葛城ミサト「だからこそよ!NERVのエヴァはすべて殲滅します」
碇シンジ「NERVの?ここもNERVじゃないですか!」
葛城ミサト「私達はWILLE。NERV壊滅を目的とする組織です」
概要
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』および『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場する組織。
前作『破』で起きたニアサードインパクト後、生き残った人類で結成され、NERV(碇ゲンドウと冬月コウゾウ)と争いを繰り広げている。
その目的は全NERV製エヴァンゲリオンの殲滅、及びフォースインパクト発動の阻止である。
旧ネルフ職員が多数参加しているが軍と民間人の寄せ集め組織であるためその練度は低い。
劇中でもヴィレ艦隊の旗艦であるAAAヴンダーのブリッジ要員ですら民間人を登用しており、人材不足である事が描写されている。
メンバーは、総司令のミサト以外の全員が青いバンダナを腕や首に巻いているのが特徴。最終決戦時にはそのミサトもある人物の形見である血が染まったバンダナを着用している。
『シン』では、宇宙衛星軌道上に整備用拠点の存在が描写され、又、地球で生き残った民間人たちを支援する為の下部組織である『KREDIT(クレーディト)』を設立している。
保有戦力
戦力としては、WILLE艦隊及び本組織の象徴とも言えるAAAヴンダーを旗艦とした多数の駆逐艦、空母、巡洋艦などの混成艦隊、そしてEVA2号機(改2号機 / 新2号機)・8号機を所有する。
駆逐艦などの軍艦は恐らく、NERVから離反した戦力の他、国連軍や戦略自衛隊から合流してきた物と思われる。
これら旧来の軍艦類は『シン』では艦隊戦力というよりも半ば使い捨ての装備品のような扱いにされており、ユーロNERV復元オペレーションでは艦底部に増加装甲を施されAAAヴンダーによる操演で操作された純粋な防壁代わりに使用されている。
終盤の「ヤマト作戦」ではNERV本部施設への攻撃手段としてブースターが増設され誘導弾化された巡洋艦が登場している。
「本来人を乗せて動かす乗り物を無人化し、目標へ直撃させる兵器」と聞いてこれを思い出した人もいるのではないだろうか。
2号機は14年前の第10使徒迎撃戦の際に損傷した為、本作では所々が補修されており、サイボーグのような外見となっている。
8号機はヴィレ結成時にNERVから強奪した機体であり作中では主に援護射撃及び、2号機の支援に徹している。
エヴァンゲリオンの正式な予備部品は無いに等しいらしく、欠損した部位は機械の義手で補うなどしている。『シン』冒頭ではユーロNERVのアンチLシステムを起動し同施設のコア化を解除、ユーロNERVから各種エヴァ用パーツや資材、補給物資を回収し新2号機、改8号機を完成させている。
『シン』の入場者特典で配布された『Q』の冒頭部分へつながる漫画「EVANGELION:3.0(-120min)」ではエヴァを大気圏外にまで運ぶための大型ロケット「シーローンチデキャップル複胴式可潜艦」マイティK(キング)とマイティQ(クイーン)が登場。Kに8号機、Qに改2号機を搭載する。(元ネタは円谷プロのSFドラマ『マイティジャック』から。ちなみにマイティジャックに登場する敵組織は「Q」である)
構成メンバー
EVAパイロット
- 式波・アスカ・ラングレー:戦時特務少佐 エヴァ2号機専任パイロット
- 真希波・マリ・イラストリアス:階級不明 エヴァ8号機専任パイロット
旧NERVメンバー
『Q』からの登場人物
『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』のみ
余談
エンブレムは組織名である「WILLE」の頭文字である「W」をモチーフにしているが、マークデザインを担当した山下いくと氏のTwitter曰く「『心』が入っていると面白い」ということになり、漢字の「心」という字にも見えるようデザインしたとのことである。
逆にNERVのエンブレムは「心を失って呪文的なマシン語化したマーク」とヴィレとは相対するようにデザインしたと同氏は話している。