概要
1906年に上郷村(かみごう)、岩作村(やざこ)、長湫村(ながくて)が合併して発足した長久手村が1971年に町制、2012年に市制に移行して成立した。
「長久手」の名は「長湫」が転訛したもので、「湫」(くて・くで)は「低地にある湿地」という意味も持つ。
複数の小さな川が細長い湿地を形成していた事から地名として定着したと考えられている。
尾張丘陵が平野部にさしかかる位置に市域が広がっている。
標高の高い東部は小山と谷間が入り組んでおり、西部は広い低地である。
日本史においては、安土桃山時代の1584年に起きた小牧・長久手の戦いがよく知られている。
水資源に恵まれていた事から丘陵地を中心に多くの農業用のため池が作られ、稲作や養蚕などが発展。
近代以降も長らく近郊農村地帯であった。
1960年代半ば頃から名古屋市のベッドタウンとして著しく都市化が進行。
卸売、小売、各種サービスなどの第三次産業が基幹となった。
現在は市域の大半が住宅街や田畑となっているが、東部を中心にかつての里山の一部が公園や緑地というかたちで残されている。
また公私立合わせて4つの大学がキャンパスを構える文教都市でもある。
2005年には、市内にあった県営公園の跡地をメイン会場とした万国博覧会である愛知万博(愛・地球博)が開催。
その閉幕後は県営愛・地球博記念公園となり、2022年にその一部エリアがテーマパークのジブリパークとしてオープンした。
交通
はなみずき通駅 - 杁ヶ池公園駅 - 長久手古戦場駅 - 芸大通駅 - 公園西駅 - 愛・地球博記念公園駅 - 陶磁資料館南駅
N-バス(コミュニティバス)
有料道路
長久手IC 長久手料金所
市内には東名高速道路が通り、隣接する名古屋市側の市境付近に名古屋ICがある。
ちなみに岐阜県土岐市方面からは東海環状自動車道の豊田藤岡ICより猿投グリーンロード経由、常滑市の中部国際空港や名古屋市港区方面からは伊勢湾岸自動車道の豊田南ICより国道155号線等を経由して長久手市を目指す方が通行料金の節約となる。
主な名所
(長久手)古戦場公園
色金山歴史公園
トヨタ博物館(トヨタ自動車運営)
名都美術館
愛・地球博記念公園