「フッ 見せてあげましょう
絶対的な 力 というものを」
概要
マスター道場で修行に励むトレーナーの1人で、エスパータイプのポケモンの使い手。
金髪ロングで碧眼の青年。紳士的な性格で、礼儀正しい一面を見せる一方、プライドが高く、主人公のことをライバル視している。シールド版にのみ登場するキャラクターである。
対となるソード版のクララ同様、購買所で購入可能なエスパー系ユニフォームを自分らしいスタイルで身に纏っている。
具体的には胸元にジャボを付けている他、丸メガネと非常に縦長なシルクハットが特徴。更に帽子の周囲にはモンスターボールが幾つか浮遊している。このボールはリーグカードの説明から超能力を使って使役してるらしく、バトル時のモーションにてお辞儀しながら前方に浮遊させる、指先に触れることなくかざす、そのままダイマックスボールに変形させるといった芸当を見せる。一方で、割と繊細な制御が必要なようで、バトルに負けて取り乱した時にはボールを落としてしまう描写も。
上述の通り基本的には礼儀正しいのだが、その言動はかなり愉快である。常に芝居がかった口調で話すナルシストで台詞回しも奇妙なものが多く、イケメンな風貌に反して顔芸も強烈。(後述)
自分のジムとスタジアムを持つために日夜修行に励んでいるが、なまじ才能があるだけにあまり熱心ではなかった。主人公が現れたことで危機感とライバル意識が芽生えた模様。
本編における大まかな活躍はクララと同様で、切り札も同じくガラルヤドラン。また、いざとなれば不正も辞さない姑息な面がある点も同じである(なお、此方はバトル開始時にサイコフィールドを仕掛けてくる)。
リーグカードによれば、元々は由緒正しいサイキッカーの一族の末裔だという。歴代エスパータイプのジムリーダー(作中登場しない、マイナーリーグに所属するジムのことだと思われる)は皆彼の家系の生まれであり、彼もまた生まれる前からジムリーダーになることを運命づけられていたという。
が、彼はテレキネシスしか使えない落ちこぼれだったため家庭環境はあまりよくなかったらしい。何を言われても動じないマイペースなヤドンをリスペクトしているが、これは彼自身が親族からの心無い言葉に苦しんでいたからかもしれない。
このようなコンプレックスの反動か、プライドの高さは人一倍。ゆえに負けず嫌いであり、バトルに敗北した腹いせで対戦相手へ自身の超能力を振るうという問題行為を起こし、ジムトレーナーをクビになってしまった過去がある。
そのせいで自暴自棄になっていたところを相棒のヤドンが拾ってきた道場のチラシを見て、マスター道場の門を叩いたのだった。
門下生となった当初も周囲とのトラブルが絶えなかったようだが、師匠らの優しさに触れて次第に打ち解けていったという。実際に現在の門下生仲間にはアイラブセイボリーTシャツなどという服を自作してしまうほど彼を慕う者も居り(当のセイボリーは困惑したようだが)、すっかり馴染んでいる様子が伺える。ちなみに彼を慕う女門下生からの評価は「トンチキ」となっているものの、そこを含めて彼のありのままの姿を愛してくれる人はきちんといたのである。
背番号は「026」。エスパータイプの使い手であることを考えると「オツム」か。
名前の由来となった植物はそのままセイボリーだろう。ハーブとして有名なシソ科の植物である。
条件を満たすと、ヨロイ島内でのマックスレイドバトルに助っ人として駆け付けてくれることがある。
盾版のレイドに招待されれば、剣版のプレイヤーでも運が良ければ助っ人としてやってきたセイボリーに会えることがある(これは対になるクララにも言えることであるが)。
DLC第二弾「冠の雪原」にて追加されたガラルスタートーナメントでは修行により、マイナークラスながらエスパータイプのジムリーダーに任命されたことが語られている。
手持ちポケモン
1回目~3回目のバトルでは、殿堂入りしているかどうかでレベルが変わる。
3回目のバトルでは自分の場にサイコフィールド状態で開始となる。また、殿堂入りしているとガラルヤドランをダイマックスさせてくる。
1回目 / 一礼野原
2回目 / 慣らしの洞穴
3回目 / バトルコート
バトルコート
鍋底砂漠でセイボリーのレアリーグカード入手後、マスター道場にいるセイボリーに話しかけると1日1回バトルできる。
ガラルスタートーナメント(クリア後)
タッグバトルの対戦相手またはパートナーとして登場
- ガラルヤドラン♂ Lv.68
- フーディン♂ LV.69
- ガラルヤドキング♂ Lv.70(ダイマックス)
バトルコート(ガラルスタートーナメント初回挑戦後)
- ガラルヤドラン♂ Lv.68
- ガラルギャロップ♂ Lv.68
- ココロモリ♂ Lv.68
- フーディン♂ LV.69
- ガラルヤドキング♂ Lv.70(ダイマックス)
余談
ツイッターでの検索候補には何故か『セイボリー_子安』と出てくるが、どうやらキャラクターの雰囲気からもし声が付くとしたら子安武人がやるだろうという予想が多いかららしい(前作では某声優に見た目が似ていると言われていた人がいた)。
一方でシルクハットで金髪ロングな男性という特徴から遊佐浩二氏を連想した人もいるのだとか。
ガラル地方以外でもナツメやカトレアなど、エスパータイプのスペシャリストは自身も強力な超能力者であることが多い。また、カトレアとは高貴な生まれでエレガントさに拘るという共通点があり、彼女もまたかつてバトルに負けると相手トレーナーに対して超能力を使ってしまったという過去を持っている。
なお剣盾に登場するエスパータイプの専門家は既にビートが登場しており、
- 家庭環境に問題があり、それが原因で色々拗れた性格となった
- 高すぎたプライドで横暴を働いた結果、社会的信用を失いリーグの舞台から追い出された
- 主人公というライバルや、良き師たる老人との出会いを気に更生し、再起の道を進み始める
と共通点が多い。ただしビートは自分の意思で縛りをかけていただけのようであり、途中から専門タイプも変わっている。
対になるクララとは同じ師匠の元で修行する兄弟弟子ということになるが、同じ作品内で顔を合わせることはなく、そもそも面識があるかすらも不明(このあたりはサイトウとオニオンの関係と似ている)。
pixiv内では両者が共演している作品も投稿されている(→セイクラ)。
レアリーグカードでは、相棒のヤドランを背に乗せながら腕立て伏せに励む彼の姿を見ることができるが、図鑑によるとガラルヤドランの体重は70.5kgである。
彼の細身では、身体を持ち上げるどころかそのままつぶれてしまいそうであるが・・・意外と筋力があるのか、サイコパワーでも併用しているのだろうか?
また、彼の驚いた時のセリフである「おゲェッ!?」は彼は名家の出身である事を鑑みるに比較的下品な言葉遣いである「ゲェッ!?」を無理やり敬語に直した感じのセリフではないかと思われる。なので字面だけ見ると吐いているように見えるが、顔芸をしながら驚いているシーンである。(ここ重要)
ちなみにこれがクララだと「えげェッ!?」となる。
セイボリー語録
剣盾登場人物の中でも輪を掛けて奇妙な言い回しが特徴的。
会話の端々に「ドわすれ」や「テレポート」などエスパータイプの技名を交えたり、同じ意味の言葉を二回繰り返したり、ルー語のような話し方になったりとプレイヤーの腹筋を崩壊させるものばかりだが、中には彼の重い過去を伺わせる、受け取り方によってはシリアスなものも見受けられる。また、高貴な生まれ故か形容動詞として「エレガント」を持ってくる癖がある。
このセリフ群がセイボリーの知的そうなイケメンという第一印象をいい意味でも悪い意味でもぶっ壊した事は想像に難くない。しかも、彼本人はウケを狙っているわけでもなく、しごく真面目にこれらの言動をしれっと口にしてくるのだから猶更である。
ちなみに語録の中で最も多く名前が登場するポケモンは彼がリスペクトするガラルヤドンではなくウールーである。
- 「ワタクシが上という事実をハッキリさせてあげましょう…」
- 「……あぁドわすれなんて 今のワタクシまるでヤドン」
- 「なんという理解力のなさ 震え迷えるウールーのごとし」
- 「ありえぬ…いやアリ・エーヌ!いったいどんなトリックを…!」
- 「あなたのつよさをエスパーチェック!ハイハイ!おてやわらかにドーゾ!」
- 「イッツ タイプ相性! 実に エレガントな 戦いだ!」
- 「人知を 越えし エスパーパワー その 全身で 感じなさいな!」
- 「あなたなかなかにスジがよいです このワタクシに3パーセントの力をも出させましたよ」
- 「さようなら二度と会わない人!セイボリーテレポート!!」(走って立ち去る)
- 「おゲェッ!?」
- 「フンヌゥ!?何故ホワイここに!?みらいよちミスりました!?」
- 「ミセスおかみ」(彼はミツバをそう呼ぶ。ちなみにマスタードはシショー)
- 「駅でのやりとり……ミセスおかみに密告したら……ポンッ! ですよ」
- 「何故その者だけ!不・平等!道具スワップを要求します!」
- 「フッ…ごね得ですね」
- 「これは…強者の余裕?ゼンリョク虫唾がランニング!」
- 「そのキノコはワタクシのエスパーパワーが先に存在をキャッチしております!早いもの勝ちのルールにのっとり、ワタクシにゆずるべきです!」
- 「不思議な感じの足元にあなたが絶望しなければ!」
- 「技を無効化した…!?卑劣すぎてメガネ曇りました」
- 「あなたの強さにサイコショック…!」
- 「ワタクシのプライドがサイコブレイクですが…!」
- 「1 2の3で巨大化せよ!ワタクシのモンスターボール!!」
- 「とてつもないエスパーパワーであなたメキョッとへこまします!」
- 「…なっ なにゆえです!?ワタクシはあなたに勝つためあくタイプに魂を売ったのに!」
- 「○○…なんというか お おめでとうございます…なんて申し上げるとお思いか?お祝いなぞしてやるものですか!」
- 「○○!?いつの間に!?こうそくいどうの使い手か……!?」
- 「あなたの2億倍元気ですよ」
- 「隠れてコツコツ修行などノン・エレガント!全力でミラーコートですけど」
- 「もっと!もっとです!アシストパワーしなさいな!」
- 「ご覧あれ超・能・力! 超すごい能力の略!!」
関連タグ
- ルーク・バレンタイン:似ていると言われる人物その1。
- コルネリウス・アルバ:似ていると言われている人物その2。魔術師である彼からエスパータイプを連想させる一方でセイボリーの手持ちにはほのおタイプがいない。(マフォクシーがいればそれっぽかっただろうが…)
- カガリ:ポケモンシリーズにおいて同じく奇妙な言い回しが特徴。こちらはコンピューター用語が多め。
- ウルトラマンゼット:ほぼ同時期(『鎧の孤島』配信のおよそ半月後)に登場した、同じく奇妙な言い回しが特徴の宇宙人キャラ。ただし、こちらは地球の言葉に慣れていなかったことが原因であり、回が進むにつれて慣れていったのか珍妙な言い回しで話すことはなくなっていった。