CV:桑原たけし
概要
第7話「竜の結婚」に登場したマリアが鏡に次元虫を寄生させることで生み出した次元獣。本編においてマリアが最初に生み出した次元獣だが、誕生のプロセスは描かれていない。
外見も頭部に三角形の3つの角が生え、長方形の鏡で胴体の正面を覆った姿を持つ。
鳴き声を発するだけで人語は喋らない。
その能力は外見に違わぬ鏡封印であり、目から放つ光線を相手に命中させることでターゲットを自らの体についた鏡に閉じ込めてしまう。この手の怪人は倒されれば犠牲者が元に戻るのが一般的だが、ところがどっこいこのカガミジゲンの場合、閉じ込められた犠牲者達には本人が倒されると一緒に消滅し、運命を共にすることとなる。
閉じ込められた者を助け出すためには、カガミジゲンが自らの意志で能力を解除するしかない。しかし、それは創造主のマリアが命じない限りありえないため、彼女をそう命じざるを得ない状況に追い込むしかない。もっとも、新参者とはいえバイラムの幹部である彼女をそこまで追い詰めるのは並大抵のことではいかないだろう。
体の鏡に閉じ込める光線だけが能では無く、戦闘では両手から生えた鋭い爪や触手で攻撃し、外見に似合わず動きも俊敏。身体の鏡も生半可な攻撃など簡単に跳ね返してしまう。
加えて鏡や水中と、姿を映す物の中に潜伏する能力も見逃せない。
劇中では己の醜い姿を隠すため、鏡に自らを映して着飾ろうとする人間の愚かしい習慣に着目したマリアによって生み出され、実に14人もの犠牲者を鏡の中に閉じ込めると同時に、結成したてでチームワークの未熟なジェットマン達を追い詰めた。
活躍
某所のブティックの鏡に潜伏し、洋服を選んでいた女性を閉じ込めると、更にコンパクトの鏡を見たOLを吸収。竜、雷太、香の3人が駆け付けると、鏡の中から手を伸ばして竜の首を絞めつける。だが、残る雷太と香によって鏡から引っ張り出されたために姿を現して交戦するも、凱とアコが駆けるけて不利を悟ったのか、その場から姿を消して退散する。
その後、竜が祖母の絹代から紹介されたお見合い相手の江美子と縁談を進める中、近くの池に潜伏し、水面に映った江美子を吸収。グリナム兵を率いるマリアと共に現れ、竜を追い詰める。
直前に竜の連絡を受け、駆けつけた凱のバードブラスターに怯むも、5人揃って変身しようとする竜達の前に自身がこれまでに閉じ込めた犠牲者達の姿を見せて牽制。更にマリアも「カガミジゲンを倒せば、あの人間共も死ぬことになる」と脅迫したため、5人は迂闊に手が出せなくなる。
カガミジゲンが発射する光線を必死で避け続けることしかできない5人。だがそこへ絹代が駆けつけ、持っていたコンパクトの鏡でカガミジゲンの光線をはね返し、マリアをカガミジゲンの中に幽閉することに成功。咄嗟に「私を元に戻すのだ」とマリアが命じたため、カガミジゲンはマリアを含む14人の犠牲者達を解放してしまう。
人質を全員解放され、絹代に江美子を逃がさせると、竜は他の4人と共にジェットマンに変身。キックやバードブラスターで応戦する5人に対し、カガミジゲンは自身の鏡でそれ等をはね返し、逆に触手で翻弄する。だが、鏡への集中攻撃を思いついたレッドホークの指示の下、4人のブリンガーソードとイエローオウルの岩石落としを喰らって鏡を叩き割られ、5人のバードボンバーを受けて倒される。
直後に次元虫の力で巨大化すると、ジェットイカロスに先制攻撃を仕掛けるも逆にイカロスマグナムで鏡を叩き割られ、止めのバードニックセイバーを喰らって爆散した。
余談
モチーフは鏡。
声を演じた桑原氏は昨年の『地球戦隊ファイブマン』にてコオロギンや5くん人形の声を当てていた。翌年の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』では俳優としてクロックルを演じている。
関連タグ
鳥人戦隊ジェットマン 次元戦団バイラム 次元獣(ジェットマン)
ゲルトゲルト、スぺキオン星人ジェニオ、幻獣ミノタウロス拳シユウ:同じく鏡に人間を閉じ込める能力を持った、後のシリーズの後輩達。