CV:増岡弘
「これからうんとすごくなるぞ! 勇気のある者は立体眼鏡をかけて見るがいい!」
概要
劇場版「飛び出す人造人間キカイダー」に登場するダークロボット。外見のモチーフはどう見てもエリマキトカゲであるが、スナトカゲらしく砂中に潜って退散するシーンもある。
舌を伸ばして締め付ける『スナトカゲタング』、頭のトゲを発射する『トカゲ毒牙』という武器を持つ。トカゲらしく尻尾を切断して攻撃することもできる。
また胸部には二つのプロペラがあり、砂嵐を起こす『マダラ砂嵐』という技を持つ。
最大の特徴は体が光明寺博士の開発したオールマイティー合金でできていることであり、オールマイティー装置の光を浴びることで何度でも再生できる。
作中ではダークが探し求める『ある物』を持つ少女、秋月ユカを襲撃し、その恋人である青木ヒロシの命を奪った。なおその際、上記の台詞を発し映画を見ている子供達に向かって立体眼鏡をかけるように促している。
その後、傷心旅行としてヒロシの故郷である鳥取砂丘に訪れたユカと、光明寺博士の痕跡を追って現れた光明寺ミツコ、マサル姉弟、服部半平に襲い掛かるが、そこに現れたジロー=キカイダーと戦闘に。トカゲ毒牙でキカイダーに大ダメージを与えるも、自身も尻尾を破壊されて退散した。
なおこの時に残された尻尾の部品は、記憶喪失中の光明寺博士がジローを修理する際に活用している。
オールマイティ装置により体を修復された後、ヒロシの父に成りすましユカに接触。ユカの持つ鍵型のペンダントを奪い取ろうとしたところで、ジローと再度戦闘になるが、電磁エンドで破壊されてしまった。
またその直後、ユカの持つペンダントがオールマイティー装置のある工場を自爆させるための起動キーだということが明らかになる。
オールマイティー装置によりまたも再生され、自爆装置の下へ向かったキカイダー一行の前に姿を現すと、起動キーを奪い飲み込んでしまった。
キカイダーとの最終決戦では、マダラ砂嵐でキカイダーを苦しめるも、エアクラフトにより脱出されてしまう。ならばと放ったトカゲ毒牙も、エアクラフトによる逆転噴射返しにより跳ね返され逆にダメージを受けてしまう。さらにスナトカゲタングで攻撃するも舌を受け止められた上で引っ張りまわされ「痛い痛い離してくれ」と泣き叫ぶ羽目に。
怯んだところに大車輪投げを受け、さらに電磁エンドを受けまたも破壊されてしまった。
その後、オールマイティ装置工場も爆破されたため、再生されることは無かった。
ダーク新生破壊部隊
かつてキカイダーに破壊されるも、オールマイティ装置により再生された20体のダークロボット。マダラスナトカゲを含んで新生破壊部隊21人衆とも呼ばれる。
所謂再生怪人である。
地上班
ブルーバッファロー、シルバーキャット、アカオニオコゼ、キメンガニレッド、ブラックハリモグラ
班名不明(地上班に含まれるのか?)
グレイサイキング、ブルスコング、クロカメレオン、ダイダイカタツムリ、アオデンキウナギ
飛び道具班
ブラックホース、ギンガメ、シロノコギリザメ、カイメングリーン、アカネイカ
空中班(本編で飛行能力を持たない者もいるが、劇場版では飛行している)
グリーンマンティス、レッドコンドル、アカクマバチ、タコヤマブキ、キイロアリジゴク(2号のみ)
作中ではそれぞれの名乗りと共に行進するという、堂々とした登場シーンを披露。オールマイティ装置工場の自爆装置の下へ向かったジロー達の前にその姿を現した。
ギルの悪魔の笛に苦しむジローを痛めつけるも、光明寺博士が起こした落石の音により笛の音を遮断され、キカイダーに変身されてしまう。
その後は
・サイドマシーンに跳ね飛ばされ5体まとめて爆発。
・ドミノ倒しのように倒されて5体まとめて爆散。
・空中戦をしかけるも味方同士で衝突するように誘導され5体まとめて撃墜。
(残る5体の最後は不明だが、やはり倒されたと思われる。)
といったようにキカイダーに一蹴されてしまった。
再生怪人が弱いというのは特撮におけるお約束であるが、それにしても極端な弱さである。オールマイティ合金の強度に問題があったのだろうか?