柿(おそ松さん)

いのちがかかったさいごのかき

『おそ松さん』(第3期)に登場するエピソードで、第20話Cパートのサブタイトルである。

目次 [非表示]

病に伏していたハタ坊は、毎日病室の窓から柿の実が木から落ちるのを見ていたのだった･･･

※本作の公式サイトから引用

概要

『おそ松さん』(第3期)に登場するエピソードで、第20話Cパートのサブタイトル。初回放送は2021年 2月23日(22日深夜)で、ハタ坊のメイン回である。

なお、同日に放送されたアバン『買おうぜ』とAパート『チョロ松記念館』とBパート『耳かき』についてはそれぞれの該当記事を参照。

ある日、とある病院で入院していたハタ坊は外に植えられた柿の木を眺めながら複雑な気持ちに浸っていた。そんな中、彼の様子を見に来た医者のデカパンが早く元気になる事を願うが、当の本人は最期の瞬間が近いという悟りと同時にあの柿の実が全て落ち切った時に自分も死ぬだろうと弱音を吐く。

それでも、彼の気を少しでも紛らわせる為に急いでカーテンを閉めたデカパンは「必ず治してみせるからこれ以上見ちゃ駄目ダスよ」と告げ、病室を去って行った。

その後、道中でどうやったらハタ坊を元気付けられるかと彼が悩んでいた中で同僚のイヤミが起こした騒動とは･･････？

今回のエピソードは、1907年に出版されたオー・ヘンリーの小説『最後の一葉』が元になっている。
- 元作品では、重度の肺炎にかかった女性画家のジョンジーが「あの葉が全て落ちたら自分も死ぬ」と生きる気力を失った中で、口先人間でいつも嫌われ者だったものの紆余曲折を経て改心した老画家のベアマンが一晩の嵐の中自らの命を引き換えに煉瓦へ最後の傑作として精密な葉を描き上げ、彼女の命を救った物語となっている。
また、『おそ松くん』では『最後カキ一つだじょー』(電子書籍版の第28巻)で同作のパロディ回が存在する為、今回はそのリメイク版でもある。
- なお、同エピソードのアニメ化は本作が初(原作のアニメ版ではいずれも未登場)で、今までの原作ネタ回の中でほぼ忠実なリメイクとなっている。
- ただし、両者では一部のイヤミの台詞と言動や登場するキャラクターが異なっている。
作中のハタ坊の旗の柄はいつもの日の丸とは異なっており、原作では赤十字で今回のエピソードではドクロマークとなっている。