概要
相互乗り入れはされておらず、乗り換えには改札を出る必要がある。
ただし、(大阪市外から電車が来る)阪急と阪神の梅田駅も、「大阪梅田」「大阪」と案内される事がある。また、JRでもごく一部だが梅田を表記することがある。
地下街の方向感覚の狂わせっぷりは有名で、地下街に限れば新宿駅を上回るダンジョンとも評されるほど。
地上に交通量が多い大型道路が走っているために、地上に横断歩道を作るよりも地下街を活用したほうが安全と判断されたのか、駅から外へ移動する場合の移動手段のほとんどが一度地下街に降りて道路の下を通り、再び地上に出るという形をとっている。
しかし、その地下通路を作る過程に迷路の原因があったと思われる。
なぜならこの地下街、元々一度にまとめて作られたものではなく、ビルの地下街同士を連絡通路で無理やり連結したような構造体である。したがって、ほぼすべての通路が直角に交差しておらず、三叉路や五叉路も結構な数がある上に、ビルの地下街との地下高度の兼ね合いで通路に複雑な高低差があるために、自分の居場所を把握するのが非常にややこしい。
ビル地下は似たような景色が多いうえに、階層を間違えると同じ座標でも行ける場所が変わってしまうため、地図アプリなどに頼りすぎると、階層が間違っていてよけい混乱することも有る。
地上に出ようにも出れる場所自体がそんなに多くなく、出たとしても高層ビルが多く見通しがあまりよくないため、参考にならない場合が多い。
そもそも地上からでは近づけない・あるいは途轍もない大回りをしなければならない場所が多いため、嫌でも地下街の迷宮に足を踏み入れなければならないケースもあり、このダンジョンで迷う人が余計多くなる。
流石に不味いと判断されたのか、最近地上に歩道橋が数本建設され、多少は利便性が改善された。
阪神電気鉄道 梅田駅(HS01)
阪神電気鉄道本線の頭端式ターミナル駅。5面4線。阪神百貨店の地下にある。甲子園球場で試合がある時は賑わう。
1〜3番のりばには急行列車や山陽電気鉄道の姫路まで向かう直通特急が発着する。4番のりばは普通列車専用ホーム。
現在、阪神百貨店建て替え工事とともに駅自体の拡大による改良工事が行われている。
隣の駅
- 直通特急・特急
- 梅田駅(HS01)-尼崎駅(HS09)
- 区間特急(平日朝終着のみ)
- 梅田駅(HS01)←野田駅(HS03)
- 急行
- 梅田駅(HS01)-野田駅(HS03)
- 区間急行・普通
- 梅田駅(HS01)-福島駅(HS02)
阪急電鉄 梅田駅(HK-01)
頭端式ターミナル駅。阪急ターミナルビル内の高架駅である。所在地は芝田一丁目。
京都本線・神戸本線・宝塚本線が発着。10面9線は大手私鉄ターミナル駅としては最大級の規模である。当駅から十三駅までは京都・神戸・宝塚各本線の3複線区間である(正確には京都線部分は宝塚線の別線)。
かつてはJR線南側・阪急百貨店の位置にあったが、手狭になり、北側に移設されている。南側にあった時は地上駅→高架駅→地上駅と変わった。高架駅から地上駅への変更は国鉄の高架化によるもので、国鉄高架化及び阪急地上化変更工事は一夜にして行われた。
2014年までは他社の車両が乗り入れたことはなかったが、同年に6000系1編成が能勢電鉄に譲渡されたため同編成が乗り入れるようになった。
阪急梅田駅の北東部に毎日放送(大阪市北区茶屋町に所在)の社屋が存在する。
駅構造
のりば | 路線 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|
1〜3 | 阪急京都線 | 十三・淡路・北千里・高槻市・嵐山・河原町方面 | 梅田〜十三間にある中津駅は通過。行楽シーズンには嵐山との臨時列車を運行。 |
4〜6 | 阪急宝塚線 | 十三・箕面・川西能勢口・宝塚・日生中央(能勢電鉄)方面 | 日生中央とは特急日生エクスプレスが平日朝・夕に運行。箕面線方面には朝のラッシュ時に普通と準急が、夕方ラッシュ時には普通が運転される |
7〜9 | 阪急神戸線 | 十三・伊丹・西宮北口・神戸三宮・仁川・宝塚(今津線)方面 | 宝塚から今津線経由の準急が平日朝に運行。阪神競馬場開催時には仁川から臨時急行も運行。 |
切符の表記は「梅龱」となっている。
隣の駅
神戸線
宝塚線
京都線
- 全電車
- 梅田駅(HK-01)-十三駅(HK-03)
Osaka Metro 梅田駅(M16)
地下鉄御堂筋線の駅。大阪市営地下鉄の駅として営業していたが、2018年に民営化された。Osaka Metroには他に四つ橋線西梅田駅と谷町線東梅田駅があり、改札を一度出て乗り換える必要があるが、乗り換えについては各種特例がある(30分以内に再入場すれば、通常の乗り換えと同様に、運賃を計算する際に乗車距離を通算してもらえる)。北改札と中改札・南改札は直接改札外では繋がっていないため、各線との乗り換え時などは注意が必要。
1933年5月20日に1号線(御堂筋線)の駅として仮駅が開業。1935年10月6日、現在の位置に本駅が開業。東隣に2号線(谷町線)と同一乗り換えができるようもう一つのトンネルが掘られた。のちに2号線専用ホームに変更し、基礎工事を行ったが、1936年2月10日19時50分ごろ、大崩落事故が発生。2号線との接続計画は中止となった。
1989年になかもず方面行きのホームを移設し、島式ホームの幅が9.1mから24.5mに広げられた。スペースは谷町線計画のものを利用している。
中津寄りには南北両方向をつなぐ渡り線がある。
隣の駅
JR貨物梅田駅
JR西日本大阪駅の北側に存在した貨物駅。梅田貨物線上に位置していた。2013年3月いっぱいで廃駅となったが、跡地にはJR西日本の駅が作られる予定。なお、この駅、「北梅田駅」という仮の名前が付けられている。また、駅(跡地)構内の脇を京都から関西空港・和歌山方面へ向かう「はるか」「くろしお」などの列車が通過している。
利用状況
阪急電鉄
- 2016年(平成28年)度の1日平均乗降人員は、505,359人である。 ※1
- 阪急の駅のみならず近畿地方の私鉄では最も利用者が多い。
- 他社の駅と比較すると、小田急新宿駅や西武池袋駅等より多い数字である。
阪神電気鉄道
- 2016年(平成28年)度の1日平均乗降人員は、164,391人である。※2
- 阪神電鉄の駅では最も利用者が多いが、阪神なんば線開業の影響で利用者が難波方面へシフトした。
- その年の阪神タイガース戦の影響に左右されやすい。
利用状況比較表
年度 | 阪急電鉄 | 阪神電鉄 |
---|---|---|
乗降人員 | 乗降人員 | |
2008年度 | 543,168人 | 180,210人 |
2009年度 | 516,280人 | 182,875人 |
2010年度 | 507,202人 | 165,344人 |
2011年度 | 522,790人 | 166,427人 |
2012年度 | 524,578人 | 165,032人 |
2013年度 | 535,905人 | 165,977人 |
2014年度 | 540,568人 | 164,755人 |
2015年度 | 545,067人 | 166,010人 |
2016年度 | 505,359人 | 164,391人 |
参考文献
※1 阪急駅別乗降人員
※2 阪神ハンドブック