概要
『鬼滅の刃』と『ジョジョの奇妙な冒険』によるクロスオーバー作品。
『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎がもし全集中の呼吸ではなく、『ジョジョの奇妙な冒険』の波紋法を習得したら…というパラレルを書いたシリーズ。
『鬼滅の刃』本編をベースにしているが時系列については『鬼滅の刃』本編が1912年(大正元年)頃~1915年(大正4年)頃だが、ジョジョの奇妙な冒険は第一部が19世紀末(1888年(明治21年)~1889年(明治22年))、第二部が1938年(昭和13年)の為本来ならその時代にいるはずのないキャラクター等が多数出てくるが、作者は「そこのツッコミは無しで」と注意している。
ストーリー自体は鬼滅の刃本編を主体として、そこにジョジョのキャラクター達が入り原作とは違う展開を繰り広げていく。そして両作品の名台詞、名シーンをうまく生かしているなど、原作へのリスペクトが大きくある。本編では死んでしまうキャラも黄金の精神をもって成長し生存する描写が見られ、ファンが歓喜するところが多々見られる。
元々『鬼滅の刃』と『ジョジョの奇妙な冒険』は呼吸法や鬼の存在等共通点が多いと連載当初から話題になっていた(実際、原作者の吾峠呼世晴氏はとあるインタビューでジョジョに影響を受けた部分もあると述べているので、オマージュやリスペクトの意味合いを込めてあえてそういう設定で描いたのだと思われる)。しかし、意外にもコラボやクロスオーバー作品は少なくこの作品を作るきっかけになったのも原作者曰く「鬼滅の世界で波紋が見たかったんです」とコメントしている。
あらすじ
時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰豆子も鬼と化してしまう。禰󠄀豆子に襲われかけた炭治郎を救ったのは鬼狩りではなく、波紋使いだった…
登場人物
この物語の主人公でツェペリから二年間波紋法の手ほどきを受ける。ジョナサン程の天才ではない為まだまだ未熟な部分が多いが、オリジナルの波紋疾走を生み出したり等、素質は高い。更にツェペリの試練を受けている最中にカナヲが縁側でシャボン玉をしている姿からヒントを得て、シーザーを彷彿とさせるシャボン玉を取り入れた戦い方をするようになる。
この物語のヒロイン。鬼舞辻無惨によって母や弟や妹たちを殺されて、自身も鬼にされてしまい、鬼としての本能に駆られて炭治郎を捕食しようと襲い掛かるが、割って入ったツェペリによって事なきを得る。兄がツェペリから波紋の修行をしていた二年間を寝て過ごした事により、体質を変化させる。以降は、兄と共に人間に戻るべく、家族の仇である無惨を追う旅に出る。
鬼となって強化された脚力を活かした蹴り技を主体に戦うが、戦いを経るにつれて那田蜘蛛山で下弦の伍である累との戦いで爆血を習得する。しかし、大技を使うとその代償として抗いがたい眠気に襲われるので長時間は戦えない上に、相手が柱の男クラスとなると苦戦を強いられるようになる。
炭治郎の波紋の師匠で、彼との出会いから物語が始まっていく。石仮面と吸血鬼の噂を聞きつけ来日し、その道中に炭治郎達と出会う。炭治郎に二年間修行をつけた後イギリスに一時帰国し、その後元凶である柱の男を倒す手段としてエイジャの赤石を求め再来日した。
鬼殺隊を統べる最高管理者で産屋敷家の97代目当主。産屋敷家は三百年ほど前にエイジャの赤石を波紋の一族から受け継ぎ、それをずっと守っていた。耀哉は赤石が無惨を誘い出すエサになると捉えている。
2千年の眠りから目覚めた柱の男のリーダーで石仮面を作った張本人。イタリアで目覚めた際に波紋の一族と戦い、トンペティに石仮面をかぶせ吸血鬼に変えて、産屋敷家が赤石を守っていることを聞き出した。そして来日し、街の住民を襲いながら鬼殺隊や無惨の鬼の情報を得ている。
イタリアでカーズたち柱の男を目覚めさせてしまった実験を指揮し他人物であり、スピードワゴン曰くイタリアで死亡したと思われていたらしいが、ドイツの時代すらも超越した技術力でサイボーグとして復活した。
原作では親衛隊に所属していたが、こちらでは時代背景的にドイツ帝国軍に所属していると思われる。
また、最終回でジョジョ本編に出てくるルドル・フォン・シュトロハイムの祖父だった事が判明した。
この作品で登場した波紋技一覧
- ズームパンチ
- 波紋探知機
- 波紋頭突疾走(ヘッドバットオーバードライブ)
技としては第一話から、技名は第八話で登場した。
炭治郎が自慢の石頭に波紋を込めて相手に頭突きを食らわせる事で、波紋を流し込む技。通常波紋使いは「拳からの波紋」が最も強いとされているが、炭治郎の場合は「頭からの波紋」が最も強いらしい。
- 波紋疾走連打(オーバードライブれんだ)
- 波紋乱渦疾走(トルネーディオーバードライブ)
- 生命磁気への波紋疾走(せいめいじきへのオーバードライブ)
- 波紋による治療法
- 波紋葉っぱカッター
第八話に登場。炭治郎が地面の落ち葉に波紋を流し、生命磁気によって自らの手に引きよせることで手前にいる敵にダメージを与える技。
- 銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)
- 青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)
- 波紋による洗脳
- 曙色の波紋疾走(サンライズイエローオーバードライブ)
第七話で登場。原作での「干天の慈雨」(かんてんのじう)にあたる技。
この波紋を受けた者は柔らかな日だまりの中にいるような感覚になり、ほとんど苦痛を感じずに消滅する。炭治郎が編み出した相手が自ら頸を差し出してきた時のみ使う「慈悲の波紋」。
- ヒノカミ波紋疾走(ひのかみオーバードライブ)
第八話から登場。最初は、炭治郎が累との戦いの最中で父親の記憶を思い出したことで偶然発動した。
波紋法に全集中の呼吸の多量の空気を取り込む技術を混ぜ合わせることで、瞬間的に多量の波紋を練り上げることが出来る強力な必殺技。
しかし、実力以上に練り上げた波紋は同時に利用者自身の肉体に多大な負荷を与えるため、多用すると心臓や血管が負荷に耐えきれず破裂する危険性がある。
- ヒノカミ波紋疾走 神楽舞泡(ひのかみオーバードライブ ダンス・まかぶシャボン)
ヒノカミ神楽の舞うような足さばきとシャボンの膜を組み合わせることで、刀では不可能な攻撃範囲を実現させた技。
- 波紋カッター
- 仙道波蹴(せんどうウェーブキック)
- シャボンランチャー
- シャボンバリアー
- シャボンカッター
- シャボンレンズ
- 仙道波紋疾走(せんどうはもんオーバードライブ)
- 鉄球ブーメラン
ジョジョの「クラッカーブーメラン」にあたる技。
- 火雷神波紋疾走(ほのいかづちのかみオーバードライブ)
第二十七話、善逸が対獪岳戦で使用。過去に炭治郎から波紋の呼吸の仕組みや呼吸の音を聞き、土壇場で
波紋の呼吸を真似て波紋をまとった状態で霹靂一閃をする技。使用後は慣れていないことをしたため、肺が異常をきたし呼吸困難になっていた。
- 緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)
- 稲妻十字空烈刃(サンダークロススプリットアタック)
- 藤色の波紋疾走(ライトパープルオーバードライブ)
対童磨戦でアオイが初使用。藤の蔓まとわせた木刀の小刀に波紋を流し込むことで藤の蔓に爆発的成長を促し、相手の血鬼術を防いだり攻撃したりする技。
- デコピン波紋疾走(でこぴんオーバードライブ)
禰豆子が使用。波紋はホースと同じ原理で穴が小さい方が勢いよく飛ぶ、つまり一点集中であればあるほど強いため炭治郎の波紋頭突疾走よりも遥かに強い波紋を流し込める。
- 爆血波紋疾走(ばっけつオーバードライブ)
禰豆子が使用。血を導火線代わりに波紋を流し、バラバラになった手足を爆裂させる技。
関連タグ
鬼滅の刃 ジョジョの奇妙な冒険 クロスオーバー 鬼滅の刃(二次創作)