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名もないホムンクルス

なもないほむんくるす

名もないホムンクルスとは、丸山くがね著のライトノベル『オーバーロード』を原作としたスマートフォン専用アプリゲーム、『MASS FOR THE DEAD』の主人公である。
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CV:無し

概要編集

創造主によって《最古図書館(アッシュールバニパル)》に配置されていた人造人間(ホムンクルス)。

『外交官補佐代理』という役職を与えられている(この表記を見る限り、どこかに『外交官』『外交官補佐』がいるという意味である筈だが…)。


転移前は《最古図書館》の蔵書を読んで知識を蓄えながら、来るべき時が来た時に至高の御方々の役に立てる様にと、日々努力していた。


《ユグドラシル》ではNPCは自由意思が無い上、ナザリックの外に連れ出す事が不可能である為、『外交官』という役職はあくまで配置NPCの雰囲気作り程度の物だったが、転移後はNPC…僕達は自由意志を持つ為『外交官』として外の世界の調査に立候補する。

外交官としてスライム子と共に外の世界に出てからは、現状は人間の味方をしつつ情報を集める事になり、成り行きで冒険者となった際、ある思惑から人間達の戦いに巻き込まれていく。


なおこの主人公は弐式炎雷ヘロヘロ、獣王メコン川の3人が、共同で創造したNPCとなっている(正確に言うとメイン創造主が1人、他2人は副創造主。誰がメインになるかはプレイヤーの選択で決まるが、ストーリーに影響を及ぼす事は無い)。


特定の名前は存在せず(序章にてプレイヤーが命名する)、当記事におけるキャラクター名はプロローグでモモンガの前で名乗るまでの間、表示されるものである。


人物像編集

礼儀正しく真面目な性格。基本的に敬語で話すが、後輩に当たるスライム子にはタメ口で話す。


モモンガやナザリックに対する忠誠心は疑う余地が無く、そのためなら自分の声帯を口唇蟲に食べさせる事も出来る。

一般メイド達と同様に飽くまでナザリックの雰囲気作りのために創造された存在だと思われ、今まで一度も起用された事が無かったためか、至高の四十一人の役に立てていない状態を「生きているとは言えない」と語り、外界調査に就いている現状を「働けるだけで十分過ぎるほど幸せ」だと感じている。


また他のNPCと違って、人間に対して友好的に接する事が出来る貴重な人員。むしろオーガには残酷に振る舞うなど、人間に近い心構えがある程度窺える。

しかし、飽くまでも「ナザリックのため」という基本思想が根底にあるため、人間を利用する事に対して憚らない。加えて『漆黒の剣』の面々など、ナザリック復興に不要な人間とは敢えて関係を維持する事に努力を傾けない、シビアな面も持つ。恐らくは人間に対しては蔑視感情こそ無いが、ナザリックの利益が絡まない限りは優しくしてやろうとも思わない、無関心寄りのスタンスだと思われる。

イベントストーリー『異形夜行譚』ではアウラに、「危険な可能性を徹底的に潰そうとしたり、色々と先回りして用意周到だったり……なんだか最近の●●(プレイヤーの決めた名前)って、ーー誰かに似てきてるよねえ……」と思われている。


冷静であまり感情を露にしない様だが、イベントストーリー『2021正月-白餅王再誕-』ではパンドラズ・アクター自作の至高の四十一人をモチーフにしたカルタ取りにて、創造主の1人である弐式炎雷の札が取れなかった際に悔しそうな声を上げていた。


人造人間のクラスペナルティにより、一般メイド達と同様に健啖家である様子がナザリック内の食堂で目撃されている。


容姿編集

ビジュアルや性別は設定されていないが、序盤でナーベラルとスライム子と共に人間と接触した際「女2人に男1人」と言われた為、少なくとも外見は男(恐らく青年)に見える模様。


また、作中ではシズから1円シールを貼られそうになったりガガーランから「意外と可愛い顔をしている」と褒められたり、ヒルマからは「思ったより若い」と驚かれたり、ラナーからは「厳めしい方かと思っていたら眉目秀麗なお方だった」などと評されており、同じ人造人間の一般メイド達の様に一部の守護者やプレアデス程では無いにせよ、整った容姿を持つと思われる。


強さ編集

一般メイドと同じくレベルは1であるため、戦闘能力は皆無に等しいと思われる。


その反面、《最古図書館》で本を読み漁り蓄えてきた知識量はかなりのもので(作中にて「戦闘能力を持たない自分が少しでも役に立つために学ぶ、努力するのは当然のことだ」と内心で独自している)、有事の際はその博識さと持ち前の判断力・洞察力・指揮及び采配の能力などを武器に、階層守護者やプレアデスをサポートする。

また、イベントストーリー『ナザリック再生計画-聖戦-』では、ローブル聖王国の言語を断片的にではあるが解読している。


しかし1レベルであるにも拘わらず、何故か第四章では金(ゴールド)級冒険者(具体例を挙げると、クライム並の強さ)との模擬戦で勝利している

作中で指揮が言及された事もあり、アイテムでテイマー系統の様に戦った可能性も提起されるが、詳細は不明。


作中の動向編集

転移時の大地震は《宝物殿》を除く全階層に大打撃を与えており、主人公以外の僕は全滅し施設各所も崩壊・機能停止と悲惨な状況の中、何故か主人公だけが生存できていた

初対面の場である《玉座の間》でモモンガは、主人公と同じメイン創造主より創られた戦闘メイドを復活させて事情を訊くが、



①同じメイン創造者が創造した戦闘メイドは、詳しい経緯を知らない。


②主人公は弐式炎雷・ヘロヘロ・獣王メコン川が関係している。副創造主によって創られた者なら、何か知っているかもしれない。



…という事情により、今度は副創造主の戦闘メイドを復活させたが、直後に戦闘が開始したので結局詳しい事は分かっていない。

メイン創造主が弐式炎雷であった場合ナーベラルは、「戦わずして勝つのが最上の戦術だ」と聞いていた。
メイン創造主がヘロヘロであった場合ソリュシャンは、「ヘロヘロ様はあまり対立を好まなかったようですので……」と感想を述べる。
メイン創造主が獣王メコン川であった場合ルプスレギナは、「創造主である獣王メコン川様の深淵なる意図は、私は把握してはおりません」と言う。

序章以降の軌跡編集

          ↓

  • トブの大森林で《罅》を発見、活動を停止させる法を公表

          ↓

  • 銅(カッパー)級冒険者から始まり、鉄鉱山の悪魔退治など順次任務を果たし、白金(プラチナ)級に昇級

          ↓

          ↓

  • 蜥蜴人(リザードマン)との友好関係を構築。熱鉱石を手に入れる

          ↓

  • 三国会議で王国を代表して勝機を見せ、その後、混沌獣を撃退。ラナー王女の護衛で、三国会議に出席。王国代表として力を見せる

          ↓

          ↓

  • エ・ランテル北方の洞窟で、未知の触手モンスターを発見。混沌獣と三国同盟、そしてヤルダバオトの戦争で皇帝を救出して、英雄に浮上する

           ↓

  • エ・ランテルの復興を遂げ、『エ・ランテル領土守護者』に任命

…といった具合に、モモンガが表立って動けない分、代わりに原作における彼の活躍を主人公がこなす形となっている。


編集

上述の通り、転移時の謎の衝撃によりプレイヤーであるモモンガ以外のNPC・課金&ポップモンスターが全滅する中、1レベルの主人公だけが生き残っている(第一章より。ちなみに、同じ1レベル枠の一般メイドやエクレアは全滅している。ただし、崩壊を免れた《宝物殿》に居たパンドラズ・アクターも無事だった事が後に判明した)他、第三章では《罅》から湧き出る瘴気の影響を何故か受け付けない事が判明している。


関連タグ編集

MASSFORTHEDEAD ナザリック地下大墳墓


至高の四十一人 弐式炎雷 ヘロヘロ(オーバーロード) モモンガ(オーバーロード)




この先、ネタバレ注意






















第十六章では《罅》の向こう側から1人だけ帰還した後に、その向こう側の世界で得た前述の謎の原因にも繋がると思われる情報をモモンガにのみ明かした模様。なお、その際に主人公は己を「罪深い存在」だと称し、モモンガは「(主人公は)ある意味NPCの誰より自分に近いのかもしれない」と考えている。

更に終盤ではエンヘラから「同胞」「私と同じ「神」によって創造された存在」だと言われていた。

以上の事から、ナザリック崩壊時にNPCの中で1人だけ生き残った事や《罅》の瘴気の影響を受け付けない事などを考えると、全ての異変を引き起こした元凶によって生み出された存在だという可能性が濃厚となっている。


第十七章ではエンヘラの言葉を聞き動揺を隠せないスライム子達に対し、「(自身は)万象のあらゆる可能性が眠る『可能性の海』とも呼ぶべき領域から生み出された、ヘロヘロ様・弐式炎雷様・獣王メコン川様に創造して頂ける価値の無かった、ただ可能性があっただけの虚構(ニセモノ)の存在」だと明かした(またその証拠として、己と実際に初めて会ったのがどこで、どの様な経緯で役職名を知ったのかはナザリックの誰も知らない事を挙げている)。

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