「お~っとっとっ! あ、すり、すり、すり……あっ!恨みぃおろしぃ~!!」
「お~っとっと、いよ~っ! 捨てられたものの恨みを喰らえダイコン!」
データ
身長/191cm
体重/280kg
世界/ダイコントピア
名物/恨みの大混乱
名物/大棍棒
概要
トジテンドが人間界侵略の為に、大根の世界「ダイコントピア」を閉じ込めたダイコントジルギアをクダックに組み込んで、捨てるところがないまま誕生したワルド。
頭部はおろし金に掛けられた大根に髭を生やした顔が付いた大変分かり易い見た目で、大根のヘタと葉っぱ部分を丁髷に見立てているのもお約束。
一方武器は大根を丸ごと模したバット状の棍棒「大棍棒」を携行する。
ダイコントピアの力を悪用する事で、「大根は葉っぱや皮も美味しく食べられるので捨てるのはもったいない」とのことから転じて「捨てられたものの恨み」を操る能力を行使。
頭部のおろし金より吹き出した「恨みおろし」を人々の頭に乗せ、それへ向かってゴミ等の“捨てられた”物が敵意と自立活動能力を獲得して「ステルナー!」と襲い掛かる現象“恨みの大混乱”を発生させる。
捨てた側への襲撃内容は、ゴミに次々と殺到され身動きが取れなくなる、古雑誌や壊れた傘に噛み付かれる、賞味期限切れの調味料が戦車隊を組んで中身を浴びせてくる、マーカーペンに捕まって身体へ落書きされる等ならまだ良い程度。
中には廃車に轢かれそうへなったりタンスに迫られる等、捨てた物によっては命の危機へ晒される場合も十分に有り得ると言う(フザけた見た目の)ワルドの例に漏れず非常に凶悪な能力。
加えて、この能力の本質はダイヤワルドと同じ概念操作系の代物なので、影響を及ぼす対象を使い手の解釈次第で幾らでも広げられ、自由度が恐ろしく高い。
この点を活用する事で「恋人に“捨てられた”」、「会社に切り“捨てられ”てクビにされた」対象を操れたり、クダックを「斬り“捨てた”」敵に能力を行使する事で戦死したクダックをゾンビ化させて復活、倒してもすぐに起き上がる不死身の兵隊として敵を足止め・分断させる戦法を編み出す事も可能。
挙句の果てには、何らかの原因で人間界と融合し切らなかったキカイトピア自体に「人間界へ投げ出されたキカイノイド達より見“捨てられた”」と言う解釈で能力を適用。強引に襲い掛からせる形で原因を無視、完全侵略を達成しようとした。
この為、初手からこの適用を実践するか能力適用後はさっさと戦線離脱する立ち回りで完全勝利も狙えたが、後述の性格もあってそこまで考えが回らなかったのが実にトジテンドの構成員らしい間抜けぶりである。
その姿に違わず歌舞伎役者を気取った目立ちたがりで、芝居掛かった口調で「~ダイコン」と言いながら大仰に見得を決める癖がある。
しかも直接戦闘が苦手な上に護衛のステイシーザーやハカイザーを頼り過ぎているので、戦場から逃げるよりもその場で格好を付けたがる悪い行動傾向を持つ。
また、「そろりそろり~」と発言したシーンもある(もっともその元ネタは歌舞伎では無く狂言だが)。
また製作陣曰く、全ての者を「大根役者」にしてしまう「人類大根役者計画」なるパワーを使う事も出来たらしいが、それでは30分丸々見るに堪えない内容となってしまう為没になった模様。
活躍
イジルデの手で生み出され、ステイシー/ステイシーザーを護衛に伴い人間界へ出撃。
さっそく能力を行使して混乱を発生させ始めるも、ちょうど近くで行方不明の母捜索から一時帰還した介人にブルーンとフリントが、自分で作った人形「ミミちゃん」を落としてしまったので占いで探して欲しいと相談して来た女の子・由椰(演:吉田帆乃華)を連れたマジーヌと話していた為、騒ぎを察知されて駆け付けられ交戦に突入。
ブルーン「教えてください! いえ、教えなさい!!」
「しょうがないなぁ。あのさ、ちょっと教えてあげるさ。ちょっとここ見て、ここ……オリャ〜!! 隙ありダイコン! あっ、恨みおろしぃ~!」
相手の糾弾をのらりくらりとかわし、隙を突いてゼンカイブルーンに恨みおろしを乗せると、日頃より掃除でゴミを捨てていた彼は大量のゴミに引っ付かれてしまい戦線離脱。残った2人もステイシーザーの攻撃で足止めして貰い、彼へ促されながら「助かるダイコン! お~っとっと!」と見得を切りつつその場を立ち去った。
その後、更なる大量のゴミに埋もれ身動きの取れなくなったブルーンを除く一同がダイコンワルドを捜索する中、マジーヌとフリントは由椰があえてゴミをまき散らしダイコンワルドに恨みおろしを掛けて貰おうとしている所を目撃する。実は由椰はミミちゃんを落としたのではなく、友達に見せるのが恥ずかしくなり自分で捨てていたのだが、捨ててから後悔を覚えて取り戻そうと探していたのであった。
そんな由椰を見て、自分が子供の頃同じ事をしていたのを思い出したフリントは、由椰に自分の過去を話して励ました上でマジーヌと作戦を立てる。
それから程無く、ダイコンワルドは再出撃して侵略行動を再開、察知して現れた(身動きの取れないブルーン以外の)ゼンカイジャー&ツーカイザーへクダック部隊を繰り出しつつ応戦。その最中、ゼンカイマジーヌは連れて来ていた由椰と一緒にダイコンワルドの周りを飛び回って恨みおろしを誘い、狙い通り由椰に掛けさせたのを見るや戦線離脱。フリントと合流し、恨みおろしが引き寄せる捨てられた物の中にいるだろうミミちゃんを待ち構える。
「チャンスダイコン! ダイコンパワーレベルアップからの、あっ、恨みおろしぃ~!」
ハカイザー「よっ!大根役者!」
「さ~ら~にぃ! 貴様らに捨てられた故郷ダイコン!」
ジュラン「捨てたわけじゃねぇんだよ!」
こうして、その場に残った介人達4人とダイコンワルドは戦うも、ここでダイコンパワーを引き上げて能力を拡大し「斬り捨てられた」クダックをゾンビ化、斬り捨てたゼンカイジュランとゼンカイガオーンに纏わり付かせる事で戦力を分断。
残るゼンカイザーとツーカイザーも乱入したハカイザーとステイシーザーに任せた上で「キカイノイドに捨てられた故郷」と言う解釈で能力を拡大適用、キカイトピアへ人間界を飲み込ませて人間界侵略のカウントダウンを開始する。
状況を打破すべく、セッちゃんのアドバイスを受けたゼンカイジュランがマジレンジャーギアの力でゼンカイガオーンと共に魔法を使用するも、誤ってゾンビクダックがクダイターへと強化されてしまう。
これにダイコンワルドは「クダックを強化するとは、あっ、間抜けぇ~ダイコン〜!」と嘲笑するも、
クダイターA「あっ…捨てる所か、強化してくれてありがとう!」
クダイターB「これで俺達も成仏できるぜ! 南〜無〜…」
ジュラン「えっドユコト?あっバイバイ……」
「ぁ、なぁ~にぃい~!?」
ガオーン「やっちまったなあ!!」
クダイターは強化・昇進できた事に喜び感謝の念から成仏したので、そのまま妨害を突破。 2人は狼狽するダイコンワルドを攻撃して大棍棒を取り落とさせる。
更にこれをチャンスと見た、スーパーゼンカイザーがハカイザーをゼンカイテンランスのアンカーで縛り上げた隙に、味方2人に支えられる格好で放ったゼンリョクゼンカイフィナーレバスターを避けられず喰らい「だれが大根役者ダイコン~!!」と言い残しつつ爆散・敗北。これを以って捨てられたもの達は大人しくなり、恨みと逆襲による混乱も治まったのだった。
また別行動していた、マジーヌ&フリント側も由椰に飛んで来るゴミ軍団を2人掛かりで撃ち落とし、目当てのミミちゃんが刃物を持って由椰を襲うのも魔法で呼び出したリボンで縛って抑え、必死で由椰を守り抜いた。そしてダイコンワルドが倒れ、能力が切れてミミちゃんが普通の人形に戻った事で、漸く由椰とミミちゃんを再会させる目的を果たしたのだった。
そして残されたダイコントジルギアは、ハカイザーを強引に連れて撤退するステイシーザーの指示で現れたニュークダイテストが「後は任せな! ここから逆転してやるぜ!」と言いながら取り込み、ダイダイコンワルドを誕生させた。
余談
ハラペコモンガーやZZギューリーの様に料理モチーフの怪人が、身体の一部の装飾として大根を使っていた例はあったが、大根その物をモチーフにした怪人は特撮全体を見ても初(植物系の怪人は多いが、野菜その物自体は珍しい)。
声・SAを兼演した村岡氏は戦隊怪人のスーツアクターとして多くの作品に出演した、隠れレギュラーともいえる人物。今作ではイジルデのスーツアクターとしてレギュラー出演している他、第21カイ!ではコピーワルドの能力の被害を受けたサラリーマン役で顔出し出演している。
また前年の『魔進戦隊キラメイジャー』では声・SA・人間態を兼演するモグラタタキ邪面を演じており、今回を持って同じノルマを2年連続で達成する事になった。
関連タグ
ゴミワルド:捨てられた物=ゴミのパワーを行使するワルド。ワルドの性質上タッグは組めないが、組めたら最強ではと考察されている。
プータン/ゴミジゲン、ポルターガイストマイナソー:捨てられた物より生まれ、その恨みと哀しみを抱えた戦隊怪人繋がり。
ヒトミダマ:同じく歌舞伎役者めいた言動で話す目立ちたがり屋な戦隊怪人。
ミミズ怪人、粘着ゴキブリ、バラリベンジャー:クダックをゾンビ化させたダイコンワルドの行為に近しい、殺された者の恨みを利用して誕生した怪人(粘着ゴキブリ以外は戦闘員由来)。
復活忍者バンパ・イヤーン:戦死した怪人を不死身の兵士として使役するネクロマンサー的な能力が共通している。
テンサイキック、ナナクサルンバ:モチーフに大根が含まれている戦隊怪人の一例。
だいこんやくしゃ:キャラに一致点が見受けられ、オマージュ元と思われる。