Dr.ヒネラー「ネジレ獣の遺伝子の中にこの情報を組み込めば、メガサーベルも歯が立たぬ強力なネジレ獣が完成する」
登場話数:第5話「キメるぜ!これが裏技バトル」
概要
従前までのネジレ獣と同様に、モチーフである生物(エビ)の遺伝子を元にしつつ、記事冒頭に示した台詞にもある通り、先に撃破されたカメレオンネジレの残骸より回収したメガサーベルの破片の情報も、その遺伝子の中に組み込まれる形で生成されている。
これにより、全身を覆う赤い甲殻はメガサーベルと同等の硬度を発揮し、それまで巨大戦で後れを取っていたギャラクシーメガに対しても、後述する事情もあったとはいえギリギリまで優勢に立ってみせている。その硬度は防御だけでなく、左右非対称となっている両腕のハサミによる鋭い斬撃など、攻撃の面でも効果的に活用されており、相手に止めを刺す際にはハサミが発光することもある。
デザインは下條美治が担当。カメレオンネジレと同様にモチーフの要素をストレートに反映させた一体となっているが、これについてはメイン視聴層の子供が何の怪人か分からないと意味がないから、あまりイジらない方がいいのかなとの配慮も含んだものとなっている。恐らくは同様の理由から、機械的なディテールも胴体から左手足をらせん状に取り巻くような体組織など、あくまで部分的に留められている。
目の部分は、当初オレンジ色のスリットが入ったものとされていたが、後にスリットなしの黒目のみへと変更されており、実際の造形物もそれに準じたものとなっている。これについて下條は自分でやった記憶がなく、後から他の方が指示を入れられたのではないかと語っている。
作中での動向
相次ぐネジレ獣の敗退を受け、その最大の要因というべきギャラクシーメガへの対抗策が模索される中、前述の通りメガサーベルの破片から得られた情報を組み込む形で生み出されたのがエビネジレであり、誕生早々ギャラクシーメガを誘き出し、これを破壊すべく兵士クネクネと共に国立火山研究所を襲撃。
研究所の制御システムを破壊し、火山の噴火を誘発せしめると、遅れて駆けつけたメガレンジャーに対してもクネクネを差し向けるが、自身は戦闘もそこそこにシボレナの命を受けてメガレンジャーを火口に誘導すると、巨大化ウイルスの働きにより巨大化、目論見通りギャラクシーメガとの巨大戦に持ち込むこととなる。
折しもこの時、ギャラクシーメガにはI.N.E.T.上層部による判断で、豊川博士の開発した自動操縦プログラムが搭載されており、本来のパイロットであるはずのメガレンジャーを抜きに巨大戦が展開されることとなるのだが・・・前述の通りメガサーベルと同等の硬度を持つエビネジレにはメガサーベルも歯が立たず、自動操縦プログラムもこの事態までは想定していなかったこともあり、完全に対応不能に陥ってしまう。
これに付け込む形でのエビネジレの猛攻により、ギャラクシーメガはショックアブソーバーが破損する等大ダメージを負う格好となったが、この窮地を前に久保田博士は自動操縦プログラムを解除し、メガレンジャーによる手動操縦に事態打開の望みを託すべく、自らコックピットへ向かうことを決断。その間も続く攻撃により機内にも直接的な被害が生じる中、何とかコックピットまで辿り着いた久保田の尽力でプログラムは解除されるに至るも、それと同タイミングで火口の淵にまで追い込まれていたギャラクシーメガに、エビネジレによる止めの一撃が炸裂しようとしていた。
しかしその一撃は、すんでのところでコックピットに駆けつけたメガレンジャーの操縦により回避され、エビネジレとギャラクシーメガによる巨大戦は第2ラウンドへと移行することとなる。
前述したエビネジレの特性に対し、手動操縦に切り替わったギャラクシーメガの金的蹴りの4連撃を皮切りに、髭をつかんでの頭突き、さらにはそのまま地面に叩きつけてのジャイアントスイングという、メガレッドの得意とする喧嘩殺法を繰り出す形で対抗、これによりエビネジレの優位は完全に崩される格好となってしまう。
久保田博士「滅茶苦茶な戦い方だな」
メガレッド「喧嘩にプログラムも何もあるもんか」
そして「サーベル電磁ムチ」による攻撃で引き寄せられたエビネジレは、そのままの流れで高々持ち上げられた末に火口へ投げ落とされ、敢え無い最期を遂げたのであった。
関連タグ
怒涛武者:『星獣戦隊ギンガマン』に登場する敵怪人の一体。エビネジレと同様に、赤を基調としたエビモチーフの怪人であり、デザイン担当者も共通している。また中の人はジャビウス1世と同じ。
箱根町:神奈川県に存在する町の一つ。同町に所在する「大涌谷」が、エビネジレが襲撃した国立火山研究所やその近辺のロケ地として使用されている