概要
2010年6月末から、アスキー・メディアワークス(現・KADOKAWA)が発行する雑誌『電撃G's magazine』で連載されるコラムと、バンダイナムコ傘下のランティス(現バンダイナムコアーツ)より発売されるCD(歌とドラマパートがある)、そして同傘下のサンライズ製作によるプロモーションビデオによって展開されている。
『G's』2011年12月号のプレビュー版から鴇田アルミによるコミカライズが連載、2013年1月から3月と2014年4月から6月までテレビアニメ版が放送され、2015年6月より劇場版が公開された。
主人公グループ・μ'sを演じる声優陣による音楽活動は2016年4月のファイナルライブを機に縮小したものの、作品・キャラクターとしての展開は依然継続中。
ストーリーとしては、学校の部活動として活動するアイドル「スクールアイドル」となった主人公たちが、廃校の危機に瀕する伝統校を救うために、アイドル活動に奮闘する学園青春部活動もの。
活動内容はアイドルであるものの、一般的なアイドルもので描かれるような芸能界のお約束(ライブイベントの開催、CDの売り上げ、テレビ番組への出演、自事務所の方針との確執、ライバルグループや他の芸能人とのバトル)や、アイドルものに付き物であるファンとのやり取りはほとんど描かれず、グループの中で起こる出来事が中心となっている。
劇中で「ラブライブ!」という単語は、スクールアイドルの全国大会の名称として使用されている。大会の内容は、メディア・作品ごとに異なるため、スクールアイドルを参照。
本作のファンのことを「ラブライバー」と呼ぶ。
初期は「ラブライ部員」と呼ばれていたが、現在はこちらで統一されている。
なお、『ラブライブ!サンシャイン!!』等の後に派生した企画については、各記事かラブライブ!シリーズを参照。
ストーリー
東京千代田区、秋葉原と神田と神保町の狭間にある伝統校「国立音ノ木坂学院」は、少子化とドーナツ化現象によって生徒数が激減し、3年後の統廃合計画による廃校の危機に瀕していた。
そんな中で、2年生の高坂穂乃果は学校存続のために1つの秘策を思いつく。
「わたしたちの大好きな学校を守るために――わたしたちができること。それはアイドルになること!!」
それは生徒自らがアイドルになって、学校を世に広くアピールすることで、入学希望者を増やして廃校を回避しようという荒唐無稽な計画だった。
この計画に8人の生徒が賛同し、穂乃果達9人はスクールアイドルグループ「μ's」(ミューズ)を結成、手探りでアイドル活動(アイ活)を開始する。
「叶え!わたしたちの夢――」
登場人物
μ's
この企画の主人公である音ノ木坂学院に通う生徒9人によって結成されたスクールアイドルグループ。
グループ名は『電撃G's magazine』誌上でファン投票によって決定した。
詳しくは該当項目を参照。
2年
3年
1年
メインキャラクターの呼称表(アニメ版準拠)
が\に | ほのか | ことり | うみ | りん | はなよ | まき | にこ | のぞみ | えり |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ほのか | わたし | ことりちゃん | うみちゃん | りんちゃん | はなよちゃん | まきちゃん | にこちゃん | のぞみちゃん | えりちゃん |
ことり | ほのかちゃん | わたし | うみちゃん | りんちゃん | はなよちゃん | まきちゃん | にこちゃん | のぞみちゃん | えりちゃん |
うみ | ほのか | ことり | わたし | りん | はなよ | まき | にこ | のぞみ | えり |
りん | ほのかちゃん | ことりちゃん | うみちゃん | りん | かよちん | まきちゃん | にこちゃん | のぞみちゃん | えりちゃん |
はなよ | ほのかちゃん | ことりちゃん | うみちゃん | りんちゃん | わたし | まきちゃん | にこちゃん | のぞみちゃん | えりちゃん |
まき | ほのか | ことり | うみ | りん | はなよ | わたし | にこちゃん | のぞみ | エリー |
にこ | ほのか | ことり | うみ | りん | はなよ | まき | にこ | のぞみ | エリー |
のぞみ | ほのかちゃん | ことりちゃん | うみちゃん | りんちゃん | はなよちゃん | まきちゃん | にこっち | ウチ | えりち |
えり | ほのか | ことり | うみ | りん | はなよ | まき | にこ | のぞみ | わたし |
※初期設定では希は2年生であったが、『電撃G's magazine』2011年9月号から3年生と表記されるようになった(各学年を3人ずつにするためと考えられる)
その他
※記事のある人物のみ記す。
※スクールアイドルユニット
母親キャラ(ママライブ!)、妹キャラ(妹's)、男性キャラ(ラブライブ!男性キャラ)の各一括記事も参照。
楽曲
詳しくはμ'sおよびラブライブ!オリジナル曲一覧を参照。
コミカライズ
ラブライブ!
作画は鴇田アルミ。
電撃G's magazine2011年12月号のプレビュー版から連載を開始し、2012年1月号から2014年5月号まで掲載された後、掲載誌を電撃G'sコミックに移していたが、Vol.10(2015年3月号)での掲載を最後に編集部都合による休載が続いていた。しかしG'sコミック2015年11月号で掲載誌をG's本誌に戻して連載を再開する事が告知された。(G'sコミックは後に紙媒体からウェブ媒体に移行した)
単行本は5巻までが発売されている。
キャラクターの性格は、テレビアニメ化前の『G's』やボイスドラマの設定にプラスアルファされた形がほとんど。
一方で、真姫がオトノキに入学した理由など、経緯については変更されている。
「ラブライブ!」が大会であること、ことりの母がオトノキの理事長であること、絵里が生徒会長であること、A-RISEの存在などの設定は、この漫画版が初出となった。
後に展開したアニメ版との違いは数え上げればキリがないが、ストーリー上の大きな違いは、以下のものが挙げられる。
- 「ラブライブ!」がUTX学院主催の大会であり、副賞がUTXへの編入権(学費は無償)。
- 穂乃果と海未が元・剣道部員で、穂乃果は剣道部の実績が廃校撤回のきっかけになると思ったが失敗し、スクールアイドルに転向した。
- 1stライブ時のメンバーは穂乃果・ことり・凛・花陽。ステージは学校近くの公園で、観客は通りすがりの一般人たち。披露した曲はオリジナル曲ではなく、A-RISEの曲。
ストーリーの方向性としては、メンバー間の関係性の変化を重視し、いさかいやすれ違いが描かれたテレビアニメ版に対し、「廃校阻止」という初期からの目的に合わせて、社会的な評価を得るために結束する形になっている。
そのため、メンバー集めに少なからずトラブルがあったアニメ版と違い、漫画版はすんなりと行っている(唯一、生徒会長職で忙しい絵里は加入に時間がかかったが、絵里個人としては穂乃果たちの活動を応援していた)。
また、スクールアイドル活動の社会的な評価については、誰にも見られなかった1stライブを除き、当初から高評価を受けていたテレビアニメ版に対し、漫画版では、1stライブでは一般人に嘲笑され、UTXの生徒会長からは「廃校になるのに文化祭とかやるの?」とバカにされ、PVをアップロードしても再生数が全然伸びないなど、徹底して苦境が描かれている。
ラブライブ!School idol diary
作画はおだまさる。電撃G'sコミック創刊号より連載。
School idol diaryのコミカライズだが、一部キャラクターの容姿や性格、口調をテレビアニメ版に合わせて改変している。
単行本は4巻まで発売中。
ラブライブ!School idol diary セカンドシーズン
作画は柴崎しょうじ。
SIDの10巻以降のコミカライズ。
単行本は3巻まで発売中。
ラブライブ!School idol diary Special edition
作画は、たかみ裕紀。ラブライブ!デイズVol.1より連載。
『G's』誌上で連載されたSID Special editonのコミカライズ。
単行本は1巻まで発売中。
番外「ラブライブ!サンシャイン!!」
『G's』で連載中の、『サンシャイン!!』の漫画版。作画はおだまさる。
μ'sは直接登場しないものの、登場人物によって言及されている。
いわく、μ'sは3人から始まったとなっており、これはテレビアニメ版と同じ設定だが、ラブライブ!初代優勝グループというテレビアニメ版と違う設定(テレビアニメ版での初代優勝グループはA-RISE)になっている。
そのため、先述の鴇田アルミによる漫画版とも、テレビアニメ版とも違う世界を舞台にしていることがわかる。
School idol diary
原作者・公野櫻子による小説シリーズ。
μ'sによる部活動日誌という体を取っており、毎巻7話程度の短編が収録されている。
詳しくはSchool idol diaryを参照。
テレビアニメ・劇場版
記事の数が膨大になりすぎたためラブライブ!(アニメ)および劇場版ラブライブ!を参照。
課外活動
キャラクターによる『G's』誌面の読者投稿コーナー(ファンページ)と、声優によるウェブラジオおよびインターネット生放送番組。
『ラブライ部 G's課外活動 ~のぞまきえり~』
『電撃G's magazine』誌上のファンページ。東條希、西木野真姫、絢瀬絵里が担当する。
ユーザーから投稿された文字ネタやイラストを掲載する。
各投稿内容には、上記の3人以外のμ'sメンバーのコメントも寄せられる。
主要コーナー
グッズ開発室 | 『ラブライブ!』にまつわるグッズのアイデアを投稿。 |
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ギャラリー | 『ラブライブ!』を題材にしたイラストを投稿。 |
μ's一問一答 | 『投稿された質問にμ'sメンバーが答える。 |
あの娘をプッシュ! | 特定のμ'sメンバーに対するメッセージを投稿。 |
愛活日誌 | 『ラブライブ!』のために行なったファン活動報告を投稿。 |
『ラブライ部 ニコ生課外活動~ことほのまき~』
旧『ラブライ部 ニコ生課外活動~ことほのうみ~』。
ニコニコ生放送で月に一度生放送を行う(月末の放送が主)。
レギュラーは新田恵海(高坂穂乃果役)、内田彩(南ことり役)、三森すずこ(園田海未役)であったが、第8回(2012年4月23日放送)をもって、三森すずこが番組を卒業し、新たにPile(西木野真姫役)がレギュラーとなり、『~ことほのまき~』にリニューアルした。
ゲストが来ると、大体ゲストが罰ゲームを受けることからゲストに優しくない番組として有名。
主要コーナー
自己紹介 | ゲストがいる場合、キャラクターになりきって自己紹介をする。 |
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演技のお時間 | お題に沿って自分が担当するキャラクターが言いそうな台詞を回答する。判定が○になれば1ポイントもらえる。 |
お絵かきのお時間 | お題に合わせて絵を描く。具体的なキャラクターなどを出される場合が多い。視聴者投票によって順位が決定する。1位は3ポイント、2位は2ポイント、3位は1ポイントもらえる。 |
告知 | 『ラブライブ!』の情報を告知する。 |
罰ゲーム | 演技のお時間、お絵かきのお時間において最下位だった人が、番組終了後に罰ゲームを行う。 |
ゲスト
(以上、『ことほのうみ』。以下、『ことほのまき』)
#16 楠田亜衣奈 (東條希役)
『ラブライ部 ラジオ課外活動~にこりんぱな~』
毎月15日に配信されるネットラジオ。
レギュラーは徳井青空(矢澤にこ役)、飯田里穂(星空凛役)、久保ユリカ(小泉花陽役)
にこりんぱなテーマソングDJCD『Listen to my heart!!/after school NAVIGATORS』
主要コーナー
ラブライ部員活動報告 | いわゆるふつおたコーナー。 |
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音ノ木坂学園演劇部 in RADIO(演劇のお時間) | お題に沿って萌えな台詞を考えて演技するコーナー。判定が○なら1ポイント獲得。 |
新ユニットを考えまSHOW! | ラブライ部員がメンバーのユニットを作り、隠されたテーマをパーソナリティが当てるコーナー。 |
ちなみに番組内やイベントでじゃんけんをする際には「最初はラブ!」から始める(『ことほのうみ』第1回のときに「最初はエル!」と言っていたことから、たまに間違えるキャストもいる)。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
外部リンク
ラブライブ!TVシリーズ Official Web Site
ラブライブ!『電撃G's magazine』公式サイト (現在はシリーズのポータルサイトにリダイレクトされている)
ラブライブ!Webラジオ「ラブライ部 ラジオ課外活動 ~にこりんぱな~」
僕らのラブライブ! (ラブライブ!シリーズ 同人オンリーイベント運営サイト)