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三葉虫の編集履歴2023/05/26 14:25:49 版
編集者:じゅん
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概要

古生代を代表する節足動物のグループ。節足動物として最古参のグループのひとつで、カンブリア紀に現れてペルム期に滅びた。

学名は「Trilobita」(トライロビタ)、英語名は「trilobite」(トライロバイト)。

 

世界的にたくさんの種類が分布していたため産出する化石も多く、恐竜マンモスアンモナイトなどと並んで化石の代表格。また一部のものは安価で売られることもあり、入門用として最適である。

 

ちなみに産出するのは背面の外骨格がほとんどで、脚まで保存されたもの・腹側の化石は珍しい。

三葉虫の体

順に半円形の頭部、節に分かれた胸部と板状の尾部からなる。

三「葉」虫といいつつ葉っぱには見えないが、これは三葉虫を上から見たとき、外骨格を縦に走る二本の軸溝により三等分されているように見えることから(この等分みたいなものを「葉(よう)」と数える)。

他の節足動物と同様脱皮を行って成長したようで、その際にばかっと裂ける境界線を頭部左右に持つのが特徴。背面は1対の複眼(種や系統によっては持たない)を頭部に、腹面は1対の触角とふさふさなが付いた無数のを頭部から尾部にかけて持つ。

触角と脚の間にある口元は1枚のプレートに覆われ、現生の節足動物ほど複雑な構造(ハサミなど)はしていなかった。

それ以外の構造は種類により様々で、地味な円盤状のものがいれば派手な棘を武装したものもいる。海洋生物であり、多くが海底を這いまわる腐肉食者捕食者と考えられるが、活発に泳いで水中のプランクトンなどを食べたと思われる種類もいる。一部の種類はダンゴムシのように、天敵から無防備な腹面を守るためか体を状に丸める。

大繁栄した三葉虫

約2億2,500万年前のペルム紀後期「P-T境界」における地球史上最大の絶滅事件で完全に絶滅したが、古生代水中に広く分布し、当時は最も繁栄した動物群の1つであった。カンブリア紀前期の出現からペルム紀後期の絶滅まで、およそ2億6,900万年の生息時代は恐竜哺乳類よりも長い。1万7,000種ほどが発見されており、三葉虫は最も多様化した古生物のグループの1つでもある。

 

系統分類の位置付け

節足動物としては知られる化石記録が最も古いが、最も原始的というわけではない(単にそれより原始的な節足動物のもっと古い化石が見つからなかっただけ)。

最初はカブトガニウミサソリに近いと思われ、共に甲殻類と考えられたが、後にカブトガニとウミサソリは甲殻類よりクモサソリに近いである(共に鋏角類をなす)と判明した。一時期では三葉虫をカブトガニなどの鋏角類の祖先とする考えはあったが、現在は否定的。

21世紀以降では、三葉虫は独自の別系統「アーティオポダ類」として区別されるようになっている(これ自体が鋏角類に近いなのか否かはよくわかっていない)。

このアーティオポダ類は三葉虫の他に、三葉虫と同じ「三葉形類」のナラオイアヘルメティアなど、三葉形類と似ているが特殊な尾部をもつシドネイア光楯類などが含まれる。

主な三葉虫の種類

カンブリア紀

  • オレネルス
  • レドリキア
  • エオレドリキア
  • ヘミロドン
  • プティコパリア
  • ペディウミアス
  • シューダグノスタス
  • エルラシア
  • アルバーテラ
  • パラドキシデス
  • キンガスピス
  • オレノイデス
  • パラドキシデス
  • アガダグノスツス
  • ブリストリア
  • ピアチェラ
  • アカドパラドキシデス

 

オルドビス紀

  • イレヌス
  • クリプトリサス
  • アサフス
  • ネオアサフス
  • セラウルス
  • カリメネ
  • ダルマニテス
  • トリアルツルス
  • レモプレウリデス
  • オピペウター
  • ブマスタス
  • エンクリヌルス
  • スファエロコリフェ
  • オンニア
  • セレノペルティス
  • シンフィソプス
  • アンピクス
  • メトポリカス
  • イソテルス
  • キクロピゲ
  • ホプロリカス
  • ホプロリコイデス

 

シルル紀

  • ファコプス
  • ダイフォン
  • アークティヌルス

 

デボン紀

  • フィロニクス
  • グリノプス
  • テラタスピス
  • フントニア
  • ワリセロプス
  • コネプルシア
  • ハルペス
  • クロタロセファルス
  • エルベノチレ
  • ディクラヌルス

三葉虫をモチーフとしたキャラクター(作品名五十音順)

関連タグ

動物 節足動物 化石 古生物 バージェス動物群 海洋生物

古生代 カンブリア紀 オルドビス紀 シルル紀 デボン紀

トリロバイト

 

グソクムシ:似ているが別のグループ(等脚目)。フナムシダンゴムシといった連中の親戚。

あさりよしとお:三葉虫ギャグ漫画「細腕三畳紀」および三葉虫怪人が主人公のラノベ「俺の脚には鰓がある―悪の改造人間純情編 」のイラスト担当。

非関連タグ

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