「すみません。あっしはただのドリル。難しい事は分かりません。エネトロンを探して東へ西へ。ただ流離うのみで御座んす」
データ
身長:197㎝
体重:259㎏
製造モチーフ:電動ドリル
メタウイルス:「掘る Ver.2」HORU VER.2(不明)
識別ナンバー:D-10
推奨動作環境:地底3000m以上
オーダー:埋蔵エネトロン採掘の障害となるゴーバスターズを精々足止めする
概要
エンターが電動ドリルに「掘る Ver.2」のメタウイルスをインストールする事で製造されたメタロイド。外見自体は初代のドリルロイドと変わらないが、初代が青だったのに対してこちらは赤と言う色違いのカラーリングになっている。色だけでなく口調も異なり、一人称は「あっし」で時代劇に出て来るような渡世人の様な話し方をする。
能力も初代と同じく全身に搭載されたドリルで地中を掘り進むだけだが、推奨環境が「地下15m」だった初代と比べてこちらは何と「地底3000m以上」と大きく上回っており、より採掘に特化したメタロイドである事が分かる。
これだけのスペックを有しているのだから、それを戦闘に転用した時の能力も十分高い……と思いきや、自身の事を「ただのドリル」と謙遜し、戦う事よりもひたすら穴を掘る事を優先している。
活躍
エンターによって製造されて工場施設に出現。駆け付けたゴーバスターズに上記の台詞を並べ立てた所、イエローから「ここにはエネトロンタンクは無いよ」と告げられてショックを受けるが、気を取り直して交戦。ブルーから「無駄だと思うけど、念の為。メガゾードで何しようと
してるのか知らないよね?」と尋ねられて「あっしには見当がきません」と回答するなりそのまま3人から追い詰められ、レッドから止めを刺されそうになったために地中に逃走する。
その後、追跡を任されたイエローとスタッグを森の中で地底から強襲。地面から2人を翻弄する中、イエローがエネルギー切れを起こして倒れてしまう。糖分を補給しようとするイエローだが、ドリルロイド2はそれを見逃さずに彼女のお菓子を銃撃で吹っ飛ばす。
「さあさあ、トドメで御座んす。」と迫るドリルロイド2の前に、絶体絶命のイエロー。するとそこへ先程の襲撃で木の下敷きとなったスタッグが復活して銃撃を浴びせ、怯んだところに彼の入手した樹液でイエローは回復する。
かくしてピンチから立ち直った2人は息の有った連携で猛反撃。ドリルロイド2は森から追い出され、そのまま2人の容赦無い銃撃の雨に晒される。そしてスタッグに吹っ飛ばされる形で突撃して来たイエローのソウガンブレードの一突きに怯んだ所へ、エネトロンをフルチャージした止めのイチガンバスター・スペシャルモードの射撃をイエローから、ドライブレードの斬撃をスタッグからそれぞれ連続で喰らい、「あっしは…あっしは…ただのドリルなのにーー!」という断末魔と共に爆散した。
一方、ドリルロイド2のデータをαタイプのメガゾードにダウンロードしたドリルゾード2はバグゾードを4体格納した状態で登場。転送後に地中に潜ってしまうが、BC-04ビートルのクレーンに吊るされる形でゴーバスターエースに追跡され、地底3250mもの地底で交戦した。地中からの神出鬼没な攻撃に加え、随伴する2体のバグゾードとの連携でゴーバスターエースを苦戦させるドリルゾード2。 しかし、地底での戦いを不利と判断したレッドは、ゴーバスターエースによってBC-04ビートルのクレーンを引っ掛けると、一本釣りの要領でドリルゾード2を地上に引きずり出す。
直後に現れたSJ-05スタックビートルによって市街地まで飛ばされると、最期はゴーバスタービートのビートキャノンバーストを受けドリルゾード2は爆散。
残った地底の2体のバグゾードも、ゴーバスターエースのエネトロンをチャージしたバスターソードの斬撃で倒され、地上に飛ばされた2体のバグゾードもGT-02ゴリラを追い詰めていた所へイエローがRH-03ラビットで救援に駆け付けた為、そのまま殲滅された。
余談
モチーフは初代と同じく電動ドリルと掘削機。
識別ナンバーも初代同様、電動ドリルの「電動(でん(Den)どお(とう=10))」から。
声を担当した杉田氏は、昨年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』でもキアイドーというこれまた赤い怪人を演じている。尚、今回の杉田氏の起用については東映公式サイトによれば「『仮面ライダーキバ』の頃からスタッグバスターことビート・J・スタッグ役の中村悠一氏を押し、今回はそんな経緯からオファーされた」為との事。当の杉田氏も「中村氏(が演じるヒーロー)に撃たれたい」とコメントしており、自身の演じるドリルロイド2の登場したMission18にてそれが実現した形となった。
また、本編の8年後に放送が始まった『魔進戦隊キラメイジャー』では杉田氏が演じるオラディンと中村氏が演じるガルザと再び2人が対決するが、今回はヒーローポジションに当たるオラディンが悪役ポジションに当たるガルザに逆に倒される結果になってしまった。
関連タグ
ドリルロイド:初号機
バラドリル:『超力戦隊オーレンジャー』に登場した大先輩。
ドリルマン:偉大な先輩。