概要
『仮面ライダーG』に登場する、世界各国で勃発するテロ対策のために、徳川清山の意見を参考に、日本政府が創設した対テロ組織。
選りすぐりの精鋭たちにより、多大なる成果を上げていたが、実は裏で無作為に一般市民を強制的に拉致し洗脳、サイボーグ兵器として改造して投入した改造人間による非人道的な方法で築き上げられた成果であった。
その事実が何らかの形で明らかになり、事態を重く見た日本政府は即座に組織を解体、創始者の徳川清山も逮捕され組織の解散という末路を辿り、事件は収束したかに見えた…。
しかし、組織自体は未だに存続しており、残党の一部は地下に潜り、テロリスト集団として、投獄されている清山救出の期会を狙い暗躍していた。
その内の1つである織田大道の率いる一部隊が遂に行動を起こし、作戦は順調に進行していたかに思われたが、隊員の1人にして組織のNo.5であった吾郎の洗脳が解け正気に戻り、反旗を翻したことで作戦は失敗。
部隊も彼の活躍で全滅してしまったため、彼らの野望は水の泡と化してしまったかに思われた…。
しかし、獄中の徳川はどこぞの悪のライダー宜しく「裏切り者への死刑宣告」を意味する青いバラを吾郎に送っており、全滅したのも一部隊に過ぎないことからも分かるように、組織は完全に壊滅しておらず、また首領の徳川も未だに組織への影響力を保っていることから、予断は許さない状況であることには変わらないようである。
構成メンバー
徳川清山
演:哀川翔
対テロ組織シェードの創立者にして首領である右目の眼帯が特徴的な不気味な風貌の男。
隊員への洗脳や人体改造による強化兵士製造過程が表沙汰になったことにより、現在は刑に服する身となっている(具体的な刑の内容は不明)。
組織の裏切り者には処刑を宣告する意味で青いバラを送る儀礼を施す。
なお、劇中の描写から彼もまた改造人間であることが示唆されており、さらに彼の真の目的や利用など謎に包まれた部分が多い(おそらく自身が理想とする世界の構築と推測されるが、詳細は不明)。
名前の由来は徳川家康。
織田大道
演:上地雄輔
多数の配下である改造兵士たちを従えてテレビ朝日を強襲、占領し日本政府に首領の徳川に開放要求を突きつけた元シェード武装グループのリーダー格の青年。
残酷かつ冷酷無比な性格の持ち主であり、倒れた守衛にも容赦なく銃弾を撃ち込む。
また、叫ぶように「プレイボール…」などと叫ぶような口調で野球用語にちなんだ単語を喋る癖を持つ(中の人はメジャーリーガー松坂大輔と高校時代にバッテリーを組んでいたことで有名)。
その正体はブドウネアブラムシ型改造人間であり、強固な外骨格と両腕の刃、そして頭部の職掌を自在に操り敵を打倒す強敵。
また、会話の際は胸のドクロ状の模様に人間態の顔を出現させ相手と会話をする。
最後は吾郎=仮面ライダーGのスワリング・ライダーキックを受け「これで終わったと思うなよ…ウワーッ‼」という盛大な断末魔と共に爆死した。
シェード隊員 (シェード怪人)
織田 大道の配下の改造人間。
その正体は順にダニ、ザリガニ、クモ、カタツムリ型改造人間で、集団で裏切り者である仮面ライダーGに襲いかかるがG専用の剣の一閃の前に全滅した。
ザリガニとクモを除いて殆どがワインの原料の天敵となる虫ばかりである。
その他のシェード隊員
記憶を取り戻した変身前の吾郎と交戦したが、難なく退けられた。劇中では終始人間態で行動しており上記の隊員と同様に怪人への変身能力を持っていたかは不明。
いずれも過去の平成一期でレギュラーを務めたことがある俳優が演じている。
改造被験者
演:村上幸平
ドラマの冒頭部分で無理矢理改造手術を受けさせられていた男性。
俳優については最早語るまでもあるまい。
余談
バラエティー番組での企画ドラマであるため組織が破壊されていないことから、真・仮面ライダーに登場する平成版財団とも捉えることの出来る組織となっている。
また、『仮面ライダードライブ』第0話(『MOVIE大戦フルスロットル』入場特典)では「ネオシェード」を名乗るテロ組織について言及されている。
関連項目
ショッカー 財団(真・仮面ライダー):元ネタの1つ。
ワーム(仮面ライダーカブト)、ネイティブ(仮面ライダーカブト):実質的な元ネタ。特にネイティブは目的含め酷似している。