ラインクラフト(ウマ娘)
うまむすめのらいんくらふと
「一緒に日向ぼっこしませんか?よかったら、ここ……お隣どうぞ!」
プロフィール
キャッチコピー | 輝く未来へ!ティアラを夢見るお日さま娘 |
---|---|
誕生日 | 4月4日 |
身長 | 157cm |
体重 | ほんわか |
スリーサイズ | B85・W55・H83 |
靴のサイズ | 左:23.5cm、右:23.0cm |
学年 | 中等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | ハンドメイド全般、ロッククライミング |
苦手なこと | 虫(特に蝿)、演技 |
耳のこと | スキンシップ中はだらんと垂れてリラックス |
尻尾のこと | いつもほわほわで柔らかい |
家族のこと | 家族全員揃ったらみんなでピクニックが定番 |
マイルール | - |
スマホ壁紙 | - |
出走前は… | - |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①雷っぽい形の跳ね毛が自慢/➁ビー玉バトルがめちゃくちゃ強い |
自己紹介 | ラインクラフトです!想いを引き継ぎ、道を切り拓き、未来へ繋いでいく。わたし、そんなティアラウマ娘になりたいんです! |
CV | 小島菜々恵 |
日向ぼっこが大好きな、明るく朗らかなウマ娘。
トリプルティアラに並々ならぬ憧れと情熱を抱いており、自分もその道を継ぐ者になりたいと日々努力を重ねている。
頑固さや行動力も有りつつも、普段はのほほんとしており、周囲をほっこりとした気分にしてくれる。
(公式ポータルサイトより)
概要
ラインクラフトは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフ元は、2005年に桜花賞とNHKマイルカップを優勝し変則二冠を達成した実在の競走馬「ラインクラフト」号。
2024年2月4日開催の5thライブ東京公演DAY2にて、ゲーム版メインストーリー第2部の告知に合わせ、エアメサイア・デアリングハートと共に発表された(シーザリオは事前に発表済)。
アプリ版メインストーリー第2部において、チーム<アスケラ>に所属するウマ娘として登場。
かつて見たティアラウマ娘たちの姿に感銘を受け、「自分もあんな風に走りたい」そして「受け取った想いを繋いでいきたい」という夢を抱きティアラ路線を目指す。
日向ぼっこ好きは史実要素。厩務員から「くーちゃん」と呼ばれていたようで、日向ぼっこ中に引っ張られてもその場から動かなかった場面の写真が残されている(出典:『競走馬たちの休日』)。厩務員が体重をかけてピンと手綱を張っても微動だにしない様子もあり、やたら愛嬌がある。
筋金入りの強情さを持ち、一度「イヤ」と言い出したら反発を止めない"あの"スイープトウショウすら最終的には折れる程。
その一方で大の虫嫌い、夜中にカツラギエースを叩き起こして追っ払って欲しいと頼むほど。
(カツラギエースはこれのせいで寝不足になることもある)
チームメイトかつ寮でのルームメイトのシーザリオとは良き友にして良きライバルで、互いに切磋琢磨している。後述するようにトレセン学園に入学する前からの友人で、メインストーリーでシーザリオの「オフ」の状態にキングヘイローをはじめとするチームメイトやトレーナーが驚く中、ラインクラフトだけは全く驚いていなかった。
容姿・デザイン
愛らしい雰囲気のウマ娘。実馬の穏やかな性格が存分に反映されている。
特徴的な曲がったアホ毛は実馬の稲妻流星が由来。外ハネの髪であり、左耳付近にはくるっと回ったお団子のような不思議な髪形をしている。左耳には緑色の星の髪飾りを着用。
緑の瞳にはやたら目立つ星型のハイライトがある。これは髪飾り共々勝負服要素である緑の星をイメージしたものだろう。
ティアラ路線を走った同期3人が身長162cm以上であるのに対し、ラインクラフトは身長157cmと一回り小柄である。身長差だけでなく大人びた表情の3人に囲まれると一際幼く見えがち。一応、実装されているウマ娘の中では平均よりやや低めくらいなのだが……。
実馬の勝負服であるピンク色を多くあしらった可愛らしいデザイン。
胸部・腰部やフリル、胸元のリボンは鮮やかな赤、白いスカートといった特徴は実馬がパドックで着用した紅白のメンコが由来。また、リボンや靴にはクリスタルの星、服に付けているボタンにも星模様がある。こちらも勝負服の星が由来。
尻尾の部分で結ぶように緑色の大きなリボンを付けている。
鮮やかなピンクの色合いに本人の朗らかな人柄も合わさって、公開時はアニメ「プリキュア」を連想した人も多いようだ。余談だが、ラインクラフト達の世代がティアラを走っていた2005年の年末にはそのものズバリな1歳年下のGⅠ馬が出現したりしている。
更にビジュアルが発表された日はそのシリーズ新作の放送開始日でもあったりする。そもそもラインクラフトのデビュー年は初代プリキュアの放送開始とも被っており、意図的なデザインなのかも。
- 私服(ゲーム版)
黄色いシャツと白いジャンパースカートを着ている。
とある育成ウマ娘イベントでは花の冠を頭に乗せられる場面があり、そちらが描かれたイラストも一定数見られる。
ゲーム版
「あそこにある熱狂は、感動は、走るウマ娘たちの強さは!なんにも劣ったりなんかしてないって、わたし知ってます!」
リリース3周年を記念したエクストラストーリー「3rd Anniversary」にてメインストーリーに先駆けて初登場。
2024年3月21日にはメインストーリー第二部前半の実装に併せて育成ウマ娘・サポートカードが共に実装された。
3周年の目玉キャラクターの一人であり、新OPムービーではオルフェーヴルと並んでセンター扱いを受けている。
メインストーリー
第2部においてはチーム<アスケラ>のメンバーとして在籍。
高松宮記念にて幾度もの敗退を繰り返しながらも勝利を果たしたキングヘイローとそのトレーナーに感銘を受け、たまたま街頭ビジョンを見る際に隣にいたシーザリオと意気投合した結果、お互いトレセン学園に入学した後はアスケラに入ることを決めていた模様。
「ティアラ路線のウマ娘よりも3冠路線のウマ娘の方が強い」という風潮を打開するべく、「強いウマ娘は強い」と証明するため、トリプルティアラ路線へと突き進むことを決意し、桜花賞にてシーザリオやエアメサイア達を蹴散らし一着、トリプルティアラの内の一つを見事手にする。
その後、やがてトリプルティアラへの思いから改めて自身の距離適性のジレンマ、そして親友・シーザリオの言葉から「唯一無二の道」としてNHKマイルカップへと目標を改め、誰かにとっての『なにか』になりたいという思いを強くしていく。
育成ウマ娘
- ☆3[Dream Successor]ラインクラフト
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
93 | 86 | 92 | 93 | 86 |
+0% | +0% | +15% | +15% | +0% |
バ場適性 | 芝 | A | ダート | G |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
A | A | B | G | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
E | A | C | G |
サポートカード
- SSR[ティアラが描くレイライン]ラインクラフト
メインストーリー第2部 前編のクリア報酬として配布されたSSRサポート。タイプは根性。
ぱかチューブっ!版
第2部前編公開記念と称して4人でゲーム企画をすることに。
お題は「Move or die」と言う動かないとアウトなミニゲーム集。
意気込むそぶりを見せるが、そのポンコツぶりが明らかに。
たびたび自機を見失い、うっかりミスを連発し続けては、マチカネじみた奇声をあげて床の染みになりつづけ、気が付いたら前編では圧倒的大敗を記録。
ならばと後編では前編1位だったエアメサイアとチームを組むが、ルール誤認やフレンドリーファイアまでかましてしまい、あまりのポンコツぶりに怒られてしまう始末だった。
競走馬『ラインクラフト』
【尊き一瞬】
それはただの一完歩ではなく
素質を磨くための鍛錬と
深慮の果てにある決意の
積み重ねであり凝縮なのだ
それはただの一勝ではなく
次なる挑戦や快哉へと続き
人々の心を強く動かしていく
濃密な物語の断片なのだ
だからこそこの一瞬は尊く
みな命を懸けるのである
父エンドスウィープ、母マストビーラヴド、母の父サンデーサイレンスという血統。母は3戦未勝利だがその母ダイナシュートは1984年のGⅡ京成杯3歳ステークスなど重賞3勝を挙げ、繁殖牝馬となった。
主戦騎手は福永祐一で、全てのレースに騎乗した。
2004年10月に京都競馬場芝1400mの新馬戦でデビュー。出走直前の併せ馬調教で後れを取ったため、3番人気の支持であったが、先行から直線で後方に5馬身離して勝利。
次走のGⅢファンタジーSで4馬身差で圧勝し重賞初制覇、GⅠ初挑戦で一番人気に支持された阪神JFでは直線猛然と外から追い込んだものの、鞍上の福永祐一騎手が想定していたより脚色が伸びず1着ショウナンパントルからアタマ差、2着アンブロワーズにもハナ差届かず3着。
続く桜花賞ではシーザリオの主戦でもあった福永祐一のお手馬被りが発生したが、祐一はラインクラフトを選択し、見事GⅠ初勝利をプレゼント。(余談参照)
オークスは適性距離より長くこれを回避。次走に選択したNHKマイルカップで牡馬相手に勝ち変則二冠を達成する。2着にも牝馬デアリングハートが入り、桜花賞1、3着がそのままスライドする形になったため桜花賞2着シーザリオの評価を上げる一因ともなった。NHKマイルの牝馬ワンツーはこれが初である。
秋のローズSと秋華賞ではエアメサイアとの一騎打ちになり、どちらも2着に終わり最低配当記録となる。次走のマイルCSではハットトリック、ダイワメジャーの3着。次走のGⅡ阪神牝馬S(当時は12月で芝1600mで開催)ではラストランとなったアドマイヤグルーヴの前に4着に敗れる。
最優秀3歳牝馬は日米オークス馬となったシーザリオと票を分け合い、9票という僅差で譲る形になった。
2006年初挑戦の短距離GⅠ高松宮記念で2着。この時差し切れなかった1着馬は珍名馬として指折りのエピソードを持つオレハマッテルゼだった。オレハマッテルゼの鞍上は柴田善臣騎手で、ラインクラフト鞍上である福永騎手とのワンツーフィニッシュはキングヘイローの高松宮記念制覇時と被っている。
本年から4月開催芝1400mとなった阪神牝馬Sで重賞5勝目。
次走のヴィクトリアマイルで1番人気に支持されるも9着と初の掲示板を外す大敗(尚1着はダンスインザムード)。これが結果的にラストランとなる。
そしてこの年の8月、10月のスプリンターズSに備えて帰厩する予定だったが、その矢先の8月19日に放牧先にて急性心不全につき現役中に急死した。
享年4歳。繁殖牝馬としての期待も集まっていたことを差し引いても、あまりにも早すぎる死であった。
余談
ラインクラフトとシーザリオと福永祐一
ラインクラフトは先立って公開されていたウマ娘「シーザリオ」と深い因縁が存在する。
2頭は同期であり、たった1度のレースを除いて全てのレースで福永祐一が騎乗した。そのたった1度のレースが、2頭の最初で最後の直接対決となった「桜花賞」。
福永騎手は先約があったラインクラフトを選択し、勝利。
乗り換わりになったシーザリオは公営名古屋競馬所属騎手・吉田稔が代打で騎乗し、2着に敗れた。
シーザリオが米オークスに勝利した際、福永騎手は現地の記者から「何故負けた桜花賞では騎乗しなかったのか」と問われ「その時の勝ち馬に乗っていたから」と答えたという。
- 代打騎乗の依頼を受けた吉田稔騎手も10年連続で愛知県競馬リーディング1位を獲得しているほか、中央重賞戦線でもGⅢ愛知杯連覇(2002年・2003年)をはじめ2004年の阪急杯と関屋記念で勝利するなど結果を残している騎手である。
ウマ娘においてはチーム<アスケラ>所属のチームメイトとして描かれている。ウマ娘の主要チーム名は星座を構成する星を由来とすることが多く、この法則に従うならアスケラは射手座ζ星を指すとみられる。その射手座は福永騎手の12星座である。
繋げられなかった者
ラインクラフトは現役中に急死しており、その血を後世に残すことが出来なかった。
一方でシーザリオは早期に引退し肌馬としても成功、3頭ものGⅠ馬を輩出して血脈を次代、更にその次の代へと繋ぐ事に成功している。その他の同期も、母(史実の母であるエアデジャヴーもティアラは善戦したが無冠に終わった)のリベンジを誓うエアメサイアは母として重賞馬を複数輩出し、デアリングハートは史実で持ち込み馬でないにも拘らず血統のルーツとして米国色が強いことからアメリカ育ちに設定されており、また後世への影響という点ではウマ娘にも登場しているデアリングタクトを牝系から輩出している。
現役中の死亡という重い事実を抱えるのみならず、同期牝馬のように血統を繋げることができなかったが、ウマ娘において彼女が夢見る「受け取った想いを繋いでいきたい」という願いは、実馬が果たせなかったIFを指していると思われる。ラインクラフト自身の育成シナリオにおいて、同期が想いを繋ぐ姿を白昼夢のように見るラインクラフトだが……?
飛行機雲
メインストーリー第二部前編の締めくくりとなるNHKマイルカップのレースシーンはムービーで描かれている。走り終わったラインクラフトが空を仰ぐと、その視界に一筋の飛行機雲が横切って行く(ラインクラフトが指でその軌跡をなぞる)という場面がある。桜花賞馬のNHKマイルカップ制覇という唯一無二の戦績を切り開いた"開拓者"、ラインクラフトが刻み付けた新たなる"ライン"……という解釈ができる。
ただ、この描写を見た多くの人が、「飛行機雲」の名を持つ三冠馬コントレイル号を連想したようである。コントレイルはチーム<アスケラ>トレーナーの元ネタである福永祐一騎手が現役末期に出会った馬であり、マイラー然とした体格から菊花賞(京都の長距離GⅠレース)が最大の難所として捉えられていた。しかし陣営の努力の下ベテランの福永騎手に導かれ、僅差を制して三冠を達成した。福永騎手のこれまでの経験則が三冠に繋がったことは疑いようがなく、ラインクラフトら名馬の騎乗経験というキャリアを"受け継いだ"形となるため、第二部のテーマに沿うのではないかとも考えられている。
あるいは、コントレイルの父にして同じく無敗三冠を成し遂げた名馬ディープインパクトを示唆している可能性もある。ラインクラフトとは同世代(つまり作中何度も示唆される三冠路線側の覇者)であり、「間違いなく飛んだ」という引退レース時の実況はコントレイルの乗り味(空を飛ぶような)として鞍上も指摘している要素である。
関連イラスト
関連項目