村雨(艦隊これくしょん)
むらさめ
※その他の用法については「村雨」の記事を参照のこと。
概要、いっきま~す!
実艦は所属する第二駆逐隊の司令を務めており、一時的に上位組織である第四水雷戦隊の旗艦となった経験まで持つのだが当初はあまり注目されず、「これくしょん」的にも特筆すべき点の無い「コモン艦」として扱われていた事からキャラ立ちに出遅れた感は否めない。
また、続く4番艦・夕立とは竣工日が同じ、つまり双子のような間柄でもあったのだが、これも『艦これ』では仄めかす程度に留められ(参考)、その後の歩みもかなり異なるものとなっている。
(参考:夕立改二(左)・時雨改二(右)と。村雨が「改二」となるのは彼女達から4年以上後で、その関係もあって『艦これ』の夕立は時雨と行動を共にしがちである。)
こうした事から扱いあぐねるプレイヤーも多く、名前もあって「謎の村雨嬢」という二つ名まで付いたほど。
もっとも、以下に述べるようにその後の伸び代は大きく、現在ではじわじわくるタイプの魅力として理解される傾向にある。
村雨の、ちょっといい容姿、見せたげる♪
芦黄色の長いツインテールと紅檜皮の瞳が特徴。髪には根元で外ハネする癖があるようで、所々ピンピンと飛び出ている。
白露型イチソ艦に共通する傾向だが、多くが小~中学生相当の駆逐艦娘の中では比較的体格が良く、高校入学程度ではと見るプレイヤーも。胸部装甲については地味に超高校級ではないかとの声まであり、これらは後述するグラフィックの追加を通して確信へと変わってゆく。
制服は前後の姉妹と共通の黒地に白襟の半袖セーラー服で、襟に入れたラインとスカーフを赤色としてアクセントを付ける点も同一。
靴下は白のスリークォータース、靴は茶色のローファーで、踵外側にロッドアンテナのようなものがついている。
艤装は夕立と同じ構成で、艦尾底と大型煙突を合わせたような形状のバックパックを腰付近で背負い、左肩から右腰にかけて「12.7cm連装砲」を肩紐で吊るし、両脹脛には「61cm四連装(酸素)魚雷」の付いた金属リングを装着している。
なお、中破時のボロ絵も多くの艦娘が涙を浮かべたり悔しがったりする中、村雨は「破れた衣服の胸元をおさえつつ、こちらの方を赤面しながら見てくる」というものになるため、「誘い受け」では?という意見も。
村雨「改」、パワーア~ップ!
2013年12月4日、長女の白露にやや遅れて「改」のグラフィックが差し替えられた。ちなみにこの時点で既に夕立・時雨は「改二」となっており、当時の白露型イチソ艦は「大規模改造がてらイメチェンした2名」と「無改造のままマイナーチェンジした2名」に二分された事になる。
白露と同じく基本的な雰囲気は変化していないものの、やや頭身が上がり表情も笑顔でなくなったため、2~3歳ほど大人びた印象である。
スカートは赤ラインが一本追加されたものとなり、以前は見えなかったツインテールの髪留めは、夕立のような細い黒リボンとして描かれるようになった。
また、白露とも明確に異なる変化点として、左手に鎖付きの錨を持つようになった。もしかして、これを武器にしたりとか・・・
これに合わせてボイスにも一部変更があった。放置すると「そうですかぁ…この村雨を放置ですかー…村雨、そんな趣味ないから、構ってー!」と、妖しげな口調で甘えるようになる。
さらに中破絵も全く異なるものとなり、今度はパンツ!パンツです!状態に。しかも本家に比べても面積が非常に小さく、母港画面ではちょうどその部分が隠れてしまう構図になっているため、一瞬はいてないと錯覚するほど。
【梅雨mode】
「なぁに?村雨でよかったら、お話聞くよ?なになに?」
2015年5月29日のアップデートで祥鳳と共に実装された限定グラフィック。
ピンクのレインブーツと右手に同色の雨傘、左手の小指にてるてる坊主をぶら下げている。このてるてる坊主、頭部の形状から(村雨に懐いている)妹の春雨をモチーフにしているようで、妙に愛嬌のある顔(こんなの→(*> <*))をしている。
ポーズも横向きになり、元々大きいと囁かれていた胸部装甲が明確に駆逐艦娘トップクラスに入る厚みであると分かるようになった。と言うか半ば乳袋のような表現がなされている。
中破絵は通常の差分になるが、てるてる坊主が目を回すという別の注目点が・・・
翌年にはボイスに変化があった。
メイド服
同年8月23日発売の一番くじ向けに春雨と共に描き下ろされた。
普段の制服を長袖にした上からフリル付きエプロンを付けたような構成で、珍しくどや顔に近い表情で映っていた。
春雨の方は後にこれを基にした限定グラフィックがゲームに実装されている(→春雨イド)が、村雨は現状この時限りの形態となっている(一応「村雨イド」という通称も存在するが、春雨に比べると普及していない)。
ちなみにファンアートでのアレンジ率が非常に高く、前掲のイラストもスカートの形状等に変化が加えられている。
【F作業mode】
「ふんふーん♪秋は秋で嫌いじゃないのよねえ。春雨とか、どうしてるかなー」
同年10月9日からの『秋の秋刀魚祭り』に合わせて、さらに入れ替わりで実装。
ゲーム内だけでも限定グラフィック3連続は大変珍しい事態であり、大いに注目度を向上させた。
ベージュのカーディガンに黒タイツという秋らしい服装で秋刀魚を釣り上げている。
ファンアートでは省略されがちだが、このカーディガンは下部に白いラインが2本入っている。
秋刀魚祭りが終わった後も釣竿を持ち続けていたのはご愛嬌。後に3番艦繋がりで『艦これ』3周年記念イラストとして釣竿を持たない姿も描かれているが、ゲームへの実装はされていない。
中破絵では右肩を大幅にはだけさせ、「北半球」がギリギリまで露わになる。
2020年は秋刀魚の歴史的不漁を受けて秋刀魚祭りが中止になった事に合わせ、鯵を釣る【F作業2020mode】として実装されている。ボイスにも変化があった。
村雨「改二」、更にパワーア~ップ!
2018年1月17日、村雨にも遂に「改二」が実装された。
「改」での成長に、夕立・時雨を足して2で割らないレベルのイメチェンを重ねがけした結果、「お前のような駆逐艦がいるか」としか言いようのない仕上がりになっている。
詳しくは「村雨改二」の項目を参照。
なお、白露も同様の方向性で続いており、これら4名は「改二」で揃った後も2名ずつ路線が分かれる結果となっている。
【春のお出掛けmode】
「少し日差しが暖かくなって、春は村雨も好きな季節よ。いい感じいい感じ♪」
2018年4月6日のアップデートにて、久々に限定グラフィックとして私服姿が実装されている。
赤い上着に黒のレギンスと紺のタイトスカートを履き、白のベルトで留めている。手には風呂敷で包んだ四角い箱を持っており、同時に追加された限定ボイスからすると花見用のお弁当なのだろう。
先日の「改二」の影響か、よりスタイルが良くなり無改造の状態でも(白露型改二の特徴である)「獣耳」が形作られつつある。なお、差分ではあるが「改二」には専用のグラフィックが用意されている。
中破絵は露出度こそ谷間と素足が見える程度であるものの、「脱ぎかけのような状態で座り込み、けだるげにこちらを見てくる」というポーズを取るためやっぱりけしからん雰囲気に。
・・・と、なにやら新規グラフィックが描かれるごとに色気を増していく。そのおかげでいつしか「ムラ雨」という別の二つ名まで付いた。
これからもちょっといいトコを見せ続けてくれることに期待である。
あらあら、性格聞くのー?い・い・け・ど!
「はいはーい!」や「いい感じいい感じ♪」が口癖のムードメーカー的存在。
ただ、ボケなのか天然なのか盛り上げ方が昭和のバラエティ番組になる傾向があり、反応に困る事もしばしば。その極致が「来週の村雨にも、期待してね!」という謎の台詞である。
さらに「主砲も魚雷もあるんだよ!」という魔法少女パロはネタ被りを起こし、「改」で持ってきた「打撃攻撃のできそうな錨」も既出だったと、その方面でのキャラ立ちには早くから限界が見えていた。
(ただし「パワーアーップ!」や「ちょっといいトコ見せたげる!」あたりは第四水雷戦隊旗艦の先輩達が好む言い回しであるため、意図的に被らせている可能性もある)
それでなくとも白露型の姉妹達はキャラが濃くマイペースに動く傾向があり、なし崩し的に調整役やツッコミ役を務める機会の方がむしろ多くなった。
特に春雨が参戦してからは顕著になり、旗艦の経験もあってか面倒見の良い姿がよく描かれている(→村春雨)。この路線は次第に成長する外見とも合致し、今では「姉よりも姉らしい」という評価さえもちらほら・・・
勤務態度も「謎」で「意味深」な雰囲気に反してかなり実直。
普段は上記のような軽いノリでこなしつつ、状況に応じて敬語で簡潔明瞭な話しぶりに違和感無く切り替えてくるので、別の意味でのギャップ萌えを感じられることだろう。
おおー、アーケードグッジョーブ!
モデリングの良さに定評のある「艦これアーケード」では、特に「敵潜水艦」と同時に追装された「爆雷投下」モーションが注目を集めた。
表情からカメラワークまで模範解答のような仕上がりである(参考動画4:30頃~)。
自衛隊コラボも任せておいて。頑張ります♪
2019年の観艦式に際して、「改」ベースの描き下ろしイラストが贈られた。
これ以前にも既存グラフィックが貸し出された例はあったが、専用のものは今回が初。
制服のカラーリングを意識しつつ、「改二」のものとも異なる落ち着いたオープンショルダーに身を包み、足周りもパンプスである。艤装の代わりに花束を携えており、完全に来賓側の一員として描かれている。
そのため「自衛艦これ」ではあるが「改自」ではないという、二次創作でもあまり想定されなかった位置付けとなった。
「獣耳」は【春のお出掛けmode】よりも更に発達しており、ほぼ「改二」と変わらない形状になっている。あるいは「コンバート改装」に近い分岐進化的な形態なのかもしれない。
海上自衛隊は旧軍の命名規則を踏襲している関係で名前繋がりを持つ艦娘は珍しくなく、中には自分からネタにしていた者もいた。
にもかかわらず、今回特にそのようなそぶりの無かった村雨が抜擢されたのは、現行の4代目「むらさめ」が同型のネームシップかつ護衛艦全体のトップナンバーとなる「DD-101」を持つという、ある種象徴的な存在となっているからであろう。
また、『艦これ』運営側は村雨改二実装時に、4代目「むらさめ」が区分される「汎用護衛艦」をオマージュしたと思われる「汎用駆逐艦」という表現を用いていた事もあり、積極的に触れないだけで以前から意識していた可能性もある。
ちなみにこの4代目「むらさめ」に至るまで、常に「はるさめ」が僚艦として存在していたりする。『艦これ』で春雨が懐いているのには、そうした史実も関係しているのかもしれない。
その他自衛隊ネタに関しては「むらさめ型」の記事を参照のこと。