概要
スクールとは、地球連邦軍にかつて存在していたパイロット養成機関である。
身寄りのない少年少女を実験材料として、機動兵器のパイロットとして仕立て上げるのが目的だった。
各作品において
OGシリーズ
かつて存在した連邦軍のパーソナルトルーパーパイロットの養成機関。
最初は戦闘機や戦車のパイロットにPTの操縦技術を教練する、機種転換のための真っ当な機関だったが……アードラー・コッホやアギラ・セトメらが参加するようになると、その形相が一変。
手っ取り早く、身寄りのない子供達を世界各地からかき集めて、最初からPTに最適化したパイロットを「製造」するための組織へと変貌していった。
スクールの「生徒」達はモルモット同然の扱いを受けており、まずスクールに連れてこられる以前の記憶を完全に抹消され、その上で過酷な強化処置や記憶操作を施すなど、非人道的な実験が行われた(対象者の一人であったラトゥーニ・スゥボータの場合は死亡や精神崩壊までは至らなかったものの、心に大きな傷を残すほど実験の壮絶さが計り知れる)。
結果として殆どの生徒が死亡し、そのことが問題となりスクールは解散。
その後はアギラ・セトメらが残った子供達を引き取り、イーグレット・フェフが統括するアースクレイドルに身を寄せ、引き続き調整を続けた。
スクールで強化措置を受けた者はブーステッド・チルドレンと呼ばれている。
彼らのデータは、マシンナリー・チルドレンを生み出すためにフェフによって利用されている。
αシリーズ
OGシリーズと大体同じだが、アードラーとアギラもαシリーズには未登場。
そのため所属者に対する扱いが随分異なり、洗脳措置などは行われなかった模様。
こちらでは連邦軍(後のティターンズサイド)にかつて存在した組織と言う設定。
第2次αのリアル系男性主人公ルートにおいて、アラドが「メイガス」という単語を口にしたため、カミーユ・ビダンはα外伝における未来世界で戦ったマシンナリー・チルドレンの誕生にはスクールが関わっていたのではないかと考察している。
クラス
性能(道具)として扱われているので『能力』では無い)・目的別にアウルム(金)、アルジャン(銀)、ブロンゾ(青銅)、イエロ(鉄)、ラトゥーニ(真鍮)の5つのクラスに分かれており、アラド・バランガとゼオラ・シュバイツァーが席を置いていたブロンゾクラスはコンビネーション戦闘に主眼を置いたクラスとされている。
また、子供達には人間らしい名前は付けられておらず、それぞれに『クラス名+番号』が付けられている。
なお、生き残ったスクール組の中でラトゥーニにとってはかつての名前(ラトゥーニ11)だけでも忌まわしい記憶となっており、もはやPTSDと言っていいほど。 なお、クエルボ・セロによって「本来の人間らしい名前」を授かったオウカ、ゼオラ、アラド、ラトゥーニがいるが唯一ラトゥーニだけはクラス名そのままである(ただし、ラトゥーニの場合はファミリーネーム(名字)である「スゥボータ」が授けられた)。
関連人物
スクールの責任者にして、ラトゥーニの心にトラウマを植え付けた元凶。
スクールが解散した後、DCが創設されると副総裁に。
鼻梁の部分にT字型の金属パーツを取り付けた顔が印象的な老人だが、これはシエンヌ達がスクールから脱走する時に負わされた傷が原因。
スクールの研究者。
かつてはケンゾウ・コバヤシらと共に特殊脳医学研究所(通称特脳研)にいた人物。
生徒達をサンプルとして扱う、性根の腐りきった悪女。
アードラーやアギラとは対照的に、クラスとナンバーでしか呼ばれなかった生徒達に名前を与えた。
元々は人道的な人物で、非人道的な行いをするスクールと、そこに属しながら後戻り出来ない自分との間で葛藤していた。
アウルム1。
そのナンバリングから分かるように、スクールにおける最強の実力者であった。
しかし、OGシリーズにおける彼女の身体は度重なる強化措置で既にボロボロだった…。
ブロンゾ28。
ゼオラをパートナーとして調整されてきた。
スクールの生徒の中では落ちこぼれだが、土壇場で力を発揮するタイプ。
強化の影響なのか頑健な肉体の持ち主で、アラドの遺伝子はマシンナリー・チルドレンを生み出すのに利用された。
ブロンゾ27。
アラドをパートナーとして調整されてきた。
真面目だが融通がきかないタイプでアラドに対して口うるさく世話を焼くが、内心では彼を想っている。
パイロットとして優等生のはずの彼女が27というナンバーに収まっているのは、ブロンゾクラスがコンビネーション戦闘を重視するクラスであり、彼女がアラドとコンビを組むことになったためであろう。
恐らく、落ちこぼれだが癖の強いパイロットであるアラドに合わせられるパイロットがゼオラくらいだったものと思われる。
ラトゥーニ11。
11というナンバーが示す通り、幼いものの早熟の天才だが、アードラーから過酷な実験に利用されたあげく、使い捨てられた。
上述の経緯故に重度の対人恐怖症に苦しんでいたが、ジャーダ・ベネルディとガーネット・サンデイ、リュウセイ・ダテに救われて新たな生を歩む。
アルジャンクラスだが、ナンバーは不明。通称「マッド・ドッグス」。
仲間意識は高いのか、チームの三人とも誰か一人が戦死すると精神コマンドを使用する。
なお、3人曰く「きょうだいではない」とのこと。
関連タグ
類似項目
- ロドニア(機動戦士ガンダムSEEDDESTINY):強化処置・記憶操作などの点が共通している。