概要
インド神話がテーマのバトルアニメ。
1989年4月6日から1990年1月25日までテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち等で全40話(うち総集編2話)が放送。
脚本/あかほりさとる、小山高生、関島眞頼、遠藤明範、渡辺誓子、岸間信明、井上敏樹
キャラクターデザイン/奥田万つ里。
美男が鎧を着て戦う『聖闘士星矢』フォロワーの一つ。
本作の鎧はオブジェ形態で自走出来るが、(スケボーの如く上に乗って移動)
これは当時ミニ四駆人気にあやかろうとしたバンダイ側の要望によるものであり、
プラモ版ではバンダイのハイパーレーサー4WDと組み合わせて遊べる。
後述のコミカライズの他、脚本を手掛けたあかほりによるノベライズがエニックス(後にスクウェアと統合し、スクウェア・エニックスに改名)からリリースされた。
全6巻+サイドストーリー1巻。月刊アニメディアでも短編ノベライズ、コミカライズ外伝は存在する。
2024年には35周年を迎え、リマスター版の配信などを行うことが正式に発表された。この発表、実はエイプリルフールのサプライズ(後述関連タグ参照)を挟んでの発表となったものである。
ストーリー
格闘好きな高校生シュラト(日高秋亜人 小説では「修羅人」)とガイ(黒木凱)。
だが、2人は空手の試合中、大きな光に包まれた。目を覚ましたシュラトは、調和神ヴィシュヌから、ここは人間界とは違う「天空界」であり、自分はもともと天空界の住人で1万年前の大戦で命を落とした八部衆の一人「修羅王」であったと聞かされる。
その直後、デーヴァ神軍の雷帝インドラが突如反乱を起こしてヴィシュヌを石に変え、
その罪をシュラトと石化を目撃した天王ヒュウガに被せて討伐の命令を下す。
ヴィシュヌは最後の力で遠い地へ飛ばされたシュラト達は、
インドラを倒しヴィシュヌと天空界を救うために天空殿を目指して旅立つ。
彼らの前に立ちはだかるのは、かつての仲間達と夜叉王として執拗にシュラトを狙うガイの姿も。時はサーマ暦9989年…。
登場人物
※ノベライズ含む。TVシリーズではモブでも重要な役を持つ者も存在する。
- 修羅王シュラト / 日高秋亜人(日高修羅人)(CV:関俊彦)
- 夜叉王ガイ / 黒木凱(CV:子安武人)
- 蓬莱山のラクシュ(CV:水谷優子)
- 天王ヒュウガ(CV:堀内賢雄)
- 龍王リョウマ(CV:山寺宏一)
- 迦楼羅王レイガ(CV:井上和彦)
- 那羅王レンゲ(CV:林原めぐみ)
- 比婆王ダン(CV:飛田展男)
- 闥婆王クウヤ(CV:中田和宏)
- 調和神ヴィシュヌ(CV:島本須美)
- 雷帝インドラ(CV:鈴置洋孝)
- 幻帝ミトラ
- 大元帥明王アータバッカ
- 増長天将ヴィルーダカ
- 弁財天サラス(CV:佐々木優子)
- 烏瑟沙摩明王マユリ(CV:小杉十郎太)
- 北面使タクシャカ(CV:飯田高司)
- 南霊使ランバーン(CV:西村智博)
- 傀儡師カリ(CV:青森伸)
- 鳩摩羅天ダーラ(CV:古田信幸)
- 鳩摩羅天ムーラ(CV:山崎たくみ)
- 羅刹天ニリハリ(CV:梅津秀行)
- 摩利支天マリーチ(CV:松本保典)
- 右天王パジュ
- 左天王パーニ
- 水帝ヴリトラ
- 霧帝メキラ
- 先代八部衆
- 勢至天パールヴァティ
- サティ(CV:玉川紗己子)
- サティの村の老人(CV:松岡文雄)
- レビ(CV:本多知恵子)
- クウヤの弟A(CV:篠原あけみ)
- マツリ(CV:折笠愛)
- ミンチ(CV:こおろぎさとみ)
- アグリ(CV:こおろぎさとみ)
- 破壊神シヴァ(CV:若本規夫)
- 冥帝ビカラ(CV:小杉十郎太)
- 日帝アンテラ(CV:小野健一)
- 月帝サンテラ(CV:佐々木優子)
- 火帝クビラ(CV:佐々木望)
- 地帝ハイラ(CV:島香裕)
- 風帝バサラ
- 不動明王アカラナータ(CV:松本保典)
- 降三世明王トライロー(CV:土井美加)
- 軍荼利明王クンダリーニ(CV:大滝進矢)
- 創造神ブラフマー(CV:小林清志)
- 調和神スクリミール(CV:速水奨)
- 日高勇太郎(CV:藤本譲)
- 日高桐子(CV:滝沢久美子)
- 日高由美子(CV:林原めぐみ)
- 黒木美奈(CV:川村万梨阿)
- 中国拳法の師匠
- ナレーション(CV:山寺宏一)
主題歌
オープニングテーマ
「SHINING SOUL」
作詞:水谷啓二 作曲:竹沢好貴 編曲:山本健司 歌:清水咲斗子
「Truth」(27話〜)
作詞:水谷啓二 作曲・編曲:渡辺博也 歌:清水咲斗子
エンディングテーマ
「砂塵の迷図」
作詞:水谷啓二 作曲:工藤崇 編曲:山本健司 歌:清水咲斗子
「キャラバン友情」
作詞:工藤崇 作曲・編曲:渡辺博也 歌:清水咲斗子
挿入歌
「SET THE FIRE」
作詞:岩里祐穂 作曲:Cathey・Nobble 編曲:樫原伸彦 歌:清水咲斗子
「オン・シュラ・ソワカ」
作詞:水谷啓二 作曲:工藤崇 編曲:工藤隆 歌:石原慎一
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | オン・シュラ・ソワカ! |
第2話 | 大いなる陰謀! |
第3話 | 龍王リョウマの挑戦! |
第4話 | 爆発!?めざめよ光流(ソーマ)! |
第5話 | 羽よ!真実を伝えよ!! |
第6話 | 愛と哀しみの戦い! |
第7話 | 月光窟のワナを破れ! |
第8話 | 急げ!天空樹への道 |
第9話 | 決戦!聖なる光をともせ |
第10話 | ガイ猛攻!果てしない死闘 |
第11話 | 悲劇の愛戦士レンゲ |
第12話 | 熱闘!涙の中に友を見た |
第13話 | 逆転!獣王マンダラ陣 |
第14話 | 愛と憎しみの果てに |
第15話 | 恐るべき獣牙三人衆 |
第16話 | 絶叫!戻れラクシュ |
第17話 | 妖女!赤い花の恐怖 |
第18話 | 失われた時を求めて |
第19話 | 涙の決意!さらば地上界 |
第20話 | うばわれた必殺技 |
第21話 | 恐怖!合体シャクティ |
第22話 | リョウマ最後の一撃! |
第23話 | 嵐をよぶ天空殿 |
第24話 | さらば雷帝インドラ |
第25話 | 悲しき宿命!シュラト対ガイ |
第26話 | 新たなる敵アスラ神軍! |
第27話 | さがせ!最強のシャクティ |
第28話 | 暗黒の宿命!ガイふたたび |
第29話 | レイガ決死の反撃!! |
第30話 | 選ばれし者の孤独 |
第31話 | 燃やせ!友情の光流(ソーマ) |
第32話 | 出現!ブラフマーのシャクティ |
第33話 | 倒せ!雷帝インドラ(総集編) |
第34話 | 正か邪か!?創造神ブラフマーの選択 |
第35話 | 最終決戦!憎しみの拳を引け |
第36話 | 未来!深い闇を越えて |
第37話 | 緊急集合 最後の戦い |
第38話 | 天空界をおそう影 迷い水を撃て |
第39話 | 永遠なれ修羅王 |
第40話 | 激闘!獣牙三人衆(総集編) |
余談
作画崩壊
本作は好評を博し、放送延長されたが悪夢はそこから始まった。
作画崩壊が多発、視聴者からブーイングが殺到した。
それが3クールで終了の遠因と言われている。
詳細は→シュラるで。
第四クール構想もあったらしく、シュラト達は人間界に現れて新たな敵と戦うものだったと言われ、第四クールの構想とされる展開はOVAに流用された。
コミカライズ
放送当時、河本ひろしによるコミカライズが少年画報社の雑誌「月刊少年コミック」で連載された。アニメと異なり、シュラトはガイに救出されて何処へ去り「その後、天空界でシュラトとガイを見た者はいない」結末を迎えており、恐らく二人とも人間界に帰還したのだろう。
関連タグ
エトレンジャー:モデルが十二神将なので、八部衆とは仏教繋がり。
NG騎士ラムネ&40:本作の翌年に葦プロが製作したロボアニメで、同じ脚本家繋がりだが、放送短縮で打ち切りに。続編がOVAになった点も同じ。
鎧伝サムライトルーパー:星矢フォロワーと言う意味でも類似する一方で、2024年にはエイプリルフールでコラボを発表した。全3クール強だが、こちらは打ち切りではなく当初から予定されていた話数(次作を3月放送に合わせたため。実際本作は放送が4月最終週からの開始であるため、結果として3クールになったとされる)である。
獣戦士ガルキーバ:1995年にサンライズが製作した桃太郎と金太郎を下敷きにしたファンタジーヒーローアニメ。
ひろがるスカイ!プリキュア:2023年に放送されたプリキュアシリーズのひとつ。神話が元となっていたり、舞台が空中都市であるなど、共通点が多い。メンバー全員での合体技があるのも共通。