マルメ「お兄ちゃんの友達も、昔熊の子供を拾ってペットにしてたんだ。だがその熊は大きくなった時に逃げ出し…近所の人に大怪我をさせてしまったんだ!」
タカシ「ペロは人にケガなんかさせないよ!」
マルメ「動物が小さい時は、誰だってペットにしたがる。でもね、最後まで責任を持てない限り、そう簡単にペットになんかしちゃいけないんだ!」
データ
別名 | 分裂怪獣 |
---|---|
身長 | 82m(成体) |
体重 | 7万9千t(成体) |
出身地 | 十合山 |
概要
第3話「草笛が夕日に流れる時…」に登場。
火山活動の影響で突如地底から市街地に出現した怪獣。名前の通り、ワニが直立したような外見をしている。武器は尻尾による打撃や噛み付き攻撃。
防衛隊の総攻撃を受け、最後は科学警備隊のマルメ隊員による至近距離バズーカ砲撃によって一度は倒された。
だが死体を調査した結果、心臓こそ停止したものの細胞はまだ生きており、飛び散った体の一部から新たなワニゴドンが、しかも一日で誕生する恐れがあることが発覚したため科学警備隊の調査対象になった。
この体質を持つため、細胞ひとつ残さず消し去らない限り永遠に増え続けるというとんでもない性質を持つ。
その破片から誕生したクローンワニゴドンは草笛と動物が好きなタカシという少年に拾われ、「ペロ」と名付けられた。だがわずか1日で巨大化・怪獣化し、回収しきれなかった破片からさらに2体のワニゴドンが誕生。活動を開始しようとしたがウルトラマンジョーニアスが現れ戦闘に突入。
マルメから海水が苦手であることを教えられたジョーニアスによって後から生まれた2体が海に投げ落とされ溺死。
ペロであるワニゴドンもタカシの草笛に気を取られている間に海に投げ落とされ、プラニウム光線を受け消滅した。
分裂怪獣ペロ
身長 | 50cm |
---|---|
体重 | 15kg |
マルメ「よく見るんだ!あれは君のペットのペロだ!!」
タカシ「違うよ!ペロは怪獣なんかじゃないよ!!」
マルメ「自分に都合のいい時だけ可愛がり、後は知らないって言うんじゃ君にペットを飼う資格なんか無いぞ!!」
最初に倒されたワニゴドンの破片から誕生したクローン怪獣。
動物が好きなタカシ少年に拾われ(この時点でタカシは単なる「珍しい動物」程度にしか認識しておらず、「見かけない動物を見かけたら怪獣かもしれないので通報するように」と聞いていたにもかかわらず相手が怪獣だとは思ってもいなかった)、ペロと名付けられ海岸の洞窟に隠されながら可愛がられていた。
当初こそ大人しくタカシと彼が吹く草笛の音色に懐いていたが、成長するにしたがってどんどん凶暴化し手に負えなくなっていった。
タカシとの「男の約束」によって案内されたマルメ隊員に発見されると、彼がタカシを遠ざけていた間に完全に怪獣化。新たに出現したワニゴドン達と共にジョーニアスと戦うが、同胞2体は海に突き落とされ死亡。
残るペロ(?)は暴れ続けるも、ワニゴドンがペロでないことを証明しようとしてタカシが草笛を吹いたことで、その音色に反応してしまう。愕然するタカシの前で、ペロ=ワニゴドンはジョーニアスによって海に投げ落とされ、プラニウム光線を受け消滅した…。
ペロの死を前に、当初は「あれはペロじゃない」と主張したためマルメに「ペットを飼う資格はない」と戒められたタカシも「やっぱりペロだったんだ」と涙を流す。そんな彼をマルメは「責任を果たしたんだ」と慰めるのだった。
余談
劇中では二足歩行である事が多かったが、当時のソフビや消しゴムでは四足歩行の状態で発売されていた。
タカシ少年の声を担当したのは、二代目野比のび太役として知られる小原乃梨子女史である。
関連タグ
キングストロン(帰ってきたウルトラマン):宇宙生物クプクプの処分の時に生じた破片から出現した怪獣。こちらも子供が破片を間違って拾ってしまい、凶悪怪獣になってしまった。
ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ):幼少期は手乗りサイズだが、最大で25㎝ほどにまで大型化する亀。育てきれなくなった飼い主が遺棄し生態系を破壊することで知られている。なお本エピソードはミドリガメの輸入より前に放送された。
チンパンジーペロと同じように最初は大人しくて人懐こいが、成長すると凶暴になり、最悪人を殺傷しかねない霊長類。特に雄は10歳を越すとそれまで人懐っこかった個体でも突如として凶暴化する可能性が高い。