察が株式会社ポケモンやNianticの担当役員を呼び出して事態の改善を要請するまでになった。
- これを受けてなのか、ラプラスの入手機会を増やすべく様々なキャンペーンが展開されている。2016年11月11日~22日に、東北復興キャンペーンの一環として、岩手県・宮城県・福島県の3県の沿岸部でラプラスが出現しやすくなるイベントが行われていた。どのくらいかというと、1日で80匹以上捕まえられるほど。
- また、2017年3月23日~3月30日までのみずタイプの出現率アップイベントや、同年6月14日~20日までのほのおタイプ・こおりタイプ出現率アップイベントなどでは、結構な数のラプラスが内陸部に出現してした。
- 最近ではレイド(後述)やフィールドリサーチ、GOロケット団との戦闘勝利時の報酬として手に入るようになっており、入手難易度は格段に下がっている。そのため、わざわざ野生のラプラスを求めてごった返すのは今は昔の光景と言えよう。
- ただしCPは修正が入る度に下降傾向にあり、かつてはトップクラスだったが今では中堅クラスに落ちてしまった。その為一時期ジムにすっかり顔を見せなくなったが、ジムの仕様が6匹固定に変更された現在では耐久の高さを買われて再び少しずつ顔を見せ始めている。
- ところが、2017年12月に第3世代からトドゼルガが実装されたことで状況は一変。トドゼルガは野生では出現せず、進化させることでしか入手ができないのだが、その進化元であるタマザラシの出現率が高めであることから入手・育成がお手軽で、性能面でもラプラスと同程度(しかも攻撃力が若干高い)という実質的な上位互換のような存在になっているのである。さらに、第4世代以降はマンムーやマニューラといった攻撃面のさらに優れたアタッカーが台頭し始めたことによりますます肩身の狭い思いをすることに…。
- こうしたこともあり、ラプラスの重要性はサービス黎明期と比べるとだいぶ落ち込んでしまっている。もちろん、ラプラス自体がかなり珍しいポケモンなので、今でもレイドバトル等はそれなりに需要があるのだが、積極的に育成しようという人は以前と比べてだいぶ少なくなっているようである。
- 性能面でいうと、通常技「こおりのいぶき」、ゲージ技「ふぶき」の2つを覚えさせ、こおりタイプのアタッカーとして活躍させるのがスタンダードとなっている。以前は「こおりのつぶて」と「れいとうビーム」も覚えたが、2017年12月以降レガシー技と化し、覚えなくなった。一応、過去にスペシャルレイドイベントや大発見の報酬としてこれらの技を覚えたラプラスが再度配布されたことがあったが、現在では再び入手不可能となっており、今からどうしてもこれらの技を習得させたい場合には「すごいわざマシン」が必要となる。
- これ以外の技は現在全てみずタイプの技なのだが、みずタイプ自体は飽和状態なので使いどころが少ない。ジム防衛やトレーナーバトルであれば多少需要はあるだろうか。ただし、かくとう弱点なのでジムに配置する順番はよく考えること。
- シャドウラプラス
- そして、GOロケット団の実装後は、一部のしたっぱや幹部の1人であるシエラの手持ちとしても猛威を振るっている。
- 元より高かった耐久性能がさらに上がっている他、シャドウポケモンのご多分に漏れず通常の個体と比較して攻撃力もアップしているため、攻防共に隙の無い、文字通りの難攻不落の要塞と化している。しかもたいていの場合先鋒として繰り出さられるため、こちらの手持ちもある程度対策しておかないとラプラス1体の前に無駄に死体の山を築くことになりかねないので注意。
- したっぱのラプラスでも倒すのに相当手こずるが、幹部のシエラはさらにステータスが上がっており、1体目はシールド2回の使用も加味すると実質的にしたっぱの個体の倍以上の耐久があると言っていい。しかも運が悪いと2体続けてラプラスを繰り出してくるという悪夢が起こることも……。1体目の段階でシールドを使い切らせていればある程度楽に戦えるのが救いか。
- なお、先鋒として繰り出される関係上、対戦に勝つことができればゲットチャレンジに移行し、そのまま捕まえて自分の手持ちにすることも可能。運が良ければ色違いになることもあるので、腕前に自信がある猛者なら狙ってみてもいい…と言いたいが、いつかは定かではないがシエラの手持ちには変更が入り、ラプラスはシエラの手持ちから抜けた。シエラの手持ちに戻ることも時々あるが、大抵2番手なので当然ゲットできない。
- 2023年8月現在はイシツブテがシエラの先鋒を務めており、ゲットチャレンジ対象は当然そのイシツブテである。今でも氷タイプを使うしたっぱが使用しているがそちらは大将での起用と2023年8月現在、シャドウラプラスは入手できなくなっている。
ポケモンマスターズ
- カンナ&ラプラス
- 恒常☆4テクニカル。パッシブスキルに「異常確率上昇1」を持ち、「れいとうビーム」、「ふぶき」で凍らせるのを主戦法としており、バディーズわざも相手がこおり状態の時に威力が上がるというもの。トレーナー技もリジェネ効果+防御上昇とややタンク寄りの性能で、火力面は一切上げられないのでアタッカーとして使うのはかなり難しい。氷弱点のステージで準タンクとしつつ、凍れば儲け物程度の期待で戦うのが良いか。
- メロン&ラプラス
- 2022年10月5日に実装。こちらはバディーズダイマックスが可能。複数の有利な場の効果を張り味方を守る事が得意なバディーズ。ラプラスの専用ダイマックスわざキョダイセンリツは物理ダメージ軽減状態と特殊ダメージ軽減状態を同時に展開。しんぴのまもりは状態異常防御状態を展開する。
- 主人公&ラプラス
- 報酬で貰えるタマゴから孵化する事があり、主人公のバディにする事ができる。
- チェッタ&ラプラス
- バトルヴィラ時に登場
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
オレンジ諸島編のエンディングテーマとして「ラプラスにのって」という曲がリリースされた。
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- 番外編「ルージュラのクリスマス」
- サンタクロースのポケモンで、逸れて迷子になったルージュラを探していた。そのルージュラは先にサトシ達と接触していたため、見極めのために様子見していたが、ルージュラのために体を張る姿を見て善人と判断して姿を現した。
- テレパシーで会話を行う。ちなみに、「テレパシーで会話するラプラス」というのは漫画作品の『ポケットモンスター全書』でも登場しており、人の言葉を理解できるラプラスに非常に似つかわしいキャラクター付けと言える。
- ラプリーとその群れ
- 無印113話で登場した群れ。サトシのラプラスの母親もおり、彼女は色違いである。密猟団に追われて人間不信になりかけていたが、サトシ達が密猟団と戦った事で彼を助ける。子供の個体で、テレパシーは使えない。群れはサトシのラプラスを受け入れ、サトシはラプラスと別れた。
- 無印257話でサトシ達と再会。ロケット団に仲間が拐われた際には激しい海流の中でも仲間の声を聞いて居場所を突き止め、サトシ達と共にロケット団を撃退。サトシのラプラスはこの際の活躍を認められ群の新たなリーダーとなった。
- めざポケ(最終章)でも群れの一部がサトシのラプラスを迎えに来ていた。
- サオリのラプラス
- 『アドバンスジェネレーション』では、カントーグランドフェスティバルでハルカのセミファイナルの相手となったサオリの手持ちとして登場。
- シュウ曰く「彼女の昔からのパートナー」らしく、ファーストステージでは登場時の着水の衝撃波を「ぜったいれいど」で一瞬で凍らせ、フィールドを覆うほどの氷の花を作り出すというド級技を披露し、セカンドステージではキリンリキとザングースが2匹まとめて氷づけにされているシーンがあるなど、レベルのほどがうかがえる。ハルカとの対戦では使用しなかった。
- ところで彼女はニビシティの出身でタケシにも昔からアプローチされていたらしいのだが、「昔からパートナー」って一体どこで出会ったのだろうか?
- DP91話
- ポケモンサマースクール最終日のトライアスロン用に用意されていたレンタルポケモンの一体。アオイを乗せて湖を突き進み、猛烈な勢いで追ってくるサトシに対抗して「れいとうビーム」で湖の一部を凍らせてその上を滑走した
- XY48話
- 負傷して森の川辺に漂着していた個体が登場。それを見つけた子供達は大人達に内緒でラプラス防衛隊を結成。偶然出会ったユリーカもデデンネをスリスリさせてくれた事から防衛隊に加わり、ラプラスと仲良くなる。
- 途中高熱を出して体調を崩してしまい、サトシ達が防衛隊を説得してジョーイさんに診てもらい、無事に治療に成功。
- 治療後、ラプラスを海に返す途中でコジロウのマーイーカの「サイケこうせん」で混乱状態に陥ってしまうが、ヒナが差し出したマーブルチョコで正気に戻り、駆けつけた仲間のラプラスとサトシのピカチュウがロケット団を撃退する。
- その後、防衛隊に別れをして仲間と海へ帰っていった。
- 新無印57話
- ラプラスを狙って張っていたゴウが去った後に出現し、ニアミスした。
その他
BW | 141話 |
---|---|
XY | 1話 |
SM | 1話・5話・20話・26話・49話(回想)・79話・94話(回想)・99話・128話 |
新無印 | 1話(ミュウがへんしん)・25話・36話・37話・73話・76話・136話 |
劇場版 | 水の都の護神・波導の勇者(オルゴール)・蒼海の王子・幻影の覇者 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 六英雄のラプラス
- 第31話
- ロイも故郷の島にいた頃、野生のラプラスと仲良くなって遊んだ事があると話していた。
OVA等
- ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊〜時と闇をめぐる最後の冒険〜
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第2章にて、第1章時代を振り返る回想の中で野生個体が登場。グリーンと交戦し捕獲されたが、無人発電所でのキクコ戦の直後に逃がされた。当時の公式絵に忠実に鋭い歯を持っている。
- 第3章にて、ヤナギの手持ちの個体が登場。青年時代の彼は「ラ・プリス」「ラ・プルス」という番のラプラス二匹を手持ちにしていたが、ある時この二匹が落命。遺されたタマゴから孵った子ラプラスに「ヒョウガ」と名付けた彼は「二匹が命を落としたのは己の判断ミス故」と激しく思いつめ、二匹の死を覆すべくとんでもない行動を起こした。
- 思いつめるヤナギを元気づけようと親友達が作った『ラプラスに乗った少年』という歌があり、数年経った11章にも登場する。
- カンナのラプラスは、人物紹介や4巻表紙裏などで所持していることは明確にされつつも作中で使用するシーンが無かったが、第5章でようやく1シーンだけ登場した。
- 他にも、第6章ではウコン、第11章ではアイリス、第15章ではメロンの手持ちとしてそれぞれ登場する。
コラボ
ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs
余談
- 最初期の設定としてセキチクシティの展示個体の説明看板によれば、旧い名で「シードラゴン」とも呼ばれていたらしい。また、浦島太郎が乗った亀はラプラスであったと主張する者もいた模様(アニメポケにおけるポケモン川柳でもラプラスが浦島太郎の亀役となっている)。
- そして金銀までの攻略本には、口内に鋭い歯が生えた公式イラストが掲載されていた。今では大人しいポケモンというイメージで落ち着いている為、アニメやゲームでは口を開けても歯は見られないが、魚ポケモンを食う海竜という性質上死に設定とも言い難い。
- 前述のポケモンGOの一件からか、宮城県の応援ポケモンに任命されており、ボートやマンホールが作られるまでに至った。マンホールは他の地域応援ポケモンと一緒になってるものもある。地域応援ポケモンでは6匹目になった。
関連イラスト
関連タグ
0130.ギャラドス/メガギャラドス→0131.ラプラス / キョダイマックスラプラス→0132.メタモン
同複合タイプ
関連ポケモン等
- 地域応援ポケモン
- ポケふた関係
- ProjectVOLTAGE・初音ミク相棒組
- その他
その他
- イルカ:生態の元ネタとされるが、第9世代で本当にイルカをモチーフにしたポケモンが登場している。
- ミンククジラ:サン&ムーンでの「保護&増えすぎ」の元ネタと頻繁に推測されるが、議論の際には注意が必要である。詳しくは当該記事参照。
- ラギアクルス:違う作品の色から背中に甲羅がある点でそっくりな海のモンスター。こっちは「電気」タイプである。
- タッシー:ポケモンのオマージュ元であるMOTHERに登場する首長竜。
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