データ
身長 | 人間の1/8 |
---|---|
体重 | 人間の1/8 |
出身 | S13地区 |
概要
第17話「1/8計画」に登場。
人口増加の為に政府が推し進める延命政策の一環として、食料や衣服が全て安く済む、8分の1サイズに縮小された人たちの総称。
1/8サイズに縮小後、徹底的な管理下の元、S13地区と呼ばれる1/8サイズで作られた街(箱庭)に居住させられることになる。
この地区に居住後は仕事や税金が全て免除され、名前の代わりに市民番号が付けられ厳重に普通の世界と隔離される事になり、普通の世界では死んでしまったことにされてしまう事になる。
たしかに仕事や税金が免除される事は魅力的だが、考えようによっては国民総背番号制による徹底的な政府の管理下に置かれることになるため、自由な発言などが制約される事になるような気がしないでもない。よって1/8計画とはディストピア的な発想なのかもしれない。
このように、考えようによっては非常に恐ろしい計画なのだが、最終版でこの1/8計画は気を失った由利子が見ていた夢であったことが判明。安堵した視聴者も多かったのではないだろうか。
だが、そんな視聴者の安堵をうち壊すかの様に、この物語はこう締め括られる。
古い記録によると、巨石文化時代の人類は身の丈18m、身の幅が5mもあったという。現在の人類は、いつから、そして誰の手によって、どういう理由で小さくなったのか。それはまだ謎のままである。
果たして、今の人類は本当に昔と変わらない大きさだったのか?それとも…。
余談
『空想科学読本12』で1/8計画が実施された場合のS13地区の都市計画に関して考察がなされている。小さくなればその分、昆虫のように跳躍力が上がる(筋力は相似比の2乗分の1だが、体重は3乗分の1になるので)ため、普通にリカちゃんハウスを作ってしまうと壁や天井が狭く感じ住みづらくなるとのこと。あと、小さくなると熱放出が速くなるため食事回数も増える(トガリネズミやハチドリは1日に体重より多い餌を食わないと餓死する)。
また『ドラえもん』では、22世紀においてエネルギーや食料を節約するために「ミニハウス」という別荘を作り、そこにガリバートンネルやスモールライトで小さくなって暮らす遊びが流行っているらしい。
由利子を演じた桜井浩子女史は続く『ウルトラマン』でもヒロイン役を演じるが、本作とは逆に巨大化することになる。皮肉にも、「私は大きくなりたいんだから!」という劇中の台詞が半ば実現することとなってしまった。
関連タグ
マウンテンガリバー5号:夢オチのエピソード繋がり。