概要
狭義では東京都以外の人全部、首都圏以外全部とする場合もあるが、Pixivでの用法としてはアニメがどれだけ見れるかが基準になるため、主に首都圏・京阪神・中京圏以外に在住している人のことを指す場合が多い。
テレ東系があるからという理由で北海道・福岡・大都会岡山(+香川)も除外されることがある(後述)。
放送事情
だいたいの地方都市において人口200万人クラスは民放4系列(テレ東系が無い)、人口100万人クラスは民放3系列以下である。
よって見たい番組が地上波で放送されない、数年遅れということは普通。
特にテレビアニメに関してはその格差が半端なく、CS有料放送アニマックスやAT-Xに入る以外の方法が無い状況だったが、BSデジタルの普及と2007年12月1日のBS11開局以降、環境が徐々に改善されていくようになった。もともとBS-TBS(BS-i)は深夜アニメ放送に積極的であり、さらにBS11(ANIME+)・BSフジ(アニメギルド)も深夜アニメの放送と製作委員会への参加に積極的になったため、レコーダーとパラボラアンテナを揃えればBSでも半数以上の深夜アニメも視聴できるようになった。ただしこれも設備投資以上に衛星契約料が必要なので、実質有料放送といえる。
またインターネットの普及により、ニコニコ動画で一部の作品が短期間(最長1週間)だけ無料配信されるようになったことや、月額500円程度を払えば衛星契約料より格段に安くdアニメストア等のサービスが使用できるようになった。
しかしそれよりも違法アップが常態化しており、業界も遅きに失した感が強いところ。
同人事情
同人活動が好きなのに実家が地方にあるか、または望まずに地方への転勤を余儀なくされた場合、大変な苦難を被ることになる。
住んでいるのが県庁所在地から遠く離れた町・村(または離島)であると、アニメイトなどのオタクグッズ販売店がある中核市以上の都市へ出かけるのも、一日がかりといったことになる。飛行機や新幹線で移動時間自体は短い場合もあるが値段は高い(その運賃で通販使った方が良い)。
またアニメ・ゲームのイベントや同人誌即売会は、特に人口の多い東京23区や横浜市、大阪市、神戸市、京都市、名古屋市、札幌市、福岡市、仙台市、広島市、新潟市といった「政令指定都市」または「県庁所在地」でしか行われない。
政令指定都市・県庁所在地を除く、市・町・村や離島でもイベントが全くないわけではないが、長距離の移動が難しい中高生をターゲットとしていたり、聖地巡礼や地域おこし的な企画であることがほとんど。
ましてや政令指定都市・県庁所在地から離れた僻地でイベントが開かれることは、かなり珍しい。政令指定都市・県庁所在地を除く地域で、定期的にイベントが開催されている例は「夕張まんがまつり」などほんのわずかしかない。
アニメイベントや同人誌即売会も県庁所在地を中心に、若干拡大されて行われるようになったが、聖地巡礼でもない限り人が集まりにくい過疎地帯への対処など全くなく、未だ地方民への逆風は続いている。