ヴラド三世(Fate)
ふぇいとのゔらどさんせい
さあ、我が国土を踏み荒す蛮族たちよ!懲罰の時だ!
慈悲と憤怒は灼熱の杭となって、貴様たちを刺し貫く!
真名 | ヴラド三世 |
---|---|
クラス | ランサー |
性別 | 男性 |
身長 | 191cm |
体重 | 86kg |
誕生日 | 11月10日 |
出典 | 史実 |
地域 | ルーマニア |
属性 | 秩序・中庸 |
イメージカラー | 真紅 |
特技 | 串刺し |
好きなもの | 有能な家臣 |
苦手なもの | 野望値が高い家臣 |
天敵 | 世間の風評 |
設定担当 | 虚淵玄 |
ILLUST | 前田浩孝(Apo原案)、近衛乙嗣(Apo本編) |
CV | 置鮎龍太郎 |
※ プロフィールの出典地域は本百科の推測なので注意。
『Fate/Apocrypha』に登場するランサークラスのサーヴァント。
マスターはユグドミレニア一族の長、ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア。
黒い貴族服を身に纏った王の姿で、「黒」陣営における盟主の様な存在として君臨している。
なお、月の聖杯戦争にて召喚されたヴラド三世とは姿が大きく異なるが、これは「同一人物の別の側面」との事で、こちらは「故国を守った君主」としての側面とされる。
ワラキア公国の領主、『ヴラド三世』。
当時最強の軍事力を誇っていたオスマン帝国の侵攻を幾たびも退けた大英雄であり、侵略者を串刺しにしたまま見せしめとして放置する苛烈な対応から「串刺し公」の異名で恐れられた。
それゆえ彼は味方の東欧においては英雄として、敵の西欧においては悪逆の存在として認識されていたが、そこまでであれば小国の英雄として世界には大きく知られる事は無かったのであろう。
しかし、アイルランドの作家ブラム・ストーカーが書いた創作小説「ドラキュラ」のモデルとされたことで、その知名度は良くも悪くも爆発的に広まった。
その不名誉を拭うためにヴラド三世はサーヴァントしての召喚に応じ、聖杯戦争の優勝を目指す。
一人称は「余」。
信仰心に篤い人格者であり、一旦敵と見なした者には苛烈に対処するが、味方の見解や意見を尊重し、付き従うものには非常に寛大な態度で接する優秀な王。マスターのダーニックも個人的にはその器を高く評価し臣下のように敬っていた他、他のサーヴァント達からの印象も悪くなかった。
聖杯への願いは、世界中に広まってしまった「吸血鬼ドラキュラという血に飢えた悪鬼の悪名」を消し去ること。辿ってきた道のりを否定するつもりはなく、裏切られ幽閉され非業の死を遂げたことも人生と受け入れているが、何の関りも無いところで自身の名や国を守るために戦った功績を穢される事だけはどうしても許せなかった。
この為、己の配下ではない異教徒や人外の血を引いている者には少々当たりがキツく、聖杯にかける執念は英霊の中でも相当に強い。何度敗れ去ろうと、人々の無知に対する憎悪に身を焦がしながら、世界が己を英雄と認めるまで彼は戦い続ける。
その決意は後述の宝具『鮮血の伝承』を死んでも使わない・令呪で強制しようものなら殺害も辞さない旨を宣言し、結果としてギリギリまで躊躇させる程だった。また本編では描かれなかったが『Fate/Apocrypha material』には彼が笑顔でドラキュラ本を破くイラストが収録されている。
このように公平さと苛烈さの二面性を持つ彼だが、上記の政策や戦術による示威は、一軍を任せるに足る優秀な部下に恵まれなかった結果の苦渋の決断だったらしい。
それゆえ今の彼は『人材』を重要視しており、一騎当千の英雄達が仲間となっている聖杯大戦や聖杯探索では、他の召喚時よりも上機嫌で寛容とのこと。
生前の幽閉時に嗜んでみた手芸を現在は趣味としており、仲の良いアストルフォに手作りのハンカチーフを作ってやるという一コマも。
ルーマニアを舞台とした聖杯戦争であるため、知名度補正を最大に受けており、ほぼ全てのステータスが企画段階よりも1段階向上している。幸運が変わらないのは後の伏線だったか……?
さらにマスターの領地が戦場であるが故に、不自由無く固有スキル「護国の鬼将」による大幅な強化の恩恵に預かれるため、陣地での防衛戦では間違いなく最強クラスの戦闘能力を誇る。
反面、侵攻戦は苦手で、陣地の外では能力が大きく削減されてしまう。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
企画段階 | C | C | B | A | D | B |
ダーニック | B | B | A | A | D | A |
極刑王(カズィクル・ベイ)
- ランク:B
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:666人
「慈悲と憤怒は灼熱の杭となって、貴様達を刺し貫く!そしてこの杭の群れに限度は無く、真実無限であると絶望し――己の血で喉を潤すが良い!『極刑王(カズィクル・ベイ)』!!」
スキル『護国の鬼将』によって作成した“領土”の空間に大量の杭を出現させ、敵を串刺しにする。
攻撃範囲は半径1km、同時に出せる杭の数は最大2万本。杭は破壊されても、魔力供給源さえあれば再生しほぼ無限に生み出し続けることが出来る。
3秒間発動させただけで500人以上の敵をまとめて捕捉し、粛清する。
次第に数を増す杭は敵の退路を塞ぎ、時間が経つごとに回避を困難にする上、杭の数が増すと呪的な心理効果が発生し、見る者に恐怖と精神的圧迫感を与える。
攻撃だけでなく防御に利用することも可能で、大よその飛び道具を無力化可能。
詳細は該当記事を参照。
鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)
- ランク:A+
- 種別:対人宝具(自身)
- レンジ:−
- 最大捕捉:1人
吸血鬼となった彼は通常のスキル・宝具を封印される代わりに、身体能力の大幅増幅、動物や霧への形態変化、治癒能力、魅了の魔眼といった特殊能力を得て、遥かに強大化する。
だがその圧倒的な力の代償として陽光や聖印に弱いという弱点も得てしまう。
彼は吸血鬼の伝承を消去することを目的に戦っているのでこの宝具を忌み嫌っており、敗北と死を前にしても自ら使うことは決してなく、マスターにも使用を強制すれば殺すと警告するほど。
『Apocrypha』原作では見た目の変化は特にない(宝具ではなくダーニックが寄生した影響でダーニックとヴラドの顔が混ざってはいる)が、アニメ版では上図のように怪物のような貌のクリーチャー的な吸血鬼となった。
アニメより遅れて登場した漫画版ではアニメとは姿が大幅に変わっており、目の意匠があしらわれたデザインの衣装を着た、マントを羽織る正にドラキュラ伯爵といった吸血鬼の姿に変化している。これがアタランテ・オルタのような黒化に類するものなのかどうかは不明。
なお吸血鬼に変貌すると言っても、"本物"である死徒になるわけではない。
契約したマスター。魂の色が似ている。
その真摯な態度と卓越した戦略の手腕から、心腹を許すほど信用していた。
だが次の聖杯戦争に挑戦できるサーヴァントと負ければ後がない人間では覚悟が違った。
黒のサーヴァントの中で最も信頼するサーヴァントであり、高い実力と広い見識、裏切ることのない誠実さを備えた、ヴラド三世にとって最も理想的な臣下。
セイバーと並んで重用し、「大賢者」と称賛している。
特に前線指揮と戦略決定において、なくてはならない存在と位置付けている。
「偏屈な男」だと評するが、彼のゴーレム造りの腕には惜しみない賛辞を送っている。
『極刑王』を発動させた状態にもかかわらず、一対一で互角以上の鍔迫り合いを演じている。
宗教観の違いと、相手の本性と本心を見透かす図抜けた慧眼を持つため、相性は悪い。
無謀にも単騎で黒の陣営に突撃するも、ゴーレム半数を投入してその信念のほどを試す。
捕縛後の尋問で、その揺るぎない心身に敬意を抱くが、裏切りを嫌うヴラド三世ゆえに彼を特攻兵器として投入する方針を固める。
本来は同じ陣営であるが、諸事情により第三勢力となったもの。
関わりはなかったが領土内で住民の殺戮を行ったため、彼には許せない存在であろう。
聖杯大戦の調停者。同じ神の信徒として懐柔し黒の陣営への引き抜きを各策。しかし生前への未練がなく、あくまでルーラーとしての使命を全うする意思を見せたため失敗。また神への考え方の違いから、相容れない存在と認めることになった。
Fate/Apocrypha サーヴァント ランサー(Fate)
アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ:別ゲームに登場する同じ声の人。こちらは「吸血鬼ヴラド・ツェペシュ」の息子であり、設定面で異なる。
ボリス・ツェペシュ=ドラキュラ:別漫画のアニメ版に登場する同じ声の人だが、担当したのは2021年度版。こちらもドラキュラに関係する人物で……
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