概要
主な理由として――
などが挙げられる。
本来脇役だった人物があまりにも主役を喰う活躍をしてしまった時にもネタとして「主人公交代か!?」と視聴者に言われることもある。(メイン画像の人物とか)
主な該当作品
- J(南郷兵衛)→鏡大吾【バランサー】
- 編集部との軋轢など、連載開始以前からの様々な大人の事情により、改題を経て当初の主人公であったJが殉職。結果、その弟分の鏡大吾が「兄者」ことJの仇を取るべく奮戦するという展開へ移行するもわずか1年で打ち切りとされ、以降の新谷とサンデーとの関係にも一時亀裂を生じさせることとなる。
- 則巻千兵衛→則巻アラレ【Dr.スランプ】
- 当初、千兵衛の発明とそれによる失敗をメインとし、タイトルもあくまで千兵衛のニックネームに由来した同作であったが、本来チョイ役に過ぎなかったアラレを気に入った担当編集者の鳥嶋和彦からの強い主張で、アラレをメインとした日常系のギャグ漫画へと路線変更した経緯を持つ。
- シン・アスカ→キラ・ヤマト【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
- この手のカテゴリーとしては最も有名。その真偽については情報が錯綜しているものの、「前作の主人公がまたしても返り咲く」という展開は、多くの視聴者を驚かせた。
- 谷口タカオ→丸井→イガラシ→近藤茂一【キャプテン】
- 当初の主人公は谷口であったものの、その谷口の中学卒業に伴い丸井を主人公に据えて連載を継続したことで、以降も主人公の座が歴代のキャプテンへと引き継がれていく格好となった。このうち4代目となる近藤については作品自体が未完となったため、中途でストーリーが終了したものの、後に作者が遺した原案を元に、連載終了時点からの続編がスタートした。
- ゴリ&ラー→スペクトルマン【スペクトルマン】
- ヒーローと敵対する悪役を主役に据え、当初のタイトルも『宇宙猿人ゴリ』とするなど、当時としては意欲的な切り口でスタートした作品であったが、公害問題をテーマに掲げたストーリーへの、スポンサーサイドからのクレームなどにより、度重なる路線変更の末にヒーローであるスペクトルマンの孤独な闘いが主軸となっていった。
- ジャンボーグA→ジャンボーグ9【ジャンボーグA】
- 主人公交代の一例であると同時に、後年のロボット物作品の定番の一つである「主役機交代」の元祖とも言えるケースでもある。こちらも後に当初の主人公機が復帰し、後継機と使い分ける形で活躍する場面も度々見られた。
- 斎藤道三→織田信長【国盗り物語】
- 編集部からの要請により、当初の道三のみを扱う構想から、道三の死後も信長を主人公に据えて物語を継続するという、リレー形式でのストーリーが展開された。同作はNHK大河ドラマとして映像化もなされているが、同じ大河ドラマではこれ以外にも『炎立つ』や『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などが、同様に複数人の主人公によるリレー形式でのストーリーを採用している。
- 岡倉節子→小島五月【渡る世間は鬼ばかり】
- 当初の3シリーズ分は、岡倉家の夫婦やその娘達を中心とした物語であり、節子が母親として、独り立ちして結婚した娘達を見守る視点で描かれていた。しかし第4シリーズの初回にて、節子が「海外旅行先で急死した」ことが語られたのを最後に物語より退場、それに伴って同シリーズからは次女の五月を主人公に据えるとともに、その嫁ぎ先である小島家や「幸楽」を中心に夫婦生活や子育て、義家族や嫁姑問題等が物語の主軸に置かれるようになった。
- 節子が物語より姿を消したのは、節子役の山岡久乃が降板を表明したことによるものだが、その理由として自身の病気による体調不良(これが元で降板から半年足らず後に逝去)と、同作のプロデューサーの石井ふく子の脱税問題が発覚し、その件で自分の名前が利用されたことへの不信感があったことが、山岡の死後に明らかにされている。当初は山岡の降板をもってドラマの打ち切りも考えられたが、高視聴率だったこともあり内容を路線変更し、泉ピン子演じる小島五月を主人公にしてシリーズ続行となった。