基礎データ
進化
ズガイドス → ラムパルド
概要
初登場は第4世代。
パキケファロサウルスをモチーフにしたと思われるポケモン。名前の由来は『rampart』(英:城壁)と言う説があるが、それでは対になっているトリデプス寄りになってしまうので、もう一つの説として軍艦の船首に装備された突起『ラム』+『レオパルド』ではないかとも。此方の方が由来としてはしっくり来る。
デザインは近似種(同種という説もある)スティギモロクに近い。
モデルが草食恐竜にも関わらず、初登場時のパールの図鑑では「ジャングルの木々をなぎ倒し獲物を捕える」という説明がなされており、当時はガチゴラスが存在していなかった為に、現在では違和感を覚えるであろう説明である。また上半身が獣脚類であるが草食であったパッチラゴンとは真逆である。
ずつきポケモンという分類だけに、様々な頭突き技を覚える。
もろはのずつきが良く似合うポケモン。ジーランスの習得レベルの問題で当初は実質的な専用技だった。
鉄の如く固い頭蓋骨を持つ。その厚さ30センチで高層ビルを破壊出来る程の硬さと図鑑には記載されているものの、バランス調整の都合上なのか特性にいしあたまは与えられていない為、反動で酷い目に遭うのもよくある事。
加えて脳みそはズガイドス時代より縮んでしまっているらしい。それ故に滅んでしまったと辛辣にポケモン図鑑で述べられている。
また、古代の人々は彼らの化石を流用して兜に加工していたという記録が残っている。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
97 | 165 | 60 | 65 | 50 | 58 |
攻撃力は通常ポケモンの中ではトップとなる種族値165。図鑑にも「高層ビルを叩き壊した」等と恐ろしい文面が並び、ケッキングやレジギガスすらも上回る(だが昨今はメガシンカの影響でそれ程でも無い)。
一方で、その能力の代償か、残りはHPが高めな以外軒並み平均以下。火力に極端な迄に特化したパワーファイターである。
特性のかたやぶりは特性「がんじょう」を持つポケモンを一撃で倒したり、ふゆう持ちにじしんを当てたり出来るというその名の通りの型破りな特性。
他にも能力を下げたり強制交代させるのにも役に立つが、この火力だと正直直接倒しにいく方が手っ取り早いレベル。
同じかたやぶり使いならカイロスやオノノクスがいるが、やはりラムパルドの破壊力には到底及ばない。
とにかく破壊力を求めるポケモンがこのラムパルドである。
素早さは低いが、ロックカットである程度補う事は可能。
また最速でこだわりスカーフを持たせれば意外な相手に先制を取れたりと面白い戦い方が出来る。
但しきあいのタスキ持ちには返り討ちにされる可能性もあるので注意。
また、公式戦ではトリパ(トリックルームパーティ)に加えられ猛威を振るった事もあり、育て方や戦術によって様々な戦い方が出来るのがラムパルドの面白い所である。
自力ではもろはのずつきしか物理いわ技を覚えないが、他の手段での習得技は外見から想像出来ないレベルで豊富。
なんと10まんボルト・れいとうビーム・かえんほうしゃの3種の神器は軒並み習得可能、教え技や遺伝技も引き出しが多い。
特に、特殊型は当初は特攻65のラムパルドが使うとネタ染みた状態だったのだが、第5世代の夢特性でちからずくを得た事によって特殊技の採用も普通に考えられる様になっている。
同じ化石ポケモンであるトリデプスと並べると、攻撃に特化したラムパルドと防御に特化したトリデプスで、丁度「矛盾」を思い出させる。
ポケモンGOにおける性能
2019年2月1日のアップデート以降登場。
性能はというと、大方の予想通り攻撃力が非常に高く全ポケモン中4番目に高い。岩タイプは愚か、一般のポケモンの中ではトップである。
ステータスだけでなく、習得できる技も非常に優秀で、通常技にはしっかりと岩タイプの技である「うちおとす」を習得する他、ゲージ技には2ゲージ技の「いわなだれ」を習得する。攻撃力、ダメージ効率共に今まで岩タイプ最強クラスの性能だったバンギラスとドサイドンを大きく上回っており、彼らの立場を脅かしつつある。ただ、最近では同じコンボを習得可能かつバランス型の性能であるテラキオンの実装や、ドサイドンが「がんせきほう」を習得出来る様になったこと等もあり、その絶対的な地位も幾分危うくなりつつある。
ラムパルドの利点は単純なDPSでは相変わらずトップであることと、レガシー技を必要とせず、伝説のポケモンでもないことであろう。ドサイドンとバンギラスはレガシー技必須、テラキオンは伝説のポケモンで運用に難があるのに対し、ラムパルドは普通に育てるだけで岩タイプ最強の火力を発揮できるのである。
また、「げきりん」を覚えられるのでいわ技の通りが悪い相手にもかなりのダメージを与える事が出来る他、はがね対策としても「かえんほうしゃ」を覚えられるのである程度は対抗可能と、割と器用な一面もある。
逆に耐久面は心許ないが、原作同様HPが高いおかげで致命的に打たれ脆いという程では無く、有利なほのおタイプやひこうタイプを相手にする分には問題の無い耐久力ではある。バンギラスやドサイドンとは異なり、いわ単タイプなので二重弱点が存在せず、比較的安定した戦いが出来るという点も地味に強力な差別点である。
ただ、攻撃力の大幅に引き上げられたシャドウポケモンを相手にした場合は、防御の低さが仇となり、案外あっさり撃ち負けやすい。シャドウポケモン戦では汎用性の高いバンギラス等に出番を譲った方がいいだろう。
難点は、他の化石ポケモン同様、現状進化前のズガイドスの出現率が極めて低く、個体厳選はおろか、入手・育成すらも非常に困難であるという事。
一応タマゴからは孵化するが、やはりというか案の定というか、最もレア度の高い10kmタマゴからしか孵らない。レイドボスとしての登場も今の所一度も無い。
その為、上記の様な強力な性能を秘めたポケモンでありながら、レイド・ジム攻略共に実戦で見かける事は殆ど無いのが現状である。
その後、2019年6月に行われたイベント「アドベンチャーウィーク」および2020年2月上旬に行われた「進化ウィーク」において、報酬で進化前のズガイドスを入手出来るタスクが実装された事で、(一時的にではあるが)入手および個体厳選の難易度が緩和された(最も、そのタスクの内容が前者は「ポケストップを25箇所回す」後者は「シンオウのいしを使ってポケモンを1匹進化させる」という地味に面倒なものだったので、劇的に楽になったかと言えばそうでも無かったのだが…)。また、2020年2月下旬からは他の化石ポケモン共々7kmタマゴから孵化するキャンペーンが実施されている。
最も、それだけの手間暇をかけて入手・育成するだけの価値がある強力なポケモンであるのも事実。これらの期間に頑張って個体厳選とアメ集めを行ったという方も多かった事だろう。
今後、いわ技が弱点となるポケモンがレイドボスとして登場した際には、対策筆頭格としてジムでその姿を見かける事も多くなるのではないかと期待されている。