そうそう!『スマブラSP』には、「ゼノブレイド」シリーズのいろんなキャラクターが「スピリッツ」として参加してますも!
ヒカリは、本編と少しだけ印象の違う、『スマブラSP』仕様のコスチュームで登場!ぜひ味方につけてほしいも!
概要
『スマブラSP』の新要素「スピリッツ」は、基本的に出身作品の立ち絵をそのまま収録しているのだが、例外も存在する。
中でも注目を集めたのが、生足が黒タイツに変わったヒカリ(ゼノブレイド2)であった。
よく見ると腰回りの肌色も黒インナーで覆われており、胸元はアウターの生地が延長されて「谷間」付近の開口部が完全に塞がれている。
構図自体は原作との差分であった事も、余計に差異が分かりやすく、際立ったと言える。
理由は明言されていないものの、他にデザインに差異が生じたキャラの傾向から、「原作のコスチュームがCERO-Aにそぐわないから」とする説が有力視されている。
実際、脚部に大胆なスリットを入れているパルテナの参戦にも苦労したなど、ディレクターの桜井政博氏はレイティング関連の逸話をいくつか公開してもいる。
「白黒の服を着る長髪女性」という共通点に加えて、スマブラ出演にあたって黒インナーで肌色を減らした先駆者でもあったりする。
区分は原作の位置付けに近い「LEGEND(☆☆☆☆)アタッカー」。
スキルは12%の確率で攻撃力を上げる「クリティカルヒットDX」で、他の保有者は「超化スピリッツ」の一種である「リン(ブレイドロード)」しか存在しない、準固有スキルとなっている。
逆輸入
今日の更新データでは、このヒカリの『スマブラSP』仕様コスチュームが追加されてますも!
本編ではアヴァリティア商会サルベージデッキ近くの「マブマブ」(4話以降に登場)から、『黄金の国イーラ』ではフェルト村の「旅する名もなきノポン」からもらえる特別なアシストコアで着替えられますも!
『スマブラSP』の発売に先立つ2018年12月1日に出身作品である『ゼノブレイド2』のアップデートが行われ、スマブラ仕様でのプレイが可能になった。
そのための「アシストコア」が「多人数戦闘用衣装のヒカリ」と銘打たれていた事から、以後この名称で呼ばれるようになる。
立ち絵では見えなかった背面はもちろん、ローアングルからの微妙な布地の質感まで非常に丁寧に作り込まれている。そういう事してるからCEROに引っ掛かるんじゃ・・・
本編・『黄金の国イーラ』共に同じモデリングで実装された関係で、とある部分がタイムパラドックスを起こしているのはご愛敬。
ともあれ、原作の方を『スマブラ』に合わせた事例はこれが現状唯一であり、プレイヤーからは概ね絶賛の声で迎えられているようである。
着替えた時の効果は「クリティカル率を25%上げる」で、スピリッツのスキルに近い設定となっている。他の固有名詞入りアイテム(「伝統的な毛柄のビャッコ」等)と同じく、着替えても作中の立ち絵には反映されない。
ヒカリ以外が装備しても、見た目が変化しないのみで効果は発動する点も他のアイテムと同じ。
なお、翌年発売のアートワークスには『スマブラSP』向けの立ち絵の他、スマブラ仕様に近いアウターにショートパンツと白いサイハイソックスを組み合わせた検討案なども掲載されている。
イラストレーターの齋藤将嗣氏曰く、「服装でだいぶ悩みました。おもに胸周りと腰のヒラヒラをどうするかで何パターンか出しました」とのこと。
悩んだ末の故意犯であったからこそ、手際の良い対応が可能だったのかもしれない。
そして・・・
ヒカリ「苦戦してるようね」
ホムラ「ヒカリちゃん!」
ヒカリ「ここは私に任せて!」
ヒカリ参戦!
2021年2月18日に配信された1年半ぶりのニンテンドーダイレクトにて、DLCによる追加ファイターとして遂に『スマブラSP』でもプレイアブル化する事が発表された。ムービーでは先にホムラが単独で参戦を告げ、彼女が苦戦した際に交代で参戦を告げるという演出がなされている。
この「交代」はゲーム中でも最大のギミックとなっており、発表時点ではポケモントレーナーのみとなっていた、戦闘中にファイターを交代できる特殊なファイターとして参戦している。
このため通し番号もポケモントレーナー同様、ホムラとヒカリで1人ずつカウントされている。ただし参戦枠としてはあくまで2人で1枠の扱いで、ホムラの時点で残り2枠となっていた未発表枠に影響は無い。
『スマブラSP』における任天堂出身のDLCファイターはパックンフラワーを含めて4人目で、Switch用ソフト出身ではベレト/ベレス・ミェンミェンに続き3人目、スピリットとして登場した人物が招待された事例はミェンミェン以来2人目である(ファイタースピリットが存在しないゾンビ/エンダーマンを含めると4人目)。
ホムラと同じくアピールと最後の切りふだではレックスも登場する。
原作の関係性を反映して、ホムラの時とは微妙に反応が変わるという細かな演出がなされている。
当然の事ながら上記の布地については原作再現されておらず、どこを見ても黒一色である。
性能
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | ライトニングバスター |
→B | フォトンエッジ |
↑B | パニッシュメントレイ/レインボーダスト |
↓B | ホムラチェンジ |
切りふだ | セイクリッドアロー |
パワー重視のホムラに対し、ヒカリはスピード重視のファイターとなっている。
ポケモン単位で別物になるポケモントレーナーとは異なり、基本的な挙動はホムラと共通で、必殺ワザや最後の切りふだと細部の設定のみが変化する。
ホムラと比べると全体的に機動力が高めで、出が速く多段ヒットするためコンボに繋げやすいワザを多く持つ一方、リーチは短く一撃あたりの威力も低いという傾向がある。ホムラの下空中攻撃に設定されているメテオ判定は省略されている。
なお体重も若干変化しており、ホムラがマリオ並(内部数値98)、ヒカリがウルフ並(同92)でわずかに軽くなっているためふっとばされやすい。
固有能力として回避で発動する「因果律予測」を持っている。
回避の出際に攻撃を受けると、ダメージを軽減して相手を少しスロー状態にする。発動するとどんな攻撃でもふっとばないので反撃のチャンスが生まれる。
視覚的にベヨネッタが持つ回避ワザ「バットウィズイン」に似ており、つかいかた動画でもそのように紹介されていたが、どちらかと言うとスーパーアーマーに近い状態である。
通常必殺ワザの「ライトニングバスター」は剣を掲げた後、通常四回、最大溜めで五回の連続斬りを放つ。最大溜め時はリーチも伸びるが、溜めの保持やキャンセルはできない。溜めを始めて以降は基本的に動く事もできなくなるが、攻撃前ならば方向転換は可能。
小回りは効かないものの、最短で連打した際の攻撃間隔はかなり短く、途中で回転するので背中側もカバーし、無敵になるタイミングまであるため、この種のワザとしては比較的強気に放ってゆける。範囲は狭いが溜め中の剣にも攻撃判定があるので、頭上の相手を引きずり下ろして無理矢理当ててゆく事も。
なお、このワザには「ヒット時に相手の体重を一律100で計算する」という謎の追加効果が付いている。
横必殺ワザの「フォトンエッジ」は横方向に移動しつつ、上下への高速移動を交えた連続斬りを行うというもの。ホムラ/ヒカリを通して唯一の横復帰ワザでもある。
距離感や攻撃範囲を捉えにくいので不意打ち性能に優れるが、実はヒカリ側の当たり判定は単純な横移動をしているのみなので、発動時の高さと水平に飛び道具を放てば容易に止められてしまったりする。
また、セフィロスの「八刀一閃」のように方向を変える事もできず、発動後には非常に大きな隙が生じるため、飛び道具の無いファイターも落ち着いてシールドを貼れば概ねやり過ごせる。
以上の性質から、無闇矢鱈に繰り出すのは自殺行為でしかない。と言うか、崖際で放つと制御が効かず、本当に自殺しかねない。
上必殺ワザは前方を斬り付けながら飛び上がった後、斜め下に光弾を放つワザ。Bボタンの入力方法によって光弾が変化し、一度だけ押すと単発の「パニッシュメントレイ」、長押しか上昇中に連打すると五方向に拡散する「レインボーダスト」となる。これらが上復帰兼ヒカリ唯一の飛び道具となる。
狙って放つのであれば「パニッシュメントレイ」、弾幕的に用いたいなら「レインボーダスト」といった具合に使い分けると良いだろう。もっとも、自身も光弾も飛び方は一定で、下りは無防備に頭から落ちてゆくのみであるためどのみち癖は強い。
なお、エネルギー系の飛び道具なので反射系の技・アイテムではきっちり反射されてしまう上、ネス・リュカの「サイマグネット」やMr.ゲーム&ウォッチの「オイルパニック」、むらびとの「しまう」でばっちり吸収されてしまう。これらの相手に不用意に放つと逆に自分が窮地に陥る事になりかねないので要警戒。
下必殺ワザの「ホムラチェンジ」はホムラとの交代を行うのみのワザであるが、ポケモントレーナーと同じく交代の瞬間は無敵になる追加効果を持っている。
最後の切りふだは「セイクリッドアロー」。レックスが聖杯の剣で振り上げ、最大三人までヒット。剣を掲げた後に上から無数の光弾が前方に降り注いでダメージを与える。この切りふだは光弾展開中は第三者を巻き込む。ホムラよりふっとばし力は劣るが蓄積ダメージは多く範囲も広い。
要約すると相手を翻弄しながら接近戦やコンボでダメージを稼いでゆく典型的なスピードファイター。必殺ワザ以外は扱いやすいものが揃っており、因果律予測という「保険」まで持つため立ち回りで主導権を握りやすい。
反面、撃墜に繋がるワザが少なく、ヒカリのみで戦い続けるとジリ貧になりがちである。あくまでダメージレース要員と割り切り、フィニッシュはホムラに任せるというのが基本的な戦法になってくる。
また、復帰阻止や追撃に非常に弱いという点は共通する課題である。横移動ができる分ホムラよりはマシであるものの、上記の通り慣れれば十分妨害が可能な範疇であり、斜め下方向に飛ばされるとヒカリでもどうにもならなくなる。
スマブラ関連の余談
実はCERO-Aには謎も多く、どこまでが許される描写なのかはっきりとしていない。
カミラ(FEif)やEVA(MGS)がヒカリと同じく衣装の変更で「谷間」を埋めた一方、リース(聖剣伝説3)やパンサー(P5)、そして何より直接の先輩にあたるカルナ(ゼノブレイド)などは原作の立ち絵がそのまま収録されている。
そうかと思えば、ヒカリの参戦に合わせて用意されたステージ「アルストの雲海」の背景にいたカグツチ(ゼノブレイド2)はやっぱり衣装が変わっていた。
ホムラにしても、衣装変更こそ受けたもののその差異はヒカリよりもずっと軽微で、特にヒカリが完全に埋めた背中側の露出は大部分が残っていて対応が割れている。
しかも、2人揃って女性ファイター初の揺れが確認できるとのことである。
『スマブラ』向けに用意されたカラーバリエーションのうち、「カラー3」では着せ替え要素の「ホムラ色になるヒカリ」と「ヒカリちゃんっぽいホムラ」が多人数戦闘用衣装式のアレンジを加えた上で再現されている。この時タイツ周りの生地の厚さの違いまで逆転するという手の込みようである。
「カラー5」はホムラ共々黒系の色合いに変わるのだが、こちらは「黒くてステキなヒカリ」を踏襲しておらず、桜井氏自ら「ヴィラン風」と紹介する、より邪悪な雰囲気となっている。コアクリスタルの色など差異はあるものの、「これもう公式メツブレイドなのでは」という反応もちらほら・・・
ちなみに、この時のコアクリスタルの色は異世界に消えた兄弟と同色であったりもする。
「カラー7」は「色合い強めでリアル調に」との話であるが、ヒカリのタイツ周りは何故かそのコンセプトから外れて真っ白になっており、先述の検討案も意識されている可能性が考えられる。
老若男女を問わないお約束として、ヒカリもまたホムラと共に「スマブラの洗礼」を受けることとなり、案の定ネット上にはその手のネタ絵・ネタスクショが大量に溢れかえっている。
もっとも彼女の場合、元よりアタリの強い性格で自重しない事、原作からそれなりにネタキャラをやっていた事から良くも悪くもしっくり来てしまうようで、ホムラに比べると数は落ちる。
pixivでも嬉々として乱闘に興じる作品の割合が高くなる傾向がある。
ちなみに、桜井氏も参戦前にこんな事をしており、半ば公式の遊びと化している。また、その内容からヒカリにはウサギ耳という風潮が生まれつつある。
ゼノブレイドシリーズ参戦ファイター
関連イラスト
関連タグ
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL スピリッツ(スマブラ) CERO-A
ゼノブレイド2 ヒカリ(ゼノブレイド2) 黒インナーという武器
多人数戦闘用衣装:当初は表記揺れであったが、現在はCERO-A対策全般に用いられている。
多人数戦闘用衣装のホムラ:ホムラについてはこちらへ。なお、こちらは公式名称ではない。