概要
2016年2月10日OAの「水曜日のダウンタウン」において、バイきんぐの西村瑞樹が提唱した「スシ食いねェ!曲のテンポで歌詞通りに寿司食うの不可能説」という説がきっかけでスタートした企画。そのシュールな内容とスタッフが用意する食地獄の鬼畜っぷりから人気を博した。
基本ルール
チャレンジャーはカウンター席に座り、曲に合わせてレーンに流れてくる皿を取り、上に乗っているもの(寿司でないことも多々ある)をひたすら食す。食べるのが追いつかなくなり、取られていない皿が一定のラインに到達したらチャレンジ失敗となる(なお、テレビ場面では太鼓の達人風の譜面が公開されており、残り皿数などが分かるようになっている。)。
以上のルールからわかる通りもともとかなり鬼畜に近い競技なのだが、それに加え最終チャレンジでは毎回「オチ」のごとくとんでもないネタが登場し、「~~は無理」というような結論で終わるのがお約束となっている。
逆・お寿司の達人
食べるのではなく、スシ食いねェ!のテンポで寿司を握れるかという派生ルール。
寿司職人一人で挑戦したが、当然失敗した。
放送内容
第一回(2016年2月10日OA)
回転寿司店を貸し切って行われ、練習用譜面の「おさかな天国」をクリアした者だけが「スシ食いねェ!」に挑戦できるルールだったが、「おさかな天国」ですら相当難しく、挑戦者たちは次々脱落。成功したマックス鈴木が「スシ食いねェ!」に挑むも、Aメロの寿司ネタ高速4連打やサビ終了後のアガリ(湯呑に入ったお茶)3連打→ガリ3連打の鬼畜コンボに苦しめられて全滅。クリア者が出なかったので説立証。
第二回(2016年5月3日OA)
この回より2人プレイが解禁され、「おさかな天国」のクリア率も上昇するが、やはり「スシ食いねェ!」の鬼畜っぷりの前に多くのペアが撃沈していった。
しかし、最後の挑戦者として登場したジャイアント白田こと白田信幸&菅原初代による「チーム・フードファイター」がそのパワーを遺憾なく発揮、ついに「スシ食いねェ!」は攻略された。これによって説立証ならずで終了…かと思われた。
ところが。スタッフたちはこんなこともあろうかとボーナスステージを用意していた。
その曲とは「たらこ・たらこ・たらこ」。キューピーのたらこパスタのCMソングとして話題になった、アレである。フードファイターコンビはこのボーナスステージへの挑戦を快諾。どんどんたらこ軍艦を食っていったが、サビの「たっぷりたらこ」の所でなんと辛子明太子まるまる1腹×10というとんでもない皿が出現、あえなくフードファイターコンビは撃沈したのだった。
第三回(2017年1月25日OA)
「スシ食いねェ!」が攻略されたので、この回より企画名が「お寿司の達人」に変更。さらに、3人プレイも解禁となった。また、先述の「たらこ・たらこ・たらこ」があまりにも難しすぎたという事で、「スシ食いねェ!」と「たらこ・たらこ・たらこ」の間に新譜面の「食べ物曲メドレー」が追加された。
この「食べ物曲メドレー」に初めて挑戦したのは真栄田賢(スリムクラブ)・アントニー(マテンロウ)・あばれる君の3人からなる芸人チームだった。寿司なら3人で100貫は食えると豪語する彼らはメドレー一曲目の「勇気りんりん」(アニメ「それいけ!アンパンマン」のエンディングテーマ)をたやすく突破した。
ところが。メドレー2曲目が何か判明した瞬間、彼らの表情が凍り付いた。
その楽曲とは「ガリガリ君のうた」。そう、歌詞で「ガリガリ君」を連呼するアレである。一本でもそこそこ食べるのに時間がかかるガリガリ君が曲に乗って大量に召喚されるその絶望感は察するに余りあるものであり、芸人チームは呆気なく散っていった。
その後、「食べ物曲メドレー」には真壁刀義率いる「新日本プロレストリオ」と、白田・菅原にマイケル高橋を加えた「チーム・フードファイター」が進むも、最大11連発にもなるガリガリ君ソーダを前に全滅してしまったのだった(余りにも高すぎる難易度のためチーム・フードファイターの挑戦では勇気りんりん→「だんご三兄弟」→ガリガリ君の歌と急遽順序を変えて行われた)。
第四回(2017年6月25日OA)
3人プレイは変わらずだが、前の回で一つでもステージをクリアしたチームは続きから挑戦できるようになった。また、ガリガリ君で挑戦者が全滅した反省から「食べ物曲メドレー」が一新された。
ところが。その「新・食べ物曲メドレー」の二発目がホクト株式会社のCM曲である「きのこの唄」(きのこ のこのこ 元気のこ♪)であることが放送前に発表されると、「これは無理だろ」という視聴者の不安の声が多数聞かれた。この不安は的中し、ラストの「チーム・フードファイター」以前に登場したチームは全員ここまでで全滅した。
その後登場した白田・菅原・赤坂尊子の「チーム・フードファイター」も苦戦を強いられるも何とか突破。1曲目の「お弁当の唄」(これくらいの お弁当箱に♪)、きのこの唄、「だんご三兄弟」をクリアし、食べ物曲メドレーは突破された。
ところが。レベル4が判明した瞬間、彼らの表情が凍り付いた。
その楽曲とは、童謡「ふしぎなポケット」。そう、ポケットを叩くたびにビスケットが無限増殖するアレである。一度に大量に食べると水が欲しくなるビスケットがどんどん増えながらレーンを流れてくるという鬼畜ゲーっぷりにさすがのフードファイター達も天を仰ぎ、逢えなく敗れ去ったのだった…。
第五回(2021年5月12日OA)
3年10か月ぶりとなるこの回は新たに3つ新曲が追加され(レベル3以降は2曲以上配置され、1曲選択制となった)ワタリ119、益子卓郎、ニシダの男芸人チームが挑戦。寿司食いねェ!を難なくクリアするが新曲「DONUT SONG」(ペースこそ早くないが大きめのドーナツが終始流れ続け、口の中を占拠する)であえなく撃沈。続いて宇都宮まき、ミナコ、餅田コシヒカリの女芸人チームが挑戦するが新曲「ヨーデル食べ放題」のタレのパート(8連発で、その前の肉14連発も挑戦者と視聴者を驚かせた)で撃沈する。
そして、谷あさこアナウンサーとはらぺこツインズの新世代フードファイターチームが挑戦。食べ物メドレーをクリアしてヨーデル食べ放題に挑戦するも彼らですらタレのパートで撃沈。そして、最後にレジェンドフードファイターチーム(菅原・白田・アンジェラ佐藤)が登場。DONUT SONG、ヨーデル食べ放題は前半のアンジェラ・菅原で大半を食べ終えてしまう楽勝クリア。
そして、迎えたレベル5。レベル4までの楽勝っぷりからもしかしたら攻略できるんじゃないか…という希望を抱いた者も多かったであろう。しかし、それはもろくも崩れ去ることになる。
新レベル5の曲は、テレビ番組「ひらけ!ポンキッキ」から生まれた楽曲の1つである「いっぽんでもニンジン」。名前に「数字」を含むものが多数登場する、数え歌として有名なアレである。
まずは「1本でもニンジン」のフレーズに乗せてのっけから生ニンジンがまるまる一本登場。食べるのに時間がかかるため、ニンジンを取ったアンジェラ佐藤の動きが封じられてしまった。
食べ物ではないため何も流れてこない「2足でもサンダル」「3艘でもヨット」を挟んで次の「4粒でもゴマ塩」は皿にゴマ塩が4粒乗っているだけだったため、2番手の菅原が速攻で仕留めた。その後の「5台でもロケット」を挟んで次に現れるのは「6羽でも七面鳥」…と歌われる七面鳥なのだが、こいつがとんでもない代物だった。
なんと、七面鳥1つ1つが尋常じゃなくデカかったのだ。全てが白田のこぶし大のサイズである。それが6皿も飛んでくるのだからたまったものではない。フードファイター達は呆気なく詰んだ。
なお、この曲は全19皿であり、その内訳としては、
- ニンジン1本×1皿
- ゴマ塩4粒×1皿
- 七面鳥×6皿
- 蜂7匹×1皿
※ミャンマーなど東南アジア圏では蜂を揚げたものが嗜好食品として人気がある
- ジュース×9杯
- イチゴ10個×1皿
ではないか、と推測されている(放送では蜂が乗った皿がギリギリ見えたタイミングでゲームオーバーが宣言され挑戦が終わった)。「8頭でもクジラ(クジラ肉)」は皿数的に無いとみられるものの、どちらにせよ七面鳥以降を通す気のない設定である。
ネット上ではこの曲をクリアできる者はもはや現実世界にはいないだろう、と結論付けるユーザーが多かった。ちなみに、彼らが「クリアできる」と予想した架空のキャラクターは以下の通り。
- オレンジ色のガキ大将
- 戦闘種族の戦士
- 海賊のゴム人間
- 三体の悪魔を持つグルメ四天王の一人
- 何でも吸い込むピンクの悪魔
- 1日に体重とほぼ同量を食す食欲と何でも平然と消化する胃袋を併せ持つカントーの居眠り怪獣
- 下劣な黄色のトレジャーハンター
- パワフルさも食欲も全てが規格外の、東京が誇るワイルドな巡査部長
- 夜兎生まれのチャイナ娘
- 食い意地自慢の忍
- スキンシップが激しい巨乳食いしん坊な王女
- 毬栗頭の探偵団員
- 葦毛の怪物と日本の総大将
- 桜餅の食べ過ぎで髪色が変化した乳柱
- 清水育ちの小太り小学生
- 6人組の女子中学生
- ご飯好きの女の子&戦士
- 霊感&怪力美女
なお、協議の結果「いっぽんでもニンジン」はレベル10まで格上げとなったとのこと。