カタログスペック(A型)
頭頂高 | 19.0m |
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本体重量 | 21.3t |
全備重量 | 47.3t |
ジェネレーター出力 | 1,870kW |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
スラスター総推力 | 48,700kg(67,100kg、61,400kgとする資料もあり) |
概要
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』などで登場するジェガン。型式番号RGM-89。
D型や後年代機(J型など)などに対して初期量産モデルを便宜上A型としている。
A型の特徴として、操縦方式に球状操縦桿「アーム・レイカー」を、連邦の量産機で初めて採用。スラスターからマニピュレータといったほとんどの操作を手元で行うことができる画期的な物だったが、衝撃を受けた際に手が滑りやすく操縦桿から手を離しやすくなったとする欠点からパイロットの不評を買ってしまった。
そのためか、中期生産モデルのジェガンD型以降は従来のスティック方式に戻された。
A型の主なパイロットは、劇場版本編のケーラ・スゥとハサウェイ・ノアに加え、様々な外伝作品における主人公やエースパイロットたちが務めた。
- ユウ・カジマ(ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』)
- イアゴ・ハーカナ(漫画版『機動戦士ガンダムNT』)
- ボッシュ・ウェラー(漫画『機動戦士ガンダムF90』、『F90FF』)
- カムナ・タチバナ(ゲーム『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』及び漫画『紡がれし血統』、『F90FF』)
- リベラ・アマルガム(漫画『機動戦士ガンダムF90FF』)
バリエーション
プロト・スタークジェガン
『CCA-MSV』に初稿が掲載されていたスターク・ジェガン。その後『機動戦士ガンダムUC』において、設定が再編された際にスタークジェガンのプロトタイプへ変更された。
詳細はプロト・スタークジェガンを参照。
ロズウェル・ジェガン
ゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場。
量産型νガンダムの採用に先駆けてフィン・ファンネルデータ収集用に製造された実験機。A型をベースに、コックピット・ブロックの一部にサイコ・フレームを搭載。
詳細はロズウェル・ジェガンを参照。
陸戦用ジェガンA型
ジェガンA型の地上戦仕様。
後のマン・ハンター仕様のベース機である事以外は詳細不明。
詳細は陸戦用ジェガンA型を参照。
ジェガンA2型
OVA『機動戦士ガンダムUC』に登場。
宇宙世紀0096年に運用されたモデル。宇宙世紀0093年に勃発した第二次ネオ・ジオン抗争において運用された、初期生産型であるジェガンA型に簡易の改良を施した機体である。主にゼネラル・レビルに配備された。
カラーリングはクリーム色と朱色のツートン。
詳細はジェガンA2型を参照。
キャノンガン
漫画『機動戦士ガンダムUC096 ラスト・サン』に登場。同じく宇宙世紀0096年頃に運用されたモデル。
ジェガンA2型をベースに中距離支援用モビルスーツとしてアナハイム社によって開発された。
ガンダムG-ファーストと同じく技術検証計画に則り開発された機体を、式典向けに転用した機体である。カラーリングはガンキャノンを思わせる物に改められている。
腕部マニピュレータはビームライフルとしての機能を有するが、ジオングやサイコガンダムのように五指全てにメガ粒子砲を内蔵しているのではなく、親指と中指のみと限定的なものになっており、エネルギー供給も掌に装着されるEパックによって行われる。
肩部スプレービームランチャーは、折りたたまれた砲身を展開する事でメガビームキャノンとなり、精密射撃時にはジム・スナイパーカスタムなどと同じくバイザーと頭頂部センサーが展開する。この精密射撃時の頭部は「ボール」に似た外観へ変化する。
G-ファーストと同じくGFタンクとのドッキング機能を有し、「キャノンガンDX」にパワーアップする。
パイロットはゾーイ・ヤンソン。
ジェガン(ユウ・カジマ機)
シャアの反乱の際、地球連邦軍のユウ・カジマが搭乗していた専用機。
胴体部が彼のパーソナルカラーである蒼色に染められていること以外はほぼ他のジェガンと大差ない。
アクシズ降下阻止作戦に従軍し、最終盤にはアクシズの破片に取り付いて落下を阻止しようとするが、νガンダムから発せられた謎の光に弾き飛ばされた後に行動不能となり、パイロットのユウは碧い光に包まれ、地球から遠ざかるアクシズを目撃している。
ジェガン(バーナム所属機)
配信アニメ『機動戦士ガンダムTwilightAXIS』に登場。
宇宙世紀0097年に、ブッホ・コンツェルンの私兵部隊「バーナムの森」が運用した機体。形式番号からジェガンA型の改修機。
ブッホ・コンツェルンの母体である、ブッホ・ジャンク社において、小破~中破状態で放置されていたジェガンA型を回収、所属を抹消したものをベースとしている。なお、ブッホ・コンツェルンは同様の方法で、巡洋艦の竜骨(キール)さえ回収、修復するなどして徐々に戦力を整えている。
機体はライトパープルを基調に塗られており、通常のジェガンとは異なる頭部やモノクル型の外付けセンサーアイ、射出可能なビームランスを装着したビームライフル等、既存の装備とは全く違うものを装備している。
その装備は後の時代のクロスボーン・バンガードのMSを彷彿とさせる。
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