概要
ジェニュインは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。実在の競走馬・種牡馬「ジェニュイン」号をモチーフとする。
2024年11月18日に更新された、スピンオフ漫画「ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム」第38話にて、フジキセキが呼ぶ形で名前のみ登場した。
同年秋の10月11日にアプリにて実装されたバブルガムフェローの育成ストーリーにて「前年に秋天に挑戦し二着に敗れたクラシック級ウマ娘」として存在が示唆されていたものの、代役なども使われず登場が望み薄と言われていた中での登場であった。
ちなみに件の天皇賞秋にて一着になったのはサクラチトセオー。ウマ娘ではBNWと同期であり、サクラ冠であることから同38話にて登場したサクラローレルのチームメイトに迎え入れられた「後姿のウマ娘」の正体ではないかと噂されている。
競走馬『ジェニュイン』
本物の強者
気負うことなく
好位置を進み
ただ生真面目に
前を捉え
つとめて冷静に
後ろを封じる
洗練を極めた戦術
簡単なことではない
それは本物の強者だけに
許された技量である
ジェニュインは1992年生まれの競走馬。
世代としては95世代にあたり、フジキセキと同じくサンデーサイレンス産駒の第一世代(ファーストクロップ)である。
馬名は英語で「正真正銘」を意味する。
一口クラブの社台レースホースをオーナーとし、美浦の松山康久調教師の厩舎に属し、岡部幸雄騎手を背に10月の府中でデビュー。デビュー前の調教で乗った岡部騎手は「シビれた」という感想を残し、関係者からの評価はかなり高かった。
新馬戦は惜しくも2着だったが、2度目の新馬戦はきっちりと勝ち未勝利を脱出。その後は朝日杯3歳ステークスを視野に入れるが、足元に異常が見られたため回避。翌年に備えることとなった。
一方、回避した朝日杯では同じくサンデーサイレンス初年度産駒のフジキセキがスキーキャプテンを持ち前の勝負根性で競り落として勝利し、初年度でいきなり産駒初G1勝利を達成。この事で、競馬ファンからは「サンデーサイレンス産駒はクラシックも取るんじゃないか…?」と囁かれるようになっていった。
…しかし、フジキセキは弥生賞を完勝するも、屈腱炎を発症し引退。
優秀な成績を残したが、何もかもが未知数のままターフを去ったフジキセキ。そんなフジキセキの夢を継ぐものとして候補に上がったのが、同じくサンデーサイレンス産駒のジェニュインだった。
4歳(現3歳)のクラシックシーズンを迎えたジェニュインは始動戦のセントポーリア賞を勝ち、トライアルの若葉ステークスでは2着入線だったが、1着ルイジアナボーイが降着処分となったため繰り上がりで優勝。皐月賞の優先出走権を手にした。
そして迎えた皐月賞。
1番の期待馬であったフジキセキはターフを去り、混戦模様の様相となっていたが、ジェニュインはその期待から単独3番人気に推されていた。
レースが始まるとジェニュインは前目に付け、2番手でレースを進める。ほぼそのままの様相でレースは進み、最終コーナーを過ぎてジェニュインは勢いよく前に出る。
後方からは同じくサンデーサイレンス産駒のタヤスツヨシがものすごい剛脚で迫ってくるが、クビ差で逃げ切りゴールイン。ジェニュインはサンデーサイレンス産駒初のクラシックホースとなった。
続いて東京優駿に出走するが、今度はタヤスツヨシの末脚の前に屈し2着。しかし、クラシック2冠をサンデーサイレンス産駒がワンツーフィニッシュした事と牝馬三冠路線では優駿牝馬をダンスパートナーが制した事で競馬会に「サンデーサイレンス強し」という印象を刻み込んだ。
しかし、秋になるとそれも沈静化してゆく。
ダービー馬タヤスツヨシは菊花賞へ出走するものの、マヤノトップガンの前に完敗。加えて牝馬であるダンスパートナーにも着順で負けてしまい、「オークス馬より弱いダービー馬」と揶揄されてしまった。
一方、ジェニュインは陣営が距離延長に不安を持ち、古馬混合の天皇賞(秋)に挑むが、直線でサクラチトセオーにわずかに差し切られ2着。有馬記念では逃げの手を打ったマヤノトップガンと距離の壁が立ちはだかり、10着に大敗。不甲斐ない結果となってしまった。
しかし、これで終わらないのがジェニュイン。
翌年はマイルから2000mに的を絞り、好成績を残してゆく。天皇賞(秋)と二度目の有馬記念は大敗したものの、マイルチャンピオンシップを優勝。二つ目のG1タイトルを獲得したと同時にサンデーサイレンス産駒の早熟説を払拭した。その後の1997年も好走を続けるが、連覇のかかったマイルCSで9着に敗北。これをもって現役を引退した。
引退後は種牡馬となるが、流石に父の産駒の活躍期と重なった事と先に種牡馬入りしたフジキセキが既に代替種牡馬として活躍していたからか成績はイマイチ。しかし、地方競馬では産駒はよく走り、シャトル種牡馬として向かったオーストラリアでは産駒ポンペイルーラーがG1を勝つなど活躍を残した。
種牡馬サンデーサイレンスの黎明期、同期の産駒がターフを去ってゆく中で長く現役を続けてその強さを示した。まさに「正真正銘」の強さを発揮した馬と言えるだろう。
投稿に関する注意事項
- 現時点では(実名に言及されたものの)実際にキャラクターデザイン込みで実装されているキャラクターではない為、本タグの取り扱いについては実馬関係者に配慮する必要がある。
- ウマ娘運営側のアナウンスを踏まえ、実馬の印象を損なうような表現や性的描写は行わない事。時々過度なカップリング描写やR-18作品にこの様なタグをつける投稿者がいるが、ウマ娘という企画自体がやや綱渡りでありその二次創作ともなれば余計に要らぬトラブルを引き起こしかねない。その点も踏まえての投稿を心掛けて欲しい。
- 応援してくださっているファンの皆さまにご注意いただきたいこと