基礎データ
進化
パモ→パモット(レベル18)→パーモット(一緒に1000歩あるいてからレベルアップ)
概要
初登場はポケモンSV。パモットの進化系であり、パモの最終進化系。電気袋組の中では珍しく2進化する。
体格が若干成長し毛が大きくハネた位と、近年のポケモンには珍しく、ピジョン→ピジョット並な変化分に乏しい進化を遂げる。
というかパモからパモットの時点でも殆ど変わっていないので本当にパモが立って毛がハネただけにしか見えない。
ふわふわの体毛はバッテリーとなっており、電気自動車に匹敵する電力を蓄えることが可能。普段はおっとりとした気質だが、いざ戦いとなると電光石火の身のこなしで敵を叩きのめすという。
身体能力も非常に高く、水上でのバトルでも浮き袋の足場に頼らず泳いだまま戦闘ができるほど。
色違いは進化前と同じく桃色ベース。
でんき・かくとうの複合からあるオリポケを連想したユーザーも多い。
ネーミング
"パー"ム(掌)+マー"モット"で"パーモット"とシンプルなネーミング。それ故、英名もそのまんま「Pawmot」。
フランス語表記の「Pohmarmotte」はパモ(のフランス語表記)とマーモットを合わせたピジョット方式のネーミングになっている。
一方ドイツ語表記はというと「Pamomamo」(ぱもまも)と愛くるしい語感の名前になっている。実はこれ、pamo(パモ)→Pamamo(パモット)と進化を追うようなハイセンスなネーミングになっている。
かくとうタイプが付いているのはマーモットの習性に縄張り争いの時押し合いをするからだろう。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 115 | 70 | 70 | 60 | 105 | 490 |
進化前同様、初のでんき・かくとうの複合タイプで、このたび両タイプには全ての複合が埋まる事になった。
見た目通り攻撃と素早さが高い速攻物理アタッカー向けの種族値となっている。さながらゴウカザルからとくこうを大幅に削ったような数値である。
弱点はじめん、フェアリー、エスパーの3タイプ。
専用技としてでんこうそうげきを覚え、謂わばでんき物理版もえつきると言った性能。
威力もそれに見合ったものとなっているが、かくとう単タイプになりひこう技が受けきれなくなるためご利用は計画的に(おまけにひこうタイプはパーモットより早いポケモンが多い)。
それ以外の威力80を超えるでんき物理技はワイルドボルトぐらい。
また、てあてポケモンの名に違わず習得者の少ないさいきのいのりも習得可能。
かくとうタイプの一致技としてはインファイト、かわらわり、ローキック、けたぐり、マッハパンチ(タマゴわざ)、つっぱりといった状況に応じた物理技を一通り覚えてくれる。防御は70しかないのでボディプレスを使いたければ、ビルドアップで積むなどの下準備が必要となる。
このかくとうセンスに反し、投げ技は使えない。
でんきタイプなんだし、サブウェポンが不安だなと思ったプレイヤーの諸氏は安心してほしい。
3色パンチ、タネばくだん、かみくだく、じゃれつくとそこそこタイプ範囲が広く、苦手な相手にもそれなりに食らいついてくれるし、特に3色パンチは夢特性のてつのこぶしとは相性が良い。
おまけにタマゴわざでねこだましが使えるのでリスク無しにがんじょうやきあいのタスキを封じられる。
初心者にも非常に使いやすい性能をしているので育成次第ではストーリーでのエースになってくれる事であろう。
「でんこうそうげき」はテラスタル中に使用した場合、でんきタイプがなくならない。そのため、テラスタルアタッカーとしての素質があると言える。
シングルバトルシリーズ1環境ではマスカーニャとサザンドラなどに強いことからそこそこ使われる。自身が素早さで勝る相手であるサザンドラは耐久無振りかその近くなら上からのインファイトで確定1発に持って行けるし、A252で「てつのこぶし」込みの「マッハパンチ」ならH4型が確定2発であるためこちらが「きあいのタスキ」型であちらが「こだわりスカーフ」型でも問題ない。マスカーニャは流石に上を取ることはできないが、サザンドラと同じように「マッハパンチ」で縛れる。
カイリューに対しても、テラスタルを切らなければ「れいとうパンチ」、「しんそく」と相性の良いノーマルテラスタルを切れば「インファイト」や「マッハパンチ」、という択を迫ることができる。
そのような強みもあって、シーズン2には使用率34位を記録。
だがシリーズ4辺りになると、既に素早さインフレに取り残されて完全に環境から遠ざかり、その潜在能力を持て余すようになった。
ダブルバトルでも独特の一致技範囲を持つ「ねこだまし」使いという事で、初期環境で一定数使われる。
パーモットに限らず、連れ歩き進化は効率的な方法がある。
ポケモンセンターなど建物の屋根にパモットを乗せて主人公が屋根を降りれば、パモットは主人公を探して勝手に屋根の上をぐるぐる回るので、そのまま何分か放置すれば進化条件を満たす。主人公だけが屋根の上に乗って、パモットを地面で歩かせてもよい(Ver.1.0.1で確認。Ver.1.0.0では不可能)。
余談だが、パモ系統は泳ぐ事が出来、水上マップでは立ち泳ぎを行う。ただしなみのりは覚えられないので注意。
使用トレーナー
『ポケモンマスターズEX』
- 2023年8月8日、PokémonPresents発表と共にネモのバディで実装。第9世代初の実装ポケモンである。
- 「EXスピーダー」で自身の素早さを6段階上げ、威力を最大化したシンクロわざ「でんこうそうげき・迅」を放つと共に、味方全員を次回ゲージ消費0状態にする。さらに「本気で戦ろう!」を使うと味方1体を次回ダメージ防御状態などにできる。
『Biri-Biri』
『ポケモンSV』1周年記念に公開されたYOASOBIによるインスパイアソング。
楽曲の原案は著・武田綾乃氏によるweb小説『きみと雨上がりを』。
ジャケットの表紙に抜擢されている他、MVの映像内でもネモの手持ちポケモンとしてパモの頃から様々なシーンに登場する。
関連イラスト
もう1つのモチーフ
公式から明確な言及はされていないが、パーモットはもう一つのモチーフとして心肺蘇生がモデルではないかと考えられている。
その理由として、
- 分類が「てあてポケモン」
- でんきタイプ→除細動、かくとうタイプ→心臓マッサージ
- ひんしになったポケモンが復活する「さいきのいのり」
- 電気が流れている両手→2枚1組の電極パッドを持つAED
- 更に専用技「でんこうそうげき」の仕様が、双方の電極パッドを通じて強力な電流を流し、一度使うと電極パッドは使用不可になるAEDの特徴とおおまかに一致
等、心肺蘇生を思わせる要素が各点で見受けられる。
海外のWikiでも起源の一つとして除細動、心肺蘇生法が挙げられている。
又、ネモがパモ系統を連れている理由として、モンスターボールを投げるのが下手だったり、ペパーが「生徒会長、意外と体力無いんだな……」と言及していたりしたことから、ネモの弱い身体に有事があった際の保険ではないかとも言われている。
関連タグ
0922.パモット→0923.パーモット→0924.ワッカネズミ