「私の名前はムラホシ・タイジ、TPU訓練校の校長です。
もし君に“意思”があるのなら、いつでも連絡してください」
「大切なものを、守る意思です」
概要
プロフィール
年齢: | 38歳 |
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所属 | TPU 訓練校→GUTS-SELECT |
演: | 黄川田雅哉 |
眼鏡が特徴のGUTS-SELECT先代隊長タツミ・セイヤの後輩で、元エースパイロット。17話にて、トリガー当時は、TPU特殊部隊に所属していた事が判明。
TPUの訓練学校で校長を務めていたが、スフィアの襲来に伴い新隊長へと任命された。
人物像
穏やかでいつもニコニコと朗らかな性格で、隊員達に対しても敬語で話す。
日頃は副隊長のカイザキ・サワが厳しく指導する役回りだが、怒った際には微笑みを浮かべながら眼鏡を外す。
料理が得意で「いつも隊員たちに作っている」とか。
隊員達の個性について、「○○の天才」という個性的な表現で評している。
ちなみにキリノ・イチカは「真っ直ぐの天才」、リュウモン・ソウマは「見つめる天才」との事で、アスミ・カナタについては既に見出している言葉(個性)はあるようだが、敢えてまだ口に出しておらず、第13話でマルゥルから尋ねられた際には「これからの彼を見ればわかりますよ」と答えている。
趣味は料理で隊員たちに見事な手料理を振舞っている。
危険を顧みず人々を守ろうとするカナタに『自分の命も大事にする様に』と注意しているが、彼自身も第一話で瓦礫に閉じ込められた女性を助けようとするカナタ達を銃を手に部下たちと共に守ったり、第二話ではGUTSファルコンに乗ったままデスドラゴの攻撃からカナタ達を文字通り盾となって守ろうとするなど、彼自身も自らの危険と引き換えに部下を守っている。だからこそカナタに共鳴するものを感じてスカウトしたのかもしれない。
また、新生GUTS-SELECTの初陣の際GUTSファルコンのパイロットに選ばれたカナタに出撃直前に『GUTSファルコンは元々無人機だったので人が搭乗する事を想定して作られてなく乗り心地が最悪』と、ジョークを言って緊張を解してやると言う、隊長として隊員への気配りも怠らず、作戦が終了し、帰還した際には副隊長と共に『よくやってくれました、これからも期待していますよ』と部下の活躍を褒め、その後のリュウモンが「すぐに今回の任務を分析、改善点を検証します」という意思表示をした際にも『無事に帰還できたことが最大の成果ですよ』とフォローをし、すぐに『まずは休息を取ってください』と部下を労い、体調を第一に考えるという
控えめに言って最高の上司といっても過言ではない言動をしている。
一方で宇宙浮遊物体スフィア襲撃前のサワとの会話中、怪獣が現れなくなってから7年経ち怪獣災害が無くなった事でTPUの怪獣対策課の人員が減り、宇宙進出の方へと力を注いでいる事に対し、
「前に向かって進むことはいいことです。
でもそのためにも……“足元”をしっかりしておかないと。
『都合よく私達を助けてくれる存在』が……また現れてくれるとも限らないですし」
と、どこか不穏とも取れる発言をしている。
そして、後に現れたデッカーに対しては、「彼とも仲良くなれるといいのですが…」とも発言している。サワによれば「新たなウルトラマン(=デッカー)は本当に味方なのかと半信半疑になっている者もいる」との事で、「ウルトラマン=人類の味方」と安易に考えずに懐疑的な目を向けているのは、ムラホシだけに限らず、本作におけるTPU全体に共通された考えである模様(本作の世界では闇の巨人達をはじめ地球侵略を企んだ巨人も現れた前例や、暴走したウルトラマンや悪のウルトラマンによる破壊活動を経験している為、そういった警戒心を持つのは別に不自然では無い)。
ただ、知らなかったとは言え、そのウルトラマンの変身者であるカナタをTPUへ勧誘し、防衛隊員としての正規の訓練を受ける機会を与えた上に新たなGUTS-SELECTの一員として迎えるなど、ある意味「超ファインプレー」と言うべき結果を出しており、今後のカナタとの関係が注目される。
また、第5話のユウコや第9話のグレース・ミカ親子と言ったスフィア被害に遭った宇宙人達への対応や保護にも力を入れており前者にはお腹をすかせたユウコのペットエリーをの補給のため、3日分の電力を持つ災害用発電バッテリー「メガアース」を渡すことを黙認したり、後者には新兵器の最終調整のと自身への隊長を考慮して相手模擬戦の協力を快諾して倒れた後、TPUの医療施設に入院する手続きを行ってもらうなど理性的ながらも何気に一番情に厚い存在と言えるのかもしれない。
そして第9話への彼の行動思念に小さな幸せを守ると語っておりユウコやグレース・ミカ親子達のように宇宙人が困っている時も手を差し伸べる優しさを見せている。
第5話でのエレキングの対応でカイザキに怒られてるところは傍から見たら隊長が副隊長に尻敷かれてるようにしか見えないため、意外としりに敷かれやすいタイプなのかもしれない。
余談
何気に眼鏡をかけた隊長はウルトラシリーズでは彼が初となる。
前述の発言と、ネオフロンティアスペースで起きた前例から、「嫌な予感しかしない」、「終盤で何かやらかしそう」などと言った不穏なストーリー展開が早くも予測されることになった(これは『ティガ』に登場した巨人やその変身者の立ち位置を担う者達が、前作『トリガー』に全員登場し、更に本作でアスカ・シンことウルトラマンダイナの立ち位置を担うカナタことデッカーが登場した為、あの人造ウルトラマンの立ち位置を担う何らかの兵器が登場する疑惑が発生している)。
一方で、前作では初登場時に最悪の巨人に変身しそうな雰囲気を醸しながらも、最終的に道を外れる事なく、主人公の良き協力者に徹した人物のような先例もあり、作中でも第11話においてある超兵器が登場した事に伴い、ムラホシ以上にゴンドウに近い雰囲気を漂わせる人物が台頭し、そしてその人物の正体が予想していたものの遙か斜め上をいく危険人物であった事や、何よりムラホシ自身が回を重ねる毎に極めて良識的な人物である事を伺わせる一面が明らかになってきている事から、上述の不穏な発言はあくまでもミスリードの可能性も捨てきれず、現時点では五分五分だったりする。
ムラホシ役を演じる黄川田は『ウルトラマンX』第6話・7話に登場したゴールド星人テル役を演じている。
また、他シリーズでは『仮面ライダーTheFirst』と『仮面ライダーTHENEXT』で本郷猛役、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でマスターレッド役を演じており、特撮ファンにとっては顔馴染みのキャストと言える。ちなみに、『仮面ライダーTHENEXT』の本郷猛は前半ではシゲナガ・マキの出身校と同名である大学の付属高校で教師に就職している。
関連タグ
- 陣野義昭:こちらも過去のウルトラシリーズで異星人役を演じた俳優が別作品にて防衛チームの隊長役を演じている。
いる。
- ゴンドウ・キハチ:第一話でのムラホシの発言から連想される人物。願わくば、ムラホシが彼と同じ過ちを辿らない事を願うばかりだが、果たして…?。ちなみに、意外と人命を気にしていた部分も共通している。