「なぶり殺しにしてやる!」
登場話数:第4話「砕くぞ!シボレナの罠」
概要
カメレオンの遺伝子情報を元に生み出され、その出で立ちも直立歩行したカメレオンといった趣きであるが、その体表には絡み合った無数のケーブルが、巻き付くような形で表出している他、左肩にもビデオカメラとして機能するパーツが露出しているなど、先に投入された個体達と同様に人工生命体であるという点が容易に窺えるものともなっている。
主要な能力として、長く伸びた舌先に備わっているアダプターを介し、コンピューターと接続することが可能となっており、これを活用して情報操作やデジタル世界への介入までもこなすことができる。また、前述の左肩のビデオカメラで相手を写し取ったり、カメレオンらしく保護色によって周囲の景色に溶け込むといった能力も行使する。
デザインは下條美治が担当。下條にとって、不思議と一番印象に残っているキャラクターがこのカメレオンネジレとのことであるが、一方で体色を普通にグリーンにしたこともあってか、ちょっとストレート過ぎるとも語っており、前述したケーブルで表現した「ネジレ」の要素についても、だんだん組み込むのが大変になりつつあったことを後に述懐している。
作中での動向
「ネジレ教育」の普及とそれによる社会混乱の誘発を狙う、シボレナ主導の作戦の実行役として作り出され、ビデオカメラで写し取ったシボレナの映像をインターネットに流すことで、その映像に込められた催眠効果でインターネットにのめりこむ人間達の心にねじれた心を植え付けようと目論む。
そのネジレ教育の影響は、メガレンジャーの5人の近くにまで及んでおり、彼等の通う諸星学園高等学校の理科教師・西山もネジレ教育によって精神に変調をきたし、健太に襲いかかるという事件が発生。これによりネジレジアの暗躍が彼等にも感付かれることになってしまう。
この時健太を庇って負傷した耕一郎を除く4人が、彼を置いてネジレジアのアジトに乗り込むも、カメレオンネジレはそこに罠を仕掛けて彼等をデジタル空間へと隔離し、絶体絶命の窮地に追い込んでみせた。
しかし、彼等の後を追って耕一郎が変身したメガブラックに居場所を突き止められると、一対一での勝負に及んだカメレオンネジレは保護色能力を駆使してブラックを苦戦させたものの、サテライトサーチャーで居場所をあぶりだされた末に、メガスナイパーの射撃によるダメージで4人のデジタル空間からの脱出を許してしまう。
それでもなお、カメレオンネジレはブラックにとどめを刺そうと迫るが、すんでのところで駆けつけた4人にこれを阻まれ、5人揃ったメガレンジャーのファイナルシュートで撃破されるに至った。直後の巨大戦でも、自らに背を向ける形で待ち受けていたギャラクシーメガに襲い掛かりながらも、振り向きざまのカウンターパンチとサーベル電磁ムチの連撃に圧倒され、そのままメガサイドカッターで瞬殺されてしまった。
先に倒されたサイネジレと同様に、ギャラクシーメガの圧倒的な実力の前に敗れ去る格好となったカメレオンネジレであったが・・・一方でネジレジアに回収されたその残骸の中に残されていたある物体から、Dr.ヒネラーはその優位性を崩す新たな一手を生み出すこととなるのである。
関連タグ
ゾウネジレ:同じネジレ獣の一体で、カメレオンネジレとはCV担当を同じくする
パワーレンジャー・イン・スペース:『メガレンジャー』の英語版ローカライズ作品。同作にもリーズリザードの名義でカメレオンネジレが登場し、日本語吹替版では川村拓央が吹き替えを担当している。同作での登場エピソードは初代ブラックレンジャーの客演回でもあり、作中では2人のブラックレンジャーと戦う格好ともなった
連続窃盗犯ドーバ:『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する敵怪人の一体。カメレオンをモチーフとした戦隊怪人の後輩に当たる。