「喰らえ!釘バッ刀!!」
「“さようなら。愚かなヒーロー達”」
データ
身長/???
体重/???
世界/仮面ライダーの世界
名産/烈火釘バットー、DXソードライター
名物/???
概要
『スーパーヒーロー戦記』に登場するワルド。アスモデウスの配下の1体。
トジテンドがクダックにトジルギアを埋め込んで生み出す、正規のワルドと異なり『ゼンカイジャーの物語』と『セイバーの物語』を混ぜ合わせた事で生まれたトジルギア単体から溢れたパワーから具現化された。
仮面ライダーセイバーをメカニカルにした様な容姿を持っているのが特徴。頭部は閉じているワンダーライドブックとセイバーの頭部を模していて、配されたパイプでセイバーの「クロスフレイムバイザー」の炎の様な意匠を再現している。ワルド共通のクダイターのボディをベースにしているが配色もセイバーと同じになっているため他のワルドとは印象が異なる。
また、トジテンドが生み出す個体とは異なり、「〜ライダー」と語尾に並行世界の名前を付けて話さない。所謂アナザーライダーのワルドバージョンともいえる存在の怪人。
左手には聖剣ソードライバーとライターを組み合わせた形状のガントレット「DXソードライター」、右手には火炎剣烈火を模した釘バット「烈火クギバットー」を携え武装している。なお、左手は通常の手に変える事も出来る。
『里見八犬伝』の世界でセイバー・ゼンカイジュラン・ゼロワン達と戦う。
余談
- 声を演じる谷中敦氏は『仮面ライダーセイバー』の主題歌とエンディングを担当する、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーでもある。
- 更に言えば相方である戦隊モチーフ怪人の声は初代スーパー戦隊の主題歌を歌っていた為皮肉にも最も古い戦隊と最も新しいライダーの音楽関連の悪の化身と推測出来る。
- 武装品はゼンカイジャーらしい駄洒落となっており、それぞれ「ソード“ライバー”→writer(小説家)→ライター」と「烈火“抜刀”→釘“バット”」をかけた逸品。
- 素体部分は後に『ゼンカイジャー』本編第30カイ!に登場したホシガキワルド(カキワルド)の物にリペイントされ、以降に登場する白黒ボディの個体のものに流用された。
- また、武器の烈火釘バットーは第46カイ!に登場したコウモリワルドの武器・黄金のバットにリペイントされた。
関連タグ
アナザーライダー:似て非なるもの。
機界鬼:セイバーと同期の戦隊を歪めた存在。戦隊メギドとは別物。
ハッタリ闇、ギーツキラー: 「アナザーライダーではないが、類似したデザインの方向性を持つ」怪人の後輩。
以降は映画のネタバレ注意
実はこのワルドは『八犬士の物語』において、“八犬士の集結を阻む悪役”を割り当てられ演じる目的で送り込まれていた。
そして、“集結した八犬士に討ち倒される”と言う悪役の演技を達成した瞬間、体内に融合させていた禁書が反応して物語を激しく攪拌。主であるアスモデウスに都合のいい存在(戦隊怪人&ライダー怪人)を引き出し易くする役割を持っていたらしい。
更に、彼と戦隊メギドはとある人物を自身がいる物語の中へ引き込み、そこで活躍するヒーローの姿を間近で観察させる事でその人物の想像力を迷走させ、彼がヒーローを描くのを諦めてしまう様揺さぶりを掛けるのを、最重要の命令として与えられていた様子。
尚、ターゲットがどちらの物語に引き込まれるかは判らなかったので、両者はヒーロー達に真意を悟らせないブラフも兼ねてそれぞれに割り当てられた「悪役」を最後まで演じ切った。
そして揺さぶりが成功、アスモデウスの囁きに屈したターゲットがとあるヒーローを描くのを諦めた瞬間、それを原点とするヒーロー達が世界から消失する改変が成立してしまった。
しかし逆を言うと、この改変を成立させる道標とするためだけでライダーワルドと戦隊メギドは生まれた存在になり、彼ら自身の素の実力は大量に召喚された歴代怪人と然程差が無い平凡な物。
それ故に、原作者が描きたいヒーローを思い出した事で復活を遂げたヒーロー達の猛攻に終始圧倒された末、最後は仮面ライダー1号のライダーキックと仮面ライダーブレイズのハイドロ・ストリームの前に為す術なく敗北。「ライダーの姿形だけを僭称したハリボテ怪人」として呆気無く散った。
尚、合体スペシャルの機界戦隊ゼンカイジャー側の視点では『仮面ライダーセイバー』の物語は新たに発見された世界であり、ライダーワルドは「世界を司る怪人・ワルド」としての定義に叶っている。