ギラ、邪悪の王やめなよ。
説明
王様戦隊キングオージャーの主人公であるギラ・ハスティーのネタタグ。
主に邪悪な王とは程遠い聖人っぷりなネタイラストによく付けられる。
本編
そもそも邪悪の王になった理由がラクレス・ハスティーの民や子供を犠牲にチキュー統一を狙う野心を目撃した際に、あくまでラクレスの考えを一正義と考えた上で自身がその正義を潰す悪になるという理由な為、私利私欲で邪悪の王になったわけではないのである。彼が語る悪とは正義を騙る敵に対してその真逆である悪を騙ったという意味合いである。
第2話にしてヤンマ・ガストに「お前さ、ワルじゃねえだろ?」と即見抜かれた後「邪悪の王……です!」と謎に敬語の後押しをし、逆に邪悪の王とはかけ離れた印象を与えたりしている。
また、ハッキングタイマンの際、マユタに引っ込んでろと言われおずおずと引っ込み、その次のシーンでは子供を肩車してハッキングタイマンを説明してもらったりとこれまた邪悪の王とは思えない行動をしていた。
子供との関係は特に多く第3話ではイシャバーナにて縛られた状態で何かで遊んだ後「気をつけて帰るんだぞ!」と言ったり、第4話ではトウフにて持っていた野菜を泥だらけ、虫に食われてる等言った後「だからこそ美味!」と丸かじりし信頼を得ていたりしている(上記したシーンは後の伏線にもなっている)。
第5話ではモルフォーニャにゴッカンの民のほとんどが罪人か元罪人なためリタ・カニスカを恨んでおり、恨むならリタを恨めと聞き、「正しさを守る人程嫌われる」と言い恨み節等は一言も発さなかった。また、裁判後に絶対中立を貫き全てを明らかにしたリタに対し「ありがとう」とも言っていた。
第9話や第11話に関しては最早邪悪の王の仮面を被らず普通に側近達や王達と会話をしているため自身の目的や願望を知った者に対しては邪悪の王ではなく素に戻っているのかもしれない。
第12話にてとある理由から嘘発見器をお試しとして着用し、先述したヤンマによるワルかどうかの質問にて邪悪の王と名乗った際に嘘判定され電撃を食らっており、ヤンマもそれを見て嘘発見器が高性能であると証明をしていたため、最早邪悪の王と認識してるのはギラ本人と一部を除くシュゴッダム国民だけである。
このためギラ本人はともかく、第三者視点から見たシュゴッダム国民の道化ぶりがあまりにも哀れな絵面と化している。
しかしそんなデマに踊らされる民に怯まず、ラクレスに勝つ事を真っ直ぐに見ていたギラは第20話での決闘裁判で自分の優しさと掴んでいた自ら王道を示しながらラクレスに勝った結果、見事国民に自分を認めさせた上で自分と国民双方が被ってしまった悪評等を雪ぐ事もやり遂げるのだった。
そしてキングオージャーの要としても、ギラの人の良さは大きな役割を果たしている。そもそも4大国の王達の表向きの性格が万人には受け入れられ難い、寧ろ悪役側の性格に近いとも取れる物のため、これに傲慢な振る舞いのラクレスを加えれば相互不信と反発感情の渦巻く、過去の戦隊に出て来た大半の敵組織の首領と幹部の物とあまり変わらない環境になってしまう。
しかしギラの人の良さは、4大国王等の癖の強い性格を上手く和らげており彼等を『王様戦隊』へとまとめ上げるのに必要な要素と化している。また同じ要領で意思疎通が可能なシュゴッド達とも友好的に接することができているので、それがチキューに伝わる守護神キングオージャーの降臨(合体)が叶う土台ともなった。
言うなれば、キングオージャーを『チキューの守護者』という象徴兼仮面劇として見た場合、その要になったギラは邪悪の王の肩書とは全くの正反対の位置に立つ事となる。この事実はギラの自称を逆手に取って自国民を欺瞞しつつも守護神に選ばれなかったラクレスに取って無視出来ない物であり、第8話の決闘裁判でギラを処刑したという体で時間を稼ぎながら自国民が真実へ気づく前に、ギラの功績を我が物とするべく策謀を巡らす事になった。
そして第21話以降、反逆者の汚名を返上し新たなシュゴッダムの王となったギラは、洗礼とばかりに他の王達から我儘な要求を突き付けられるもそれに何とか答えようと決め、今だ人類絶滅を諦めないバグナラクの暴虐を容赦無く邪魔する者として引き続き「邪悪の王」を名乗りつつ、子供ら未来を担う者が夢を抱ける世界を切り開かんとする新たな王様として、改めて最初の一歩から歩き出すのであった。
第33話では、初対面のアミィ結月に「はじめまして、邪悪の王です」と名乗るという、某太陽戦隊ばりの超シュールな自己紹介が行われた。
第40話では、プリンスに「優しい邪悪の王でいてね」と言われている。
関連タグ
王様戦隊キングオージャー ギラ(キングオージャー) 偽悪者 聖人 優しい 天然 アホの子 バカレッド 残念なイケメン
お前さ…王には向いてないよ。:元ネタ。ただしこちらは邪悪の王の肩書が最も相応しい暴君に対して使われた。