「私は予言者リリカ・ルー・井上。ジェットマンの方達ですね。私の予言を聞きなさい」
「ホワイトスワンは絶対に来ない!予言しよう。今日が貴様等の命日だ!」
概要
第19話「見えます!」に登場したマリアが水晶玉に次元虫を寄生させることで生み出した次元獣。
青い水晶玉が頭部となっており、首元に襞襟が付いている他、胴体は黒いマントに覆われて両肩には燭台が付いている等、さながら水晶玉の乗った占いの台座を彷彿とさせる。
胴体を覆う黒い布の正面にはタロットカードが重なった魔法陣が描かれているのが特徴。
人間に化けることができ、劇中ではリリカ・ルー・井上という占い師の女性に化け、香に不吉な予言を告げると、そのまま彼女を翻弄してジェットマンとして再起不能にしようと目論む。無論、これは彼女の作戦の内で、真の目的はそうやってホワイトスワンを欠いて本来の力を発揮できないジェットマンの残りの4人を一網打尽にするというものである。
戦闘では香を欠いた4人を異空間に幽閉して死神や骸骨をけしかける他、ギロチンのタロットで仕留める等、タロットカードにちなんだ攻撃技を繰り出している。
活躍
占い師のリリカに化けて凱を除く4人を占いの館に招き入れると、香に「ジェットマンになってはいけない」と偽りの忠告をする。
最初は当然信じなかった香だが、去り際に「人形が泣いている」と告げられて帰宅すると、雨漏りの影響で爺やからプレゼントされた人形が泣いている様子を目撃。すると電話でリリカから「車があなたを狙っている」と告げられる(※ちなみにこれはウラナイジゲンが香に自身の言葉を信じさせるため、カードで配管を壊して漏水させたからであった)。
外出すれば子供の運転する玩具の車にぶつかり、一応予言通りになると、今度はクロスチェンジャーから「聞きたくなければそれでも良い。でも、私の予言を聞けば、運命は変えられる」とリリカは告げる。まんまと彼女の言葉を信じるようになった香が再び占いの館に赴くと、今度は事もあろうに香がマリアに殺される未来を告げられ、気絶させられてしまう。
その後、爺やの呼んだ凱にバイクに香が乗ると、やって来たのは彼女がマリアに殺されると告げられた場所。恐怖に駆られて逃げる香の前に、ウラナイジゲンがグリナム兵と共に襲い掛かるも、凱のおかげで無事に逃がされて事なきを得る。しかし、立て続けに占い通りになってしかも自分が殺されそうになったため、香はすっかり心が折れて引きこもり、ジェットマンとして再起ができない精神状態に陥ってしまっていた。
一方、ウラナイジゲンは駆けつけた竜達3人を含めた4人と対峙していた。
自分の占いでホワイトスワンは立ち直れなくなり、絶対に来ないと断言すると、そのまま異空間に4人を幽閉。死神や骸骨を4人分けしかけて襲わせ、ギロチンタロットで処刑しようとする。
だが、爺やの叱咤で立ち直った香が剣道着姿で異空間に乱入。竹刀で攻撃されると同時に4人を異空間から脱出させられてしまい、改めて5人揃ったジェットマンと対峙する。
他の4人がグリナム兵を相手取る中、ブリンガーソードで立ち向かうホワイトスワンと交戦するウラナイジゲンは、持ち前の戦闘力で彼女を苦戦させるもバードブラスターによる銃撃や、スワニーアタックで反撃される。そして最期は5人のファイヤーバズーカを撃ち込まれて爆散した。
「私の未来は、私が決めます!」
ウラナイジゲンが倒されると同時に、ホワイトスワンはそう啖呵を切るのだった。
余談
モチーフは水晶玉。
本編に登場した次元獣の中で、人間態を持つのはこのウラナイジゲンのみである。
声を演じた土井女史は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演。また、人間体のリリカを演じた荒木女史も、『特救指令ソルブレイン』の第43話で古川美由紀役で出演している。
この回の異空間に4人が閉じ込められるシーンでは、酸素が入らない温室での撮影となったためアコ役の内田さゆり女史が酸欠と日射病で倒れてしまったという(もちろん無事だった)。
しかし彼女は「ジェットマンが代表作」と語るほど思い入れがある模様。
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鳥人戦隊ジェットマン 次元戦団バイラム 次元獣(ジェットマン)