概要
レディ候補生。カイエンの妹。パートナーのジュエルペットはルーア。
人物像
容姿
腰まで届く黒髪ストレートのロングヘアーに姫カットの前髪、紫色のタレ目、白い肌、巨乳の美少女。頭に黄色のカチューシャ、首に紫色のクローバーの形をしたリボンを付けている。半袖の白いブラウスに大きめのフリルを付けた、黒色の裾に紫色のラインが入ったワンピーススカートを着用している。
性格
レディ・ジュエルになりたい想いは誰よりも強く、パートナーのルーアもリリアンをトップ・オブ・レディにするべく時には厳しく時には優しく見守るという、二人は互いを尊敬し認め合う理想的な関係を築いていた。
しかし、全く価値観の異なるももなと出会った事で次第にリリアンの調子が狂うようになり、それを憂慮したルーアは様々な搦め手でももなの課題を妨害することを画策。不正を嫌うリリアンには内緒でやっていたが、ルーアが自分に内緒で何かをしていることはリリアンも薄々感じており、二人の信頼関係には次第に亀裂が入ることになる。
何故か幼少期の過去の記憶を持たず、ルーアの前のパートナーであったレディ・ダイアナとどういう訳か深い関係があるらしい。
動向
兄であるカイエンへの嫉妬心・束縛心・独占欲が強く、ももなをカイエンの下から引き離そうと何度も牽制してきたが、課題前にカイエンに届けようとした花を摘むに行った時、崖から落ちてしまうところをももなに助けられた事で心を開き、友情が芽生え親しくなっていく。一時期はポンコツ化した事もある。(この頃はギャグ展開真っ最中であった。よもやああなるとは…)
カイエンがロイヤルパレスへ進級した後に、プリンスとして復帰したミウラに対しては、当初は避けていたが、ルーアとの密談を立ち聞きしてしまった事で溝は深まっていき、ミウラにも好感を持つようになる。そして、彼の内面に触れていくにつれて、徐々にお互いを意識し、惹かれ合っていく事になり、やがて彼とは深い愛情が生まれる。
関連イラスト
関連タグ
レディジュエルペット もう一人の主人公 黒髪紫眼 美少女 ポンコツ
小路綾:中の人と中盤のポンコツキャラっぷりが共通。ただしこちらは青髪ツインテールの髪型。
姫柊雪菜:中の人、もう一人の主人公、黒髪、かわいらしい容姿、ポンコツキャラっぷりが共通。
田中琴葉:中の人、ロングヘアー(琴葉は茶髪)、頭にカチューシャを付けている点で共通している。
キュアリリアン:名前繋がりとポンコツキャラっぷりが共通。
以下は、物語のネタバレを含みます。
リリアンの正体は、ルーアが禁忌の魔法によって作り出した生き人形である。ルーアが所持していたぬいぐるみに命を吹き込むことでリリアンは生み出された。
ただし、生理的には完全に人間と同じであり、リリアン自身も自分がまさか人形だなんて気づいていない。
カイエンの妹という記憶はプログラムされたものにすぎないが、カイエンの方もリリアンを妹と認識しているのは黒幕であるジョーカーによって記憶改ざんを受けたためである。
素体となった人形は、ルーアの先代パートナーだったレディ・ダイアナがパレスを去る際にルーアに託した思い出の品。ダイアナはルーアには無断でパレスを去ったため、自分が捨てられたと思ったルーアは大変なショックを受け、次のパートナーとして「自分のことを本当に大切にしてくれる人間」を選ぶのでなく、自ら作り出そうという狂気に陥ったのである。
ルーアが禁忌に手を染めたのは、黒幕のジョーカーがそそのかしたことがきっかけではあるのだが、ルーアはジョーカーに利用された被害者ではなくあくまで共犯者である。このことはルーア自身が強く自覚している。
リリアンはルーアをずっと「大切な友達」として見ていたのだが、それはルーアを大好きになるよう、魔法によるプログラムを刷り込まれた結果に過ぎず、ルーアの方からすれば、自分が魔法で作ったと自負しているリリアンは「大切な所有物」という感じだったのだ。
この為、ルーアにとって「リリアンが自分の思い通りに動くのが当然」とさえ思っていた節があり、次第に自分の思い通りにならなくなった結果、彼女に高圧的な態度をとる様になり、更には「リリアンに友達は要らない!」と、とてもパートナーには見えない思い遣りの欠片すらない暴言まで言っている。
真実を知ってしまったリリアンは、当然大きなショックを受け、最初は絶望的になっていたが、作られた記憶と感情であってもルーアが自分にとってかけがえのないパートナーだったのは変わらないと結論づけるが、その直後にルーアとももな達を守るために自らの仮初めの命を犠牲にし、死亡してしまう。
その悲劇によって、ルーアもリリアンとは「大切な所有物」ではない対等の友人同士の関係になりたかったのだとはっきりと自覚。もう一度二人の関係をやり直すために、リリアンの二度目の創造を目論む。
だが、それはルーアを更なる禁忌に手を染めさせることになり、そのために支払われる代償は世界のバランスを壊すレベルの危険なもので、自分勝手な目的の為に禁忌を犯し続けたルーアは、もはや世界の敵と認定されてしまう。
真実を知ったももなやルビーは、リリアンをもう一度新しく生み出す行為を肯定するのか否定するのか、究極の選択が迫られることになり、物語はクライマックスへと突入していく。
過去のシリーズには人間によって創られたジュエルペットとしてジュエルペットてぃんくる☆のダイアナ、ジュエルペットきら☆デコッ!のコールがいるのに対して(きら☆デコッ版に至ってはジュエルペットではない設定である)、こちらはジュエルペットによって創られた人間と言うファンタジーといえど到底子供向けとは思えない非常に重い展開である。
しかし、最終的にももな(とカイエン)の犠牲によってリリアンとルーアの願いは叶えられる事となり、人間として蘇ったリリアンは、ミウラと深い愛で結ばれる事になった。
そして、ももなとカイエンを復活させる最終試験の結果、次期レディ・ジュエルに決定したのだった。
ネタバレに関する関連タグ
繭(selector)……中の人、悲劇のヒロイン繋がり。ただしこちらはラスボスにして哀しき悪役である。
テレジア・レイ……同じく中の人、悲劇のヒロイン繋がり。ただしこちらはラスボスの副官である。
アリサ・サザンクロス 聖樹……人形繋がり。
ファルル……同時期の人ならざる者。
ラウ・ル・クルーゼ ドルメン大帝 ノーランド・フォン・リューネベルク 鶴城史之舞……人為的に生み出された者繋がり。ただし彼らはラスボスで人間のエゴでクローン(鶴城は代理出産)として生み出されたことが原因で自らを生み出した世界全てに対して憎悪を向けた哀しき巨悪に変貌した。なんの偶然かドルメンとノーランドは主人公の祖父のクローンという共通点がある。