概要
その名の通り、影のモンスター。
体色は主に黒だが、初登場となる『ドラゴンクエストⅢ』では青。
「ヒャダルコ」や「こおりのいき」などの氷系の攻撃でこちらをまとめて攻撃する。
『ドラゴンクエストⅧ』では主に闇の世界に生息。
「エレメント系」のモンスターに属し、テンションを上げて攻撃しないとダメージが激減する。
しかもこちらの攻撃をたびたびかわすので厄介。
また、呪われしゼシカ戦でもおともとして登場する。
作品別の解説
ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカーシリーズ
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』では物質系のFランクとして、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2プロフェッショナル』では同系統のDランクとして登場。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』では仲間としても決して強くはないが、序盤は「ドルマ」でそれなりの火力が出せるため、つなぎメンバーには悪くない。また、シナリオ上事実上最初となる全体攻撃持ちの味方である。物質系の配合素材としても事実上最初にスカウトできるものとなっている。ただし、最序盤のノビス島のダンジョンに出て来る野生個体はこの時点では若干厄介な火力の「ヒャド」を放ってくるため注意。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険
「全門開放だ――――っ!!! この鬼岩城の全火力をもって…灰にしてやるッ!!!」
CV:相馬康一(2020年版)
暗黒闘気により偽りの生命を与えられたガス生命体として登場。魔影軍団の構成員で、軍団長のミストバーンの分身。分身とされているが自我は存在しており腹心の部下としてミストバーンに仕えている。
ベンガーナ王の影に潜み「世界会議(サミット)」会場の場所(大礼拝堂)を突き止めた。メルルに見破られるもすぐさま逃げ出し、直後にミストバーンへと報告。
そして各国の王の抹殺を指示されたことで鬼岩城を操って会場に向かい、阻止に現れたダイと激突を繰り広げる。
最期は城の内部に突撃したダイがダイの剣を構え、そこから放たれた竜闘気をまともに浴びたことで消滅。直後に鬼岩城も「大地斬」で斬り裂かれ崩壊したのだった。
「ウギャアアアッ!!! ミ…ミストバーン様ァ~~~ッ!!!!」
ここにしか登場しないモブみたいな立場だが、ダイとの激突の際はボス級悪役並みの台詞を言い放つなど破格の待遇を受けている。アニメ版では技術の向上もあり、より決戦感のある演出がされている。
シャドー及び鬼岩城を失ったミストバーンは烈火の如く怒り狂い、闇の衣を自ら剥がそうとするがキルバーンに制されてようやく落ち着きを取り戻した。
過去にあたる外伝作品「勇者アバンと獄炎の魔王」でも登場。偵察として派遣され、アバンの必殺剣が完成したことを見届けた上でその旨をミストバーンと共にバーンに謁見、報告していた。
ゲーム『インフィニティストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ではストーリーが鬼岩城編までな為、なんとラスボスとして登場する。
トルネコの大冒険シリーズ
見えない敵として登場し、基本的に「見えないものが見えるようになる」めぐすり草を飲まない限り姿を視認できない透明な存在である。
プレイヤー側は適当に武器振ってるだけでも当たってくれることはあるが、仲間キャラには姿を視認できないばかりに一方的に殴られなぶり殺しにされる危険がある。
一方で仲間にしたら、敵側も透明な存在である彼らを視認できず、一方的に倒してくれる…が、うっかり矢の軌道上に立ってたらしっかり当たってしまうし、耐久力自体はかなり低いので、とくにドッグスナイパーの出現するエリアでは軌道をしっかり読む必要がある。
さらにやっかいなことに あやしいかげ は魔法を跳ね返す特性も持っているので、ヤツの出現するエリアではザキの杖やもろはの杖、クォーターの杖などを迂闊に振るのは危険。
シャドー系のモンスター
- あやしいかげ
系統最下位種。倒されたモンスターの影が集まり、このモンスターに生まれ変わった。
『ドラゴンクエストⅢ』では、他のモンスターが化けているという異色のモンスター。
パーティのレベルに応じて化けているモンスターが変わり、高レベルになるとボスクラスの強さのモンスターが化けているということもある。
どのみち、油断をするとやられるので細心の注意を持って戦うこと。
ちなみに、『ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン』や『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』で仲間にしたとき、♀は「わたしあやしくないです!」とかいうなんかものすごい萌えキャラと化している。
で、♂は「あやしいトゲ、あやしいガケ」という親戚がいるという驚愕の事実を伝えてくる。
『ドラゴンクエストⅧ』では一転、普通のモンスターになった。
シャドー同様、エレメント系なのでテンションを上げて攻撃しなければダメージが減るが、呪いの霧を巻き上げて行動不能を狙ってくるので、呪いを受けない主人公で攻撃するのがおすすめ。
『ドラゴンクエストⅪ』では再び他のモンスターが化けているモンスターに逆戻りした。
但し化けるモンスターは既に倒したことがあるモンスターの中からパーティの強さに見合ったものから選ばれる。
当然該当モンスターがいない状態でエンカウントすると固有のパラメーターで登場する。
また行動パターンに制限があるらしく通常攻撃・呪文・逃げるの中からしか選ばれない特徴がある。
- ホロゴースト(シルエト)
シャドー系最凶クラスのトラウマモンスター。
体色は『ドラゴンクエストⅢ』では薄い緑色。『ドラゴンクエストⅥ』以降は赤だったが、『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』や『ドラゴンクエスト モンスターパレード』、『ドラゴンクエストⅪ』では再び緑色になっている。
名前の由来は恐らく「ホログラム」(立体映像)の「ゴースト」と大量虐殺を意味する「ホロコースト」をかけ合わせたものとされる。
初登場の『ドラゴンクエストⅢ』では、攻撃力、守備力はそれほどでもないが、こいつの真骨頂とも言うべき攻撃は「ザキ」と「ザラキ」。
しかも連発してくるので運が悪いとネクロゴンドの洞窟を抜ける前に全滅という事態にもなりかねない。
『ドラゴンクエストⅥ』では「しのおどり」を踊る。
効果自体は全体即死と、「ザラキ」と変わり映えはなく、かつ成功率も低い…と弱体化したように思えるがそれは早計。
呪文ではなく踊りである以上、消費MP0、つまり理論上は無限に打ててしまえるのだ!
他にも馬車のドアを閉めて交代できなくし、「あやしいきり」で呪文を使用できなくする。
モタモタしてたらMPに頼らない故の無限の即死攻撃で、文字通り自陣がホロコーストされるのも時間の問題なので、幸い影の魔物にありがちな吹き飛ばさるのに弱いということなのか、とにかくブレスにはとことん弱いので、しゃくねつなりかがやくいきなりで、目には目で、こちらもMPに頼らない全体攻撃手段の総攻撃でさっさとご退場願っておこう。
呪文による火炎や冷気は効かないので注意。MPのムダでもある。
『ドラゴンクエストⅧ』では「しのおどり」に加え、「凍える吹雪」を吐くようになった。
海外版では名前の由来のせいかSilhouetteという名称に変更され、19年後の『ドラゴンクエストⅩ』のVer.7.2以降は日本版でもシルエトという名称に変更された。HD-2D版の『ドラゴンクエストⅢ』でも同様。
- まおうのかげ
『ドラゴンクエストⅢ』で初登場。体色は赤。
誰の影かは内緒といっているが、魔王バラモスの悪意が具現化したものらしい。そのためかスマホ版ドラゴンクエストモンスターズスーパーライトのおまけ4コマではバラモスと行動することが多かった。
「ザキ」と「あまいいき」を使用。
- 追憶のシャドー
ニンテンドー3DS版『ドラゴンクエストⅧ』で初登場。体色は金色で赤く光る目が特徴。
追憶のゼシカが空間を切り裂くことで現れる。
痛恨の一撃を繰り出すほか、輝く息を吐くので呼ばれたら優先的に倒さないと危険。
ちなみに豆知識では「金魚のフン」呼ばわりされている。
- めいおうのかげ
『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』にのみ登場。体色はピンク。くさったしたいを4体引き連れており、のろわれた地下庭園でボスとして出現する。
透明、しゅんそく、気まぐれ…と、あやしいかげと似た能力を持つ。登場作品がマイナーすぎる故に中々再登場出来なかったが、その後『ドラゴンクエストライバルズ』に久々の登場を果たした。
- デンダのこぶん
『ドラゴンクエストⅪ』でのみ登場する。
その名の通りデンダの子分であり、見た目はあやしいかげと同じである。
- バロンシルエット
『ドラゴンクエストⅩ』のver6.5前期で登場したあやしいかげの転生モンスター。頭にはシルクハット、片手には杖のような影が付いている。
倒すと「影絵男爵ハンター」の称号が得られる。
- キラーシャドー
『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』で登場する。色は『ドラゴンクエストⅢ』等に於けるホロゴーストと殆ど同じ(どちらかと言えば、緑色感が強くなっている)。一部ではホロゴーストのネーミングが危なさすぎたが故の配慮と言われているが理由は不明。
まおうのつかいとの配合でまおうのかげが誕生する。
- ツナマン
CV:小野大輔
『ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』に登場。
ギンギーラ空賊団に所属している。
関連タグ
ドラゴンクエスト DQモンスター・エレメント系 影 みんなのトラウマ
シャドーナイト:同じく影から生まれたモンスター