曖昧さ回避
概要
「アイドルマスターミリオンライブ!」における、ASとシアター組の組み合わせによるカップリングの一つ。
「アイドルマスター」(無印)、ひいてはアイドルマスターシリーズ全体のセンター的存在である天海春香と、劇場版「輝きの向こう側へ!」におけるバックダンサー組のメインキャラの矢吹可奈のカップリング。
GREE版、シアターデイズにおいてタイプ(属性)が共にVocal、Princessであり、歌うのが好きだがあまり得意ではない、出身地が神奈川県で更に最寄り駅が描写されたことがある(春香→二宮駅、可奈→大倉山駅(神奈川県))という共通点もある。
呼称は春香→可奈が「可奈ちゃん」、可奈→春香が「春香さん」。
元々、歌が好きな可奈はASの中では如月千早を「心の歌姫」としていたく尊敬していたのだが、劇場版において春香が可奈の憧れの存在という設定が登場した。以降、両方の設定が混在ないし複合した結果、後発のゲームとなるシアターデイズ、及び可奈が主人公のコミカライズ「Blooming Clover」においては、春香と千早の両方を尊敬しているという設定になっている。
彼女らと似たポジションのアイドルとして、「ミリオンライブ!」のセンターの春日未来が挙げられる。はるかなに未来を加えた「はるかなみらい」という枠組みも存在するなど両名とも関わりが深く(→はるみら/みらかな)、特に春香は未来と同じ普通の系譜であることもあって合同企画系を中心に可奈よりも共演の機会は多いと言える。
しかし未来と可奈には大きな相違点があり、未来がアイドルになった理由は「アイドル」そのものに憧れたからである(そのためゲッサン版ミリオンでは当初ASをほとんど知らなかった)のに対し、可奈の憧れの対象は春香をはじめとする「765PRO ALLSTARS」であるという違いがある。
劇場版で未来でなく可奈がバックダンサー組のメインに抜擢されたのには、当時黎明期のGREE版ミリオンライブではASとシアター組が同期という扱いをされることが多かったということもあり、可奈⇔春香には未来⇔春香よりも明確な先輩後輩関係が構築されていたから、という理由もあると考えられる(後のミリマスのアニメ化のためなど、他の事情もあるとは思われるが)。
楽曲
歌唱メンバーが17人以下の楽曲のみ記載する。
THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 02
THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 04 プリンセススターズ
- 「Brand New Theater!」(プリンセススターズ(全員))
THE IDOLM@STER MILLION THE@TER SEASON LOVERS HEART
- 「CHEER UP! HEARTS UP!」(望月杏奈、矢吹可奈、天海春香、ジュリア)
- 「空色♡ Birthday Card」(LOVERS HEART)
「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」3巻限定版CD
- 「ONLY MY NOTE」(矢吹可奈、春日未来、天海春香)
Blooming Clover
上述の通り、可奈が主人公のコミカライズ。可奈がアイドルを志した理由などに春香らが深く関わる。矢吹可奈(Blooming_Clover)も参照。
※物語の根幹に関わるネタバレが含まれます。ご注意下さい。
物語開始前年の夏、765PRO ALLSTARSのライブを観覧した可奈。元々アイドルが好きではあったが自分はなれないだろうと半ば諦めていた時、このライブを観て、やっぱりアイドルとしてステージで歌いたいという気持ちが募り、オーディションを受けるに至った(第1~2話(1巻))。可奈は自室に春香と千早のポスターを貼っている(第6話(2巻)等)。
その後可奈は第8話(2巻)でユニット「Clover」を結成し、憧れの春香と共演できる日を心待ちにしながら活動を続けていた。そして約1週間後の第9話(3巻)、合同レッスンに急用で参加できなくなった最上静香の代わりとして春香が参加することになり、可奈と春香は初めて顔を合わせる。
第10話(3巻)、春香と一緒にレッスンする日が訪れたことに感激する可奈。しかし、レッスンの締めに行われたユニット毎の「Brand New Theater!」のリハーサルで、可奈は「春香さんが見ているんだから がんばらないと!!」とやる気が空回りしてしまい、大きく音程を外すなど拙いパフォーマンスを見せてしまう。一方、春香は静香の代役として「シグナル」の中心の役割をしっかりと果たし、各ユニットのリーダー達、そして可奈にもその実力を見せつける。
その後、Cloverのリーダーである北沢志保にリーダーとしての資質が欠けていたことを謝罪され、憧れの春香の前で失敗したこと以上に自分の失態で志保に辛い顔をさせたことを後悔し、劇場の屋上で1人落ち込む。するとそこを、春日未来と春香が訪れる。
春香の作ってきたプチシューを食べる3人。春香はここで自分が可奈の憧れの存在だったことを知り、可奈は最初に見たテレビ番組で転んだにもかかわらず失敗してもめげずに頑張る姿に勇気を貰い、テスト勉強に苦しむ日や合唱部で怒られた日でも春香の歌を聴いたり姿を見たりすると「まるで魔法をかけられたみたいに」元気になったと語る。そして自分もいつかは春香のようになりたいと言うが、春香は「それは難しいんじゃないかな」「可奈ちゃんは私にはなれないよ」と突き放したような言葉を発する。
その真意は、「人は誰かにはなれない けど 自分のまま前に進むことはできるんだよ」と言う意味であり、春香はレッスン等で躓いたり弱音を吐いたりしても一歩ずつ前に進んだ結果、誰のものでもない「自分の道」ができ、それが今の自分の背中を押していると語る。
それを聞いた可奈は今までの自分の軌跡を振り返り、第6話(2巻)でステージデビュー時に緊張に震えていた自分を落ち着かせ一緒にステージに立ってくれた志保の存在が大きかったことを思い出す。そして突然立ち上がり、屋上で座り込んで前に進めていない自分を責め、一歩ずつ前に進んで「志保ちゃんの隣に立てるアイドルとして輝ける私になりたい」という誓いを立ててその場を去り、レッスンに向かう。
急に飛び出していった可奈に驚き「不思議な子だね」と呟いた春香も、未来から可奈はどんな時でも前に進める力を持った存在であることを聞かされ、もう少しレッスンしていこうかなと屋内に戻るのであった。
以降しばらく会う機会はなくなるが、第20話(6巻)では春香や千早の歌が「うまい」だけじゃなく心を温めてくれるような優しい歌だったことが可奈達の問題解決の糸口となり、第30話(8巻)では前年の台風上陸時に春香らの歌を聴いたことで暴風雨の恐怖が軽減された経験を活かして、中止になってしまった公演の代替企画の実施を提案しているなど、これ以前の描写も含め、春香の記憶が可奈のアイドル活動のヒントとなることがしばしばある。
そして第36話では久しぶりに事務所で再会。第38話でも劇場で会い、第10話の会話についても言及されている。
関連タグ
アイドルマスター アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ
矢吹可奈(CV.木戸衣吹) 矢吹可奈(Blooming_Clover)
プリンセススターズ プリンセス(アイドルマスター) LOVERS_HEART