ゴウシン
ごうしん
CV:木内秀信
第2部より登場した貴族議会の議長の男性。爵位は侯爵。
典型的な選民思想主義で、獣人族の事も「獣と同類」と言う考えの第1部で語られた『獣人族格下主義』の、典型的な高慢な貴族。
プライドが高く(当然悪い意味で)、自らが上として扱われないと気が済まず、どんな事であっても自分の非を素直に認める事は一切ない。
更に、自分が傷付けられる事に全く耐性がない上に、自分の想定していない事態に陥ると、慌てふためく上にすぐさま自己保身に走ろうとする小物でもある。
そんな性格故に、『相手の立場になって物を考える』『目先の事だけでなくリスクや二手三手先の事も含めて考える』合理的な思考能力、『相手を思いやる優しさ』といった人情を微塵も持ち合わせておらず、傲慢特有の楽観的思考と不勉強による隙が生じやすい詰めの甘さと、相手の嘘や変装等を見抜けない人を見る目の無さも目立つマヌケでもある。
それ故に、自分の方が良い様に利用されている可能性も全く考えていない。
表向きでは王座を取り戻した本物のユースティアナことペコリーヌに仕えているが、腹の中では担ぎやすい神輿程度にしか考えておらず、一部を除いて、基本的には上から目線で接している。
キャルによると、元々は覇瞳皇帝の取り巻きの下っ端貴族だったとの事。
クレジッタにも、自身の汚れ仕事を依頼している様子。
第1章では、私兵の【黄金の手】に命じて、半年前に覇瞳皇帝を暗殺しようとした疑いのあるシェフィと、共にいたペコリーヌを除く【美食殿】と【トゥインクルウィッシュ】を投獄し、そのまま処刑しようとした(その直後にカリザが乱入した事で結果的にシェフィ達は助かったが)。しかも全てペコリーヌに無断で。
第2章では、上記の事をペコリーヌに咎められた際、情で流して無理矢理不問にした。
第3章では、ゼーンが王宮へ攻め入った際、【黄金の手】が敵わないと分かると、覇瞳皇帝を【レイジ・レギオン】に渡してはならないと言われている筈なのに、「玉座に座っている主がいないから」とすぐさま逃げ出す無責任さを見せた(ゼーンの方もラビリスタのお陰で事無きを得たが)。
第5章では、クレジッタにペコリーヌの毒殺を依頼するが、彼女がペコリーヌを見捨てられなかった事で未遂に終わる事になった。
この裏にて、ランドソルの商人達の【アマルガム貿易】の登場に伴う売上に関するクレームをペコリーヌに行き渡らない様に情報の封鎖もしていた様子。
幕間にて、「救い手様」に、ソルの塔を管轄するランドソル王家を早く潰す様やんわりと脅される事に。
第6章にて、遂にクレジッタとの契約を一方的に切った挙句に、【リッチモンド商工会】を武力と偽造書類で強引に奪い取り、ならず者を雇って口封じを行った(これも秘書1号が「クレジッタを助けて欲しい」とペコリーヌに必死に頭を下げたお陰で事無きを得たが)。
第7章にて、【黄金の手】部隊と【リッチモンド商工会】が雇った冒険者と傭兵達を大量動員してのクーデターを決起するが、実は計画は【王宮騎士団】に漏れていた上に、自分達は戦術に関しては素人でしかない為、遠征に出発した主力部隊が偽物だと見抜けず不意打ちを許してしまい、プリンセスフォームになったキャルの魔法で兵の7割を戦闘不能にされた事で、【リッチモンド商工会】2代目会長を盾にした自分は残った人員と共に地下道へ逃げ込む事になった。
そして自らが犯した初歩的ミスの数々を認めずに、暗殺を企てながら逃げている最中に、始末した筈のクレジッタが現れ(ネネカが【黄金の手】の兵士に化けて偽の情報を流していた為)、話し合いで時間を稼がれ、プライドに泥を塗られた事で逆上したゴウシンは追いついたトモとマツリと交戦するが、所詮素人の拳では敵わず敗北。投獄される事になった。
そして幕間、牢屋の中で「こうなったのは全てユースティアナのせいだ」と自分の行いを顧みず、自分の非を全く認めようとしない態度を見せる。
装備も取り上げられている上に、共犯者や取り巻き達も元々打算や損得勘定で付いて来ていただけで、自身の人望も皆無である為、誰もゴウシンの味方を続けようと言う者はおらず、見捨てられるだけであり、取れる手段も牢番の買収だけだが、牢番もペコリーヌ派である為聞く耳を持たない。
そこを訪れた「救い手様」ことミロクに、「どうせこのままでは終身刑は確定だから」と、「救い」と称して始末される事になった。
自分以外に見下した態度しか取らず、他人を道具扱いしていた男が、驕りによって足元をあっさり掬われ、唯一慕っていた男に道具の様に捨てられると言う、皮肉かつ自業自得の末路を迎えた。
本作に登場したネームドキャラでは現状明確な死亡シーンが描かれた唯一のキャラクター。
そしてメインストーリーが進み、かませ犬であった彼を忘れ、もうストーリーには絡んでこないと思われていたが…。
まさかの最終決戦イベントである終炎のエリュシオンで、アンチビーストの力でフェーズ2のボスとして復活を果たす事になった。
ペコリーヌ、キャル、【王宮騎士団】、クレジッタに第7章での恨みを晴らす為に立ちはだかる。
アンチビーストの力に反応し、トモ以外の魔法少女組も加勢に加わっている。
そして盛大に彼方へ吹っ飛ばされた。
今度こそもう姿を見る事は無いと思っていたが、第3部第10章にて、ジオ・ニヴルヘルにて幽霊として再登場を果たす。
これもアンチビーストの力によるものである。
主人公、シェフィ、ムイミ、オクトー、ヴァイオレットと、幽霊の力で交戦する。
更に再生怪人は弱いの法則に逆らえず、又もや惨敗を期す事になった。
この様に不正を働きまくっていたゴウシンの事だから、ストーリー開始時点から導入され続けているキャラストーリー、ギルドストーリー、イベントストーリー内で確認された不正の数々に「ゴウシンが関わっているのでは?」と予想する声も少なくない。まさか不正どころかイベントボスとして復活すると予想出来る人はいなかっただろうが…。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿された小説
すべて見る- プリンセスコネクト!幻想の騎士
プリンセスコネクト!幻想の騎士 第2部 第7章 6〜10話
プリンセスコネクト!Re:Diveの外伝をイメージして書いている作品です。 前作「プリンセスコネクト!」の設定について公言することが多いため、今作プリンセスコネクト!Re:Diveの大きなネタバレにつながる可能性が高いので注意してください。 解放条件 ◆ストーリー「いつか、また会う日まで!」を閲覧済 ◆プリンセスコネクト!幻想の騎士 第2部 第7章 第5話を閲覧済 ◆メインストーリー第2部 第7章 第10話を閲覧済34,771文字pixiv小説作品