風評被害
ふうひょうひがい
初めに
この記事は、いわれのない各種被害を受けた物事や人物に関してまとめた記事であり、この記事の内容は一部の人々にとって許されざる暴挙であるかもしれませんが、個人の勝手な考えで全文や一部の白紙化を行ったり、その事実がない物事や人物を書き加える荒らしなどはおやめください、通報の対象とします、またこの記事の一部に不快な説明や画像も含まれる可能性があり、その点はご了承願います。
大丈夫な方は、そのままお進みください。
概要
風評とは「噂や世間での報道の影響により何らかの被害を被ること」であり、この噂や報道には根も葉もない真っ赤な大嘘であったり、あるいは一定の根拠があったとしても不正確な事実に尾ひれがついた噂であったりするため、当事者に深刻な被害を及ぼす場合が存在し、仮にまぎれもない事実である場合も、当事者にとって不都合な真実だった場合、拡散される事で異なる風評被害が発生する事があり( 人物であれば名誉棄損に該当する事もある )、さらに被害を受けるのは人や物だけとは限らず、事実ではない情報や誤った用法( 誤用 )・曲解によって原義から変質するといった形で「言ってもいないことを言ったことにされる」「全く違う、誤った意味で拡散されてしまう」など、言葉や情報も風評被害を受けることがある。
主な原因
マスコミの報道の際に核心部分ではなく、わかりやすい表面上の情報のみが伝わったり、また、センセーショナルさを狙った偏向と捉えられかねない報道、政府機関に近いマスコミによる政府機関の意を組んだ偏向報道、ネットにおいては2ちゃんねるなどの電子掲示板やまとめブログ、動画サイト、SNSなどでの「流行」に人々が刺激を受けた結果といえ、問題を起こした人物と同姓であったり、名前が似ている場合も血縁関係を疑われたり、当該の人物と混同されたりする等の被害が発生する。
悪評への追加風評
また、普段から評判がよろしくない人物・団体の場合、本人や団体そのものとは無関係に事実無根、あるいは事実を曲解した悪印象が形作られてしまうこともあり、たとえば凶悪犯罪の容疑者に対する「在日認定」がその例であり、その人物が実際に大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国籍であるかは無関係である。この場合は事実とは無関係に( 事実の場合もあるのが頭が痛いところだが )在日呼ばわりされた容疑者及び、犯罪率の高さを理由に同類扱いされた在日コリアンへの風評被害と言える。
創作における風評
アニメやゲーム、漫画などの創作物においてはそれに登場するそのキャラクターの言動や扱い、さらにはデザインだけでユーザーから見たキャラクターのイメージが確立され、その作品の二次創作が盛り上がるうちにそのイメージに基づいた二次設定がどんどんファンの間で浸透していき、その中で対象の本来のイメージを損ないかねないような設定はそれ自体が一種の風評被害と取られるようになる。
レッテル貼り
また、言葉が誤用や隠語・スラングとしての用法が拡散されることによって、使うのが憚られるネガティブな意味のレッテルとして定着してしまうケースも、その言葉自体が風評被害に遭っていると言え、このケースとしては信者、憲兵、アスペルガー症候群、池沼、厨房、警察、豚、ゴリラ、チンパンジー、ニート、ゆとりなどが該当する。
拡散と訂正
一度そのような情報が拡散してしまうと、例え後で何らかの形で訂正しようとしても今度は「火のない所には煙は立たない( だから何か根拠があるはず )」だの「事実なのに嘘をついて隠そうとしている」とばかりにほとんどの人がその言葉を受け入れず、あまつさえそれが逆効果となり、さらに事態を悪化させる状況となる場合がある。
風評に対する被害
一方、この被害というのはかなり曖昧な定義であり、そもそも誰かがそのイメージからくる評価を被害だと認識しなければ起こりえないともいえ、逆にいえば例えその風評がいかにネガティブなものだとしても周りや本人が「被害」だと思わなければ風評被害として成立しなかったりすることもあるが、そのせいでそんな悪評を悪評と思わず、さも事実のように捉えてしまう人間が多い一面も存在しており、それを利用して嘘や誤解だと知りつつ、その嘘や大げさな情報を悪意を持ってわざと拡散し、その対象を貶めようとする愉快犯的な人間も往々にして存在しており、これはネガティブキャンペーンと呼ばれる。
風評による主な影響
現実世界における風評被害
その名の通り風評はあくまで風評であり、信憑性のないうわさに過ぎず、実際の事情や経緯とは異なる場合が多いものの、訂正などがなかったりそれらが届かなかったりしたため誤解が拡散されると情報が半ば既成事実のように扱われて余計なバッシングや間違った評価に繋がってしまうことになり、場合によっては世間を騒がすほどの大パニックを引き起こすこともあれば、冤罪など個人の人権を侵害する事件に発展することもあり、それは時に当事者だけでなく本来ならば無関係な人間にも影響を与えることもあり、その人が間違った情報に振り回されて有事の際に誤った対処法を取った結果無駄な損失を出してしまったり、あまつさえ逆に自分自身の信用を失ってしまったりといったトラブルに巻き込まれてしまう危険性がある。
キャラクター表現に関する風評被害
同人誌やファンアートおよびマンガなどの二次創作におけるキャラクター描写に関しては例えそこで描かれた独自設定が実際のキャラ設定や背景は違うとしても、もはやそれがそのキャラを描く上でのデファクトスタンダードと化し、加えてそのイメージがマイナス傾向に近かった場合はヘイト創作や悪い意味でのいじられ対象になってしまうこともあるなど、そのキャラを純粋に愛するファンは不快な思いをすることとなり、そんな扱いを嫌うファンとその二次設定を好んで使うファンとの間で対立が起こることもあれば、中には「誤解されるような描き方をした制作側が悪い」と製作者への批判に走る輩も出たりする。
故意でない場合
無論、作り手側が「これは非公式である」という自覚を持っていたとしても、その設定に基づいた二次創作物が出回った結果そういうイメージがそれを見た人の中で浸透していき、さらにそのキャラクターの二次設定が半ば公的なものとして認識されるようになってしまうことも少なくない。
風評被害を防ぐには
風評被害というのはきっかけはどうあれ大抵の場合“情報を受け取る側”と“次に情報を発信する側”に問題があり、その対象への無理解と先入観から来る邪推、そして勘違いといった様々な要因により他者から得た情報を鵜呑みしてしまったり、あるいは自分勝手に解釈して情報の内容を微妙に捻じ曲げて行き、それが連鎖的に繰り返されながら広がった結果起こるものがほとんどである。
そのため、自分自身もその不確実、あるいは虚偽の情報等に惑わされず、きちんとその情報を精査して正確に事実関係を把握し、その上で他人や周りに伝えることが重要となる。
二次創作物の場合はいくら表現の自由があるとは言っても、その二次設定でキャラクターを描く際にはそれなりのルールを守り、見る人を極力不快にさせない努力が必要とされている。
風評被害という風評
一方で、無関係な外野の人間が当事者の事情や物事の本質を考えずに「誰かがその対象を貶めるようなことをした」とか「そのせいで誰かが風評被害を受けている」などと勝手に対象とその周辺を被害者あるいは加害者認定して騒ぎ立てる行為も実際には風評被害になっていないようなことが本当に風評被害になってしまうというケースに発展したりしてかえって騒動を助長させかねないため、これらへの対応についても出来る限り慎重になるべきとされる。