「世界で一番硬いダイヤモンドの様に、最高級の“かたさ”を味わわせてやるダイヤ!」
「かたさでどんどん混乱しろ~!その隙に、トジテンドが世界を支配するダイヤ~!」
登場話:第35カイ!「ダイヤモンド♢ユカイ?!」
データだダイヤ
身長/193cm
体重/295kg
世界/ダイヤトピア
名物/最高級のかたさ
名産/カタメイス
概要だダイヤ
トジテンドが人間界侵略の為に、ダイヤの世界「ダイヤトピア」を閉じ込めたダイヤトジルギアをクダックに組み込んで、キラッと誕生したワルド。
頭部は大粒のダイヤを嵌めた指輪を模しており、正面には菱形の赤い目が二つ縦に並んでいる。指輪の台座部分は口周りを象っており、ギザ歯のモールドが配された口から指を嵌めるリングがピアスの如くぶら下がっている。
胴体部分はホシガキワルド等と同様に、白・黒・金で塗り分けられたカラーリングで、頭部も合わせてシックな高級感のある外見になっている。
また、ダイヤの指輪を嵌めた指(打突部分の下にマニキュアを塗った指を象ったブースターが装着されている)を模した杖兼殴打武器・「カタメイス」を携行する(このメイス、公式サイトでも言われている通りよく見たらかなりグロテスク)。
ダイヤトピアの力を悪用し、掲げたカタメイスより発生させた「カタクナルフラッシュ」を浴びせた人や物等の状態を「かたく」してしまう現象“最高級のかたさ”を発生させる能力を行使する。
例えばたこ焼き等の食べ物を“硬く”して食べられなくする、緊張で全身がガチガチに“硬く”なって愛の告白を出来なくすると言った嫌がらせレベルの悪事を小手調べに、車のドアや釣り竿のリール等を“固く”して動けなくしたり、コミュニケーション能力を“堅く”して「ダイヤ」としか表現できなくさせ(※発言は勿論の事、筆談でも「ダイヤ」としか言えず、ボディランゲージすら「ダイヤ」としか解釈のやり様が無い表現だけになってしまう)意思疎通を封じる芸当も可能。
ここまで書いて気付いた人も居ると思うが、「かたく」する対象にこれと言った制限が無いのがこの現象の恐ろしい点で、「国同士の外交関係を“頑な”にする」「海を“固めて”生態系や海路・水産等を封殺する」と言った風に発想と解釈を働かせて能力を行使すれば世界規模の大異変をいとも簡単に起こせてしまう、自由度が極めて高い概念操作系の能力である。
逆を言えば、能力の使い手の発想力が貧しければ宝の持ち腐れと化す能力でもあり、実際そうした解釈を思い付かなかったダイヤワルドはこの能力で小規模な嫌がらせを街中で引き起こして回る、かなり効率の悪い侵略行動を取っていた。
そして能力特化の半面で戦闘能力は大した事無く、ハカイザーの護衛が無ければツーカイザーとのタイマンで押し負ける始末の実力。こうした鉱物タイプの怪人にありがちな「自分の頑丈さを活かして相手の攻撃を跳ね返す」「その硬さで強力な打撃をお見舞いする」と言った描写はほぼ無く、単純なドツキ合いにおいては恐らく下から数えた方が早いほど弱い。それでいて安全意識が低く、ハカイザーに加勢して貰える自身の身分を過信して嫌がらせで発生した混乱を「~ダイヤ」と言いつつ間近で見物する迂闊な野次馬根性も発揮。
総じて、“容易に世界を操れる力を有したバカ”とも表現出来るワルドのテンプレを網羅したワルドと言えよう。
宝石系怪人にありがちな単純な迫撃能力はダイダイヤワルドになってから発揮されたと言える。
活躍だダイヤ
明言されて無いがイジルデの手で生み出され、ハカイザーを伴い人間界に出撃。
小手調べとばかりに能力を行使して嫌がらせレベルの悪事を働き混乱を齎し始めるも、丁度近くでハカイザーの正体について話し合っていたジュラン・ガオーン・マジーヌ・ブルーンに見付かり交戦へ突入。
混乱が広がる前に瞬殺されそうになるも、直ぐにハカイザーが乱入。その正体故に全力で戦えない4人をハカイザーが吹っ飛ばした隙を突き、カタクナルフラッシュを浴びせて4人の意思疎通を封じてしまう。
「貴様らは俺の攻撃によって、“口が堅くなった”ダイヤ!「ダイヤ」以外の言葉は喋れんダイヤ!」
キカイノイド4人「「「「ダ…イヤ? ダイヤ〜〜!?」」」」
しかし次の瞬間で、ゼンカイザーとツーカイザーが現れハカイザーを攻撃。それへ事情を知っているキカイノイドメンバーが2人を妨害した為、この隙にハカイザーへ相手をして貰いつつその場を立ち去った。
その後、カラフルに戻り、能力の影響を受けたキカイノイドメンバー達は何とか介人達にハカイザーの正体を伝えようと試みるも、筆談はおろか全ての言葉が「ダイヤ」に変換されて伝えられず、介人は「ダイヤワルドに操作され、ジュラン達に自分を守らせている」と勘違いしダイヤワルドとハカイザーの所へと急行。止めようにもさっきの妨害で立腹していたゾックスに「邪魔したら次は容赦しない」と釘を刺されて動けなくなってしまう。
一方、ダイヤワルドは遠目でハカイザーに見守られつつ町中の至る所でカタクナルフラッシュを連発、混乱を広げていく。すると、釣り人の釣り竿のリールを固めたタイミングでゾックス/ツーカイザーに見付かり戦闘に突入。
しかし頼みの綱だったハカイザーは同じ頃、ステイシー/ステイシーザーとタッグを組んでスーパーゼンカイザーと交戦しており救援へ駆け付けられない状態で、タイマンながら地力の低いダイヤワルドは徐々にツーカイザーに追い詰められて行く。
「くぅ~っ!何でハカイザーはこないダイヤ~!?」
ゾックス「さあな?」(※間髪入れず発砲)
ここでやっと命の危機を感じ、「これは、ヤバいダイヤ~!」と呟きながら直ぐ後ろのお堀に飛び込み泳いでの逃亡を図るも、ツーカイザーはジュウオウジャーギアで召喚したジュウオウザガンロッドで一本釣りを敢行、釣り針を口のリングに引っ掛ける形で見事ダイヤワルドを釣り上げて地上に引き戻し追撃する。
そして状況を覆せないまま、最後はスーパーツーカイザーのツーカイザー・レックスリフレイザーを浴び、「トドメ刺されちゃったダイヤ~!!」と言い残して敗北・爆散。これを以ってカタクナルフラッシュの効果は消失し、キカイノイドメンバーの封じられた意思疎通も復活した。
残ったダイヤトジルギアは、後詰めで出撃して来たニュークダイテストが「ダイヤの輝きは、まだ失われていないぞ!」と言いながら勢い良く踏み付け、ダイダイヤワルドを誕生させた。
一方その頃、ジュウオウジャーギアの副作用かゾックスはテンションが急に低下、その場で体育座りして戦闘続行が不可能になっていた。
余談だダイヤ
- ダイヤモンドがモチーフの戦隊怪人は『特捜戦隊デカレンジャー』のディアマンテ星人ドン・モヤイダ以来、ダイヤ(宝石)を嵌めた指輪モチーフでなら『烈車戦隊トッキュウジャー』のリングシャドー以来の登場となる。
- ダイダイヤワルドで縦2つにつけていた目のイメージを踏襲しつつ、頭全体をダイヤの指輪に見立て、武器も指輪をはめた指がモチーフになっている(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.116)。
- 声を演じる勝氏は、『ビルドNEW WORLD 仮面ライダークローズ』のキルバス以来3年ぶりの出演だが、スーパー戦隊シリーズの出演は『天装戦隊ゴセイジャー』のスカイフィッシュのザイ粉以来11年ぶりとなる。
- この回に関しては、事前の次回予告でもサブタイトルが「ダイヤモンド◇ユカイ?!」と発表された際にトレンド入りした。
- 一応、東映特撮とはご縁があるとは言え、同名芸能人そのままなサブタイに対して、流石にマズいのでは……と思われるのだが、該当する芸能人に関してはダイアモンドユカイであり、ダイヤモンドユカイでは無いのでご注意を。実際、twitter上では間違ってダイヤモンドユカイで呟いた物もゼンカイジャー放送中にトレンド入りした事が影響し……。
- また、同名の芸能人に含まれる記号は◇では無く六芒星であり、正式にはダイアモンド✡ユカイである(✡は環境依存文字の六芒星)
関連タグだダイヤ
ダイカキワルド:偶発的に様々な「カキ」を発生させる能力を得たダイワルド。
ダイヤモンド仮面、ダイヤモンガー、ダイヤジゲン、ディアマンテ星人ドン・モヤイダ:歴代ダイヤモンドモチーフの戦隊怪人。
スカイフィッシュのザイ粉、ロイミュード106、キルバス:担当声優が同じ特撮怪人。
ソウジキロイド、パラボラロイド、ロウソクロイド、パラボラロイド2:目の配置が一致しているロボット戦隊怪人。ただしこちらは四ツ目。
ダイヤモンドダンジーム:次々回作に登場したダイヤモチーフの戦隊怪人の後輩。
トランパス:『動物戦隊ジュウオウジャー』第18話で登場した怪人。ダイヤ柄を含むトランプカードを使用する。また同話では、ジュウオウザワールド(ザワールド)が初登場した。
ジョイスティック邪面、キンコ邪面、ムシバ邪面:前作に登場した頭部に強い防御能力を有する等身大怪人。その為か誕生経緯や巨大化後の断末魔まで完全に意識していると思われる。
言葉使い:能力の性質的にほぼ同一。尚使い手は良くも悪くもクレバー揃い(天邪鬼で掴み所の無い性格故に能力と上手く付き合える者もいる)で、ここからも頭が良くない上感性も並みだろうなダイヤワルドには荷の重い能力なのが解かる。
Y談おじさん:同じく「くだらない能力ほど強いギャグ世界」である『吸血鬼すぐ死ぬ』に登場するキャラ。「筆談すら敵わなくなる言葉封じ」においてはほぼ同様の能力を有しているが、名前からわかる通りニチアサには絶対に出られそうも無いキャラ。ダイヤワルドが登場した翌日、アニメ版で登場した。
黒澤ダイヤ:『ラブライブ!サンシャイン!!』のキャラクター。名前繋がりで、中の人がシリーズ繋がりでもある。実際、本編放送時は「ダイヤ」と発言される度、彼女の画像がアップされていた。