曖昧さ回避
シュリーカー(shrieker)とは、「金切り声(shriek)をあげるもの(-er)」を意味する英単語。
これに因み、様々な存在やキャラクターにその名が使われる。
- イギリスに伝わる妖精の一種。詳細は後述。
- 『トレマーズ』シリーズに登場するグラボイズ(怪物)の一種。詳細は後述。
- 『BLEACH』に登場する虚(ホロウ)の一体。シュリーカー(BLEACH)を参照。
- TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ (D&D)』のキノコ型モンスター。"Darkest Dungeon"など、ファンタジーに登場するキノコの「シュリーカー」は大体これに由来。詳細は後述。
- 『カオスエンジェルズ』の女の子モンスター。詳細は後述。
- 『バイオハザード6』に登場するB.O.W.。
以下は詳述や個別項目の無いもの。
- 『Destiny(FPS)』に登場する砲台型エネミー。
- 『ベイグラントストーリー』に登場する敵キャラ。参考
- 『FF14/新生エオルゼア』で釣れる魚。
- 『メトロイドプライム2』に登場するクリーチャー。
- 『ニンジャスレイヤー』に登場するニンジャ。
シュリーカー(イギリスの妖精)
イギリスの伝承に登場する妖精。イングランドのヨークシャー地方やランカシャー地方の森に潜むとされる。
妖精とは言うもののボギーやゴブリンの一種ともされ、それらに近しい大きな足、大きな目、毛深い犬のような姿をもち、バタバタと足音をたてて歩く。人にその姿を見せることはないが、人間のような叫び声をあげ、それを聞いた者は近いうちに死んでしまうとされる。そのため不吉な妖精とされるが、一方でドイツの炭鉱に現れその入口で叫んで威嚇し、炭鉱夫を事故から守ったという言い伝えもある。
ただしその獣のような容姿は、有史以来続くキリスト教による民間伝承排斥の影響を受けて、ゴブリンやベルゼブブのように悪魔化・醜形化されている可能性があり、近隣地方のアイルランド・スコットランド・ウェールズに伝わるバンシーやそれに類似するクーンチアッハ(Caointeach、ブラウニーやボギーの一種とされる)、クーニアック(Caoineag)、ベン・ニーァ(Bean-nighe)などの女性姿の妖精伝承との関連も想像される。
一方で由来は不詳だがキノコ形の帽子、あるいはキノコそのものを被った少女姿の樹木の妖精とされることもあり、4.のD&Dや5.のカオスエンジェルズのきのこモチーフのシュリーカーはこれに由来すると思われる。(参考)
シュリーカー(トレマーズ)
トレマーズの記事も参照。
アメリカの映画『トレマーズ』シリーズ及びテレビドラマ『トレマーズ・ザ・シリーズ』に登場するモンスター。
外部リンク:ニコニコ大百科 - シュリーカー(トレマーズ)
シュリーカー(D&D)
TRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(クラシック)に登場。恐らく上述イギリスの妖精に因むと思われるが、何故か地下に棲む巨大キノコとなっている。キノコのくせに移動はできるものの、自らは攻撃手段を持たない。PCの持つ松明などの光や動きに反応して叫び声を上げ、ダンジョン内の他のモンスターを呼び寄せる、いわば生ける警報装置である。
D&Dの菌糸類や植物系のモンスターはトラップ的に使うことを想定してデザインされているものが多く、シュリーカーもその例外ではない(余談だが、元祖スライムのグリーン・スライムもその一種)。
キノコモンスターの「シュリーカー」は概ねこれに由来している一方で、本家D&Dで後の第5版に登場する「デスシュリーカー」は全く違うモンスターであり、上記虚(BLEACH)にも似たアンデッドの一種となっていて、ベイグラントストーリーなどもこちらがモチーフとなっている可能性がある。
関連タグ
シュリーカー(カオスエンジェルズ)
成人向けRPG『カオスエンジェルズ』に登場する女の子モンスター。
MSX2版からの追加キャラクターで、塔の3階に出現する。
赤色ベースのエプロンドレスを着た金髪ツインテールのロリっ娘。大きなキノコを持っており、上記D&Dのイメージを汲んでいると思われる。
戦闘においては、彼女のターンになった途端に大声で泣き出し、他のモンスターを呼び寄せ、自身は逃げてしまう。このため彼女を倒す場合は、先制の一撃で倒し切らなければならない。