「こちらも万遍無く溶かしましょう。御遠慮無く」
データ
身長:191㎝
体重:251㎏
製造モチーフ:消火器
メタウイルス:「溶かす」TOKASU(赤)
識別ナンバー:S-20
推奨動作環境:なるべく密閉された場所
オーダー:全ての障壁を溶解させる
概要
エンターがエネルギー管理局・特命部基地の地下排気口の近くにあった消火器と格納箱に「溶かす」のメタウイルスをインストールする事で製造されたメタロイド。元が消火器であるだけに色が赤く、スリムな身体つきをしており、両肩と左右頭部がパイプで繋がった外見をしている。スプレーらしく「プシュ~」が口癖。
右腕のエアゾールアームからあらゆる物質を溶かす事のできる有害溶解液を噴射する。他のメタロイドの例に漏れず思考能力は低く、本能のままに破壊を楽しむ好戦的な性格で、この点に関して造物主であるエンターも「メタロイドがもう少し利口であればね…」と愚痴っている。だが、エンターの命令通りに心中覚悟でゴーバスターズを足止めするなど、命令には忠実で、その姿勢はイエローバスターに「こいつ、おかしい…!!」と言わしめる程である。
活躍
基地の第7格納庫に保管されていたメガゾードのタイプγの一部から、ゴーバスターズの基地の在り処を特定したエンターが地下の排水管にあった消火器から製造。生み出されるなりエアゾールアームから溶解液を噴霧する事で、基地の障壁を溶かして内部に侵入。
駆け付けたゴーバスターズをバグラーに任せてエンターと共にメガゾードγの元へ赴くと、格納庫の装置を使ってメガゾードγを動かす準備をするエンターを他所に上記の台詞を発して作業車を溶かし始める(※作戦に何の関係も無い事を実行するその姿にエンターは「メタロイドがもう少し利口であればね…」と思わず愚痴を漏らしていた)。
バグラーを片付けて追い付いて来たゴーバスターズに対し、エンターの護衛の為に溶解液を噴霧する中、当のエンターはγを起動させてゲートを破壊すると、更に自爆装置まで起動させてしまう。脱出を図るゴーバスターズだが、エンターは触手で3人を拘束し、この場をスプレーロイドに任せて退却。
スプレーロイド自身もゴーバスターズと心中する気満々だったが、ブルーがゴーバスターエースで救助に来る事を信じてレッドをその場から逃がしてしまう。斯くしてブルーとイエローの2人を相手取る事になったスプレーロイドだったが、イチガンバスターの射撃でエアゾールアームが使用不能となった所へ、2人がエネトロンをチャージして放った止めのイチガンバスター・スペシャルバスターモードの射撃を受け爆散。
一方、エンターが設定した自爆コードによって第七格納庫の爆発が迫る中、内部に閉じ込められた仲間を救おうと駆け付けたゴーバスターエースの元にスプレーゾードが出現。素体となったタイプβ持ち前のパワーでゴーバスターエースを圧倒すると、溶解液でバスターソードを溶かし、左手と右足を損傷させる等の大ピンチへと陥れる。残り時間が60秒を切り、スプレーロイドをブルーとイエローが倒した所へミサイルを撃ち込んで攻撃するスプレーゾード。カウントダウンが迫る中、駆け付けたGT-02とRH-03が援護を受けたゴーバスターエースから、スプレーゾードはその噴射能力を逆に利用される事となる。
ゴーバスターエースから腕に組付かれ、そのまま溶解液を格納庫の上部ハッチへと噴射した為に閉じたハッチを溶かしてしまい、其処からブルーとイエローは爆発ギリギリの所で無事に脱出。駆け付けたそれぞれのバスタービークルに搭乗して合流する。
するとそこへ第七格納庫の自爆に巻き込まれたはずのカッターゾードが出現。スプレーゾードはカッターゾードと共闘してゴーバスターエースを迎え撃つ。だが、特命合体を果たしたゴーバスターオーの前に為す術も無く、ディメンションクラッシュを受けて2体揃って爆散した。
余談
モチーフはそのまま消火器で、識別ナンバーのS-20の由来もス(Su)プ(2)レー(0)から。
スプレーロイドの登場した当エピソードはゴーバスターオーの初登場回になった。
声を演じた志賀氏は2002年に『忍風戦隊ハリケンジャー』で洗脳忍者ジュクキノコを演じて以来10年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。
関連タグ
スプレーロイド2:後継機。ただし、素体と能力は初号機とはまるで異なっている。
スプレーバンキ:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場する、スプレー繋がりの戦隊怪人物体を溶かす能力も共通。
妖怪カッパ、ショウカキグルマー:製造アイテムを使い生み出された消火器モチーフの後輩怪人。ただし、攻撃は前者は冷気、後者は炎。