データ
CV | てらそままさき |
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兵種 | アガスティア |
概要
「闇に蠢く者」の祭司にして最高位の導師。クロニエやソロンなどの部下や炎帝を放ち、フォドラ各地で暗躍する。
ある理由からセイロス聖教会を憎んでいるが、同じく教団に不満を持つ炎帝とは利害の一致のみによる連携関係にすぎず、炎帝からは警戒されている。
闇に蠢く者のネームドキャラに違わず、紫がかった肌を持ち、更に常に白目で不気味な印象を持つ。闇に蠢く者の文様をかたどったピアスをつけている。
1部では炎帝やクロニエとの会話シーンに姿を見せている。
関連タグ
その目的(以下、ネタバレ注意)
闇に蠢く者の一員である闇の魔道士ソロンがトマシュに、クロニエがモニカに化けていたように、タレスは普段術を使い帝国の摂政フォルクハルト=フォン=アランデル…エーデルガルトとディミトリの伯父(アランデル公の妹アンゼルマが、エーデルガルトの生母でディミトリの継母にあたる)の姿で動いている。
本編でなり替わっていると確信できる描写はないが、アランデル公は「毎年セイロス教団に寄進する敬虔な信徒だったが帝国暦1174年を境に寄進が途絶えている」「公明正大な人物であったが現在では領地で悪政をしている」と言ったかつての人物像からの変貌が語られており、ソロン、クロニエが化ける元を抹殺していることが本編中で示唆されていることから、本物のアランデル公が抹殺されタレスが成り代わっていると推測できる描写は多い。
なお、エーデルガルトはアランデル公の死後に腹心と話している場面でも彼を伯父様と呼んでいるが、無双での描写からわかるように彼女自身は成り代わりに気づいていおり、情報を漏らさないためにあえて呼んでいる模様。
闇に蠢く者もといアガルタの民は、「神祖」ソティスとその眷属に知恵と力を与えられるも反旗を翻し、敗北した一族の末裔である。その経緯からかソティスの眷属が生み出したセイロス聖教会やソティスの力を引き継ぐ主人公を憎み、セイロス聖教会の生み出した秩序の破壊と自分たちの復権を目的とする(作中ではレア=セイロス聖教会側の言い分しか語られず、アガルタ側に対話の意思がないため真相は不明)。
地下に潜った闇に蠢く者は過去から現在(本編)に至るまで様々なところで暗躍していた。昔は盗賊ネメシスを唆しソティスの聖墓へ手引きしその亡骸を盗ませ、骨と心臓(紋章石)から天帝の剣を製造、血から炎の紋章を生み出した。更にネメシスはソティスの眷属を虐殺、ネメシスの奪ったその亡骸から英雄の遺産を製造した。だが、英雄戦争でネメシスが聖者セイロスに討たれることにより彼らの企みは失敗してしまった。
それでも彼らは暗躍の手を緩めることなく活動し続け、本編の数年前には同盟貴族コーデリア家に内政干渉しリシテアらコーデリア家の人間で紋章を2つ宿させる非人道的な実験を行い、その結果としてリシテア以外の人間は死亡しリシテアも力は得るが短命の身となってしまう。
更に帝国貴族のクーデター(七貴族の変)に加担し、皇帝イオニアス9世の11人の子どもたちで同じ実験を行い、10人の犠牲の果てに元からあったセイロスの小紋章に加え炎の紋章とを宿す最高傑作である「炎帝」エーデルガルトを生み出す。エーデルガルトはこの実験以降、紋章至上主義の社会と、それを作り上げた教団を憎み始め、ヒューベルトの助言もあって渋々ながらも自分をこのようにしたタレスら闇に蠢く者と共謀してフォドラの秩序の破壊を目論むようになる。
だが実態はタレスら闇に蠢く者が己の目的のために利害の一致する帝国を利用していたにすぎず、エーデルガルトにとってもタレスは他のきょうだいを失わせた張本人として憎むべき人物であり、戦争が終わり次第始末するつもりでいるらしい。実際、紅花の章では帝国側に寝返る算段だったコルネリアを帝国が討ち取ってしまったため、その報復として光の杭をアリアンロッドに打ち込んでおり、翠風の章と銀雪の章ではメリセウスに打ち込まれた光の杭からアガルタの本拠を突き止めたヒューベルトが、エーデルガルトが倒された場合でも、自分たちにかわってアガルタを始末するよう書簡を残していたことからも、帝国とアガルタの関係が分かる。
敵として
紅花ルートでは、アランデル公の姿でのみ登場し、本編の中では敵対しない。ラスボス戦後のナレーションでは他ルートと違って戦乱が終わったと語られず、裏の世界で闇に蠢く者とエーデルガルト政権が戦ったという。そしてごく一部の後日談では敗北しているが、彼の死を裏づける後日談はない。
翠風・銀雪ルートでは、闇に蠢く者の本拠地シャンバラの最深部でタレスとして待ち構える。このときのクラスは専用職である「アガスティア」。使用魔法は必殺の高い「デスΓ」とタレス専用の「メガクエイクΣ」。このメガクエイクΣは威力も高いうえ範囲はマップ全域を占め、前振りなしで飛行兵を覗いたプレイヤー軍全員に必中で大ダメージを与えてくる典型的な初見殺しであり、魔防の低い味方や弱った味方を容赦なく葬られる。その為、鉄壁の備えや祝福付与等で味方が耐えられるようにサポートしたり、メガクエイクΣを使われる前に倒してしまったほうがいいだろう。
前作の邪神ドーマと異なり使用回数が1回なのが幸いか。というより、何度も撃てるドーラΔのような魔法や魔法使用回数×〇〇のスキル、バックアップの武器も持っていないという大ボスらしからぬ致命的欠点があり、メガクエイクΣとデスΓ(4回)と計略を凌ぐと、最早友軍を傷つけられず、ボスチクによる経験値の餌と成り果ててしまう。(最もストーリーとしても終盤も終盤なのでボスチクする意味もほぼない。)
倒されると、最期の力で切り札である光の杭を発動し、自軍を道連れにしようとするもレアが身を挺して迎撃したことで失敗に終わり、自身はがれきの下敷きになっり死亡した。
しかし、迎撃の際に光の杭を至近距離で受けてしまったことでレアは瀕死の重傷を負ってしまい、銀雪ルートではこの傷がもとでレアは紋章の力を制御できなくなり、白きものとなり暴走。翠風ルートではシャンバラで封印されていた邪王ネメシスが光の杭の余波で目覚め、十傑や闇に蠢く者の残党を引き連れてガルク=マクに進軍を始めるという、いずれのルートもフォドラに滅亡の危機が起こってしまう。
蒼月ルートでは、再起したディミトリが後顧の憂いを断つため王都フェルディアを奪還した直後に、表の顔であるアランデル公として同盟を滅ぼすべくデアドラに攻め込み、クロードからの救援要請を受けた王国軍と対峙する。このときのクラスは最上級職「ダークナイト」。ステータス以外に特別な側面は持たないエネミーである。倒されると、ディミトリの問いかけに対して何も語らずのちに訪れるであろう戦いを予言し、死んでしまう。ここで頭目が死んでしまったことにより、闇に蠢く者については何もわからないまま、弱体化してしまう。(そのため、蒼月ルートではDLCの追加テキストを除いて、闇に蠢く者たちの目的、正体は何も語られないまま、本編が終了してしまう)
ヒューベルトはアランデル公の死を「不幸中の幸い」と語るが、これにより闇に蠢く者の戦力をあてにできなくなったエーデルガルトは、帝都アンヴァルにおける最終決戦で自らを魔物化せざるを得なくなってしまった。
無双 風花雪月(こちらもネタバレ注意)
本作ではアランデル公に成り代わっていたこと、エーデルガルトにそれを気づかれていることが確定しており、「赤焔の章」と「青燐の章」で登場し、いずれもラスボスとして敵対する。
また、詳しい理由は不明のままだが本作の主人公であるシェズの姿を見て驚く様子を見せている。
赤焔の章
序章でアランデル公の姿で登場。クロニエがモニカへの擬態に失敗し、ソロンが正体を暴かれて逃走するなど幹部達の失態が続く中、自身もまた、闇に蠢く者と手を切る事を決意したエーデルガルト達の襲撃を受ける。
ベルグリーズ伯とヘヴリング伯がエーデルガルト側に付き、手を結んでいたエーギル公が捕縛された事で徐々に追い詰められていき、とうとうタレスとしての正体を明かした後、帝都から姿を消した。
その後、2部ではエーギル公にクロニエなどの部下を派遣、ヴィスカムも提供し、メリセウス要塞を占拠させた。
帝都を狙うと見せかけ、エーデルガルトらを包囲して倒そうという算段であったが、失敗。
そして、最終章で再登場し、ガルク=マクへ侵攻を始め、同時期にアリルの裏道から奇襲を試みたレアら中央教会や、それに気づきヴァーリ伯の救援に向かった帝国軍と対峙した。
ガルク=マクへ侵攻した詳しい目的は不明だが、引き連れていたミュソンの発言を要約するに聖墓の場所を暴き、そこに隠されている紋章石を強奪しに向かった可能性が高い。
ガルク=マク大広間で帝国軍と対峙し、一度目の戦闘では撤退されるも、レアが白きものの姿を保てなくなるほど追い詰められたタイミングで大聖堂に再び現れ、三つ巴の戦いに発展する。
「獣どもの巣窟、粉々に打ち砕いてくれる……!」
最終的に、大聖堂を魔道で帝国軍もろとも木っ端微塵にしようとするが、それを許さないレアの剣と相打ちになり、魔道が暴発。レア共々至近距離で爆発に巻き込まれ生死不明となる。なお、二人とも常人ではないことは既に知られているが、強い閃光を放つほどの爆発であった上、2人がいた地点の橋が崩落してしまったこともあり、エーデルガルトやシェズは死んだものと判断した。
青燐の章
「そう……おぬしはここで終わりだ」
1部終盤、皇帝直属軍と王国軍によるアリアンロッドでの戦闘において、ディミトリがエーデルガルトを追い詰めた時に突如として割って入る。
エーデルガルトは、最初はタレスが王国に与していたと推測したが、ディミトリの反応から察して「ディミトリが父親の仇と手を組むはずがない」とつぶやきながら、タレスに挑みかかり、父の仇と聞いたディミトリも彼女と一時共闘する。
しかし、ディミトリの隙を掻い潜り、エーデルガルトの背後に転移、紋章石に似た物体を彼女に放ち、彼女を強制的に覇骸化変え、見境なく破壊活動を行わせる。これにより、ディミトリは全治約半年程の重傷を負い、エーデルガルトは覇骸化の影響で記憶を封じられてしまい、彼の傀儡と化してしまう。
「そうだ。これからは貴様が、皇帝に代わって帝国を差配するがよい。貴様が表舞台に舞い戻ることを阻む者は最早、誰もおらぬのだからな」
その後はエーギル公を摂政として返り咲かせ自身は影で牛耳ることで、実質的に帝国を支配することに成功してしまった。(とはいえ、覇骸化については言及せず、「アリアンロッドでの戦闘で言葉が満足に話せない程の傷を負った(要約)」と誤魔化した。また、術の影響で記憶を失っているか、元の姿でも彼女に伯父様と呼ばせている)
タレスら闇に蠢く者が帝国を牛耳っていこう、帝国の情勢は大きく変わり、ヒューベルトを始めとした帝国の要将が姿を消し、代わりにメトジェイを始めとした盗賊上がりの者達や犠牲を鑑みない貴族の領主が多く登用され、必要のない略奪や村を遊び感覚で焼き払ったりする者が増えてしまった。
それ故か、帝国軍から離反する兵も増えてしまっており、ランドルフのように離反者を見逃す将程。残されたまともな将はあくまでもエーデルガルトに忠義を貫いて戦っている。
これらの現状はアリルでの戦いで降伏したフェニヤ子爵が話したことで王国軍は真実を知ることとなり、隠しルートでは、ザラスの闇の中で一時的に記憶が戻ったエーデルガルトもディミトリらの話を聞いて、現状を知ることとなる。
「……幾千年と繋ぎ続けてきた我らの意思を、ここで途絶えさせるわけにはいかぬ」
そして最終章にてエーギル公を討ちとり、ベルグリーズ伯やヘヴリング伯を退けた王国軍との決戦がガルグ=マクで始まり、自身はクロニエを始めとした自身の配下やヴァーリ伯ら帝国軍の残党をけしかけてくる。
タレス自身は奥の大聖堂で遂に対峙、エーデルガルトを覇骸化させずに戦わせ自身は結界で身を守る戦法を用いて戦うも、徐々に追い詰められていき、撃破され、自身の肉体に限界を迎えてしまう。
それでもなお、エーデルガルトをけしかけるもシェズによって退けられ失敗。自身も魔道で迎え撃つも最終的にディミトリのアラドヴァルに体を貫かれ絶命した。
劇中では使用されないがクリア後の特典の一つに彼の使用する魔法武器である「リジルの剣」が存在しており、前作のダリオスが持っているのと同名の名前だが恐らく無関係であろう。
また、同一人物であるかは不明だが、ある人物外伝では、英雄戦争の時代に活動しているのを劇中の会話の中から確認できる。