スカルサタモン
すかるさたもん
概要
公式設定
強さと破壊を追い求め、ダークエリアに堕ちた堕天使型デジモンの成れの果ての姿。
しかし、より悪として洗練されており、その暗黒パワーは計り知れないものがある。
強大な暗黒パワーが凝縮されたデジコアは悪魔系デジモン特有の「ダークコア」と呼ばれている。
必殺技の「ネイルボーン」は杖の先についた宝玉から放たれる強力な光で、デジモンのデータに異常を起こし破壊してしまう恐ろしい技だ。
概要
骸骨と悪魔を合わせたような外見のデジモンで、初登場はWSソフト「デジモンアドベンチャー アノードテイマー/カソードテイマー」で『デジモンウェブ第1回ドット絵コンテスト』の入賞キャラでもある。
それまでデビモンの完全体(暗黒系)といえばヴァンデモンが主流、よしんば悪魔に進化したとしても女性型のレディーデビモンに進化していたが、「デジモンペンデュラム3」から9ヶ月の時を経て登場した男性体系の悪魔系完全体デジモンである。これにて「デジモンペンデュラム3」のデーモンルートが補完された形となった。
詳しくは後述するが、当初はデビモンとオーガモンのジョグレス体としてお披露目された。
全体的な要素はデビモン、骨の要素はオーガモンの要素である(オーガモンの武器が「骨棍棒」だから)。
公式設定でももろにデビモンとの関連性をうかがわせており、後年追加されたネオデビモン同様にデビモンの直系の完全体として扱われる傾向にある。
いわば、デビモン版ホーリーエンジェモンといった扱いだが、スカルサタモンとホーリーエンジェモン自体に設定上の関連性は無い。
強さに関して
登場作品によって世代がブレていたせいか、アニメ作品では(一部を除き)強力なデジモンとして扱われており、並のデジモンを凌ぐ強さを持つとされるインペリアルドラモンや十闘士5人分(大元である十闘士は現代の究極体を遥かに凌ぐデジモンたちである)の戦闘力を持つ超越形態を苦戦させており、前者に至っては戦闘不能にしている。
いずれも卑怯な性格で共通しているが、単なる小物に終わらず、素の実力も申し分ないという所が彼らの恐ろしい所である。
カードゲームでもウォーグレイモンなどの究極体に匹敵する戦闘力を持ち、必殺技Aの威力は最低で540、最高で580というトンデモスペックであった。
アニメでの活躍
デジモンアドベンチャー02
CV.櫻井孝宏
テレビアニメ第2作目『デジモンアドベンチャー02』ではデーモン軍団の1人として登場し、銀座で暴れ回っていた。
本宮大輔と一乗寺賢は究極体のインペリアルドラモンで迎え撃つが、スカルサタモンは全く怯まずに「ネイルボーン」を放ち、インペリアルドラモンのデータを破壊して戦闘不能にしてしまう。
そして駆け付けた初代含む選ばれし子供達のパートナーデジモン(初代組は全員完全体)を次々となぎ倒すなど、もはや完全体の皮を被った究極体と言ってもいいほどの実力を発揮した。ここまで選ばれし子供達が圧倒されたのはスカルグレイモン以来である。
しかしインペリアルドラモンはアグモン達の残された力を受け取って復活し、ファイターモードに覚醒。子供たちの乗ったバスを人質に取るなど卑怯な手を使って抵抗したが、最期はファイターモードの「ポジトロンレーザー」で斃された。
デジモンフロンティア
テレビアニメ第4作目『デジモンフロンティア』第43話『故郷消滅!地獄の使者スカルサタモン』ではルーチェモンの配下であるロードナイトモンの配下として登場。
劇中では「スカルサタモン三兄弟」と呼ばれている。
デジコードを奪うため、三兄弟のうち1体が「炎の町」を襲い、そこに住む成長期デジモンを情け容赦なく虐殺していたところで拓也たちが駆けつけ交戦。カイゼルグレイモン・マグナガルルモンに圧倒されるが、残りの兄弟2人を呼び寄せて3体がかりでカイゼルグレイモンたちを苦戦させる。しかし、最終的にはエレキモン・ピヨモン・ポヨモン・パグモンの加勢が入ったため、3体まとめてカイゼルグレイモンの必殺技「九頭龍陣」で倒された(これ以上の悪さをしないなら見逃すという警告がされたものの、聞き入れなかった為に倒された)。
ロードナイトモンに忠義を尽くしていたが、彼は捨て駒程度にしか扱っていなかった。なお拓也たちはスカルサタモン3兄弟には勝利したが、結局はロードナイトモンに「炎の町」のデータを奪われてしまった。
漫画での活躍
デジモンアドベンチャーVテイマー01
彩羽ネオがデビモンとオーガモンをジョグレスさせて誕生したデジモン。
デーモン軍No.2のエテモンキーやヴァンデモンを倒せるほどの実力を持つゼロを圧倒する実力者として描かれたが、ネオに怒りを燃やしたゼロに敗れた。
ブイドラモン相手に負けているなんてどういうことなの?と思われるかもしれないが、この作品はインフレが激しく、世代がほぼ飾りになっている事は珍しくない。
進化ルート
初登場作品の「アノードテイマー」、「カソードテイマー」ではデビモンとオーガモンのジョグレス体という扱いであった。Bo-190ではデビモンとのジョグレス相手はダークリザモンという扱いであり、いずれにせよ、デビモンとウィルス種のジョグレス体とされる事が多い(この他の組み合わせはムシャモン×ソウルモン、ニセドリモゲモン×カラツキヌメモンの2つ)。
とはいえ、悪魔系デジモン以外から進化するルートの方がカードゲームでは多数派のようで、確認できるものはエクスブイモン、ドーベルモン、ストライクドラモン(ここまでSt-770)、メラモン、ブラックグラウモン、スティングモン(ここまでBo-1061)、ダークティラノモン、レアモン、ゴートモン(St-207)といった感じである。
『ハッカーズメモリー』では従来通りにデビモンやオーガモンから進化する他、アルカディモンやレアモンからも進化する。
名前が「サタン」に由来しているのでデビモン系譜で彼を完全体に置いている場合、究極体に置かれるのはデーモンが多数派である。『ハッカーズメモリー』ではディアボロモンやグランドラクモンにも進化するので、公式からも相当な強豪と見なされているようである。