概要
『仮面ライダーセイバー』第35章の終盤の展開に起きた衝撃的光景の通称。
上空から伸びた光の坂を少しズレた映像合成で駆け上がる様子を指す。
経緯
ルナとの約束の場所でマスターロゴスと対峙する神山飛羽真。乱入してきたバハトを退けるが、それすらも全ての聖剣を手に入れんとするマスターロゴスの思惑通りだった。
一瞬の隙をついてマスターロゴスの放った衝撃波に飛羽真は吹き飛ばされ、火炎剣烈火とワンダーライドブックを奪われてしまう。
11本の聖剣と19冊のワンダーライドブック、そしてルナを手中に収めたマスターロゴスは全知全能の書を復活させようと儀式を開始。
ソフィアが妨害を試みるもマスターロゴスにあしらわれ、全知全能の書の完成が目前に迫る。
もはやこれまでと思われたその時、不思議なことが起こった。
ルナの飛羽真を呼ぶ叫びとともに、ルナへと続く光の階段が出現したのだ。
度重なる連戦により満身創痍の飛羽真だったが、「今度こそ絶対に助ける」という約束と意志を胸に最後の力を振り絞り、全力でその道を駆け上っていくのであった。
____かくして飛羽真によってルナは救出され、全知全能の書の完全復活は辛くも不完全という形で阻止されることとなった。
……と、このようにあらすじだけを見れば、飛羽真がかつて救えなかった少女・ルナを救い、別れ際に交わした「絶対に助ける」という約束を永い時を経て果たした重要かつ熱い場面なのだが、後述の理由からネタとして扱われやすい。
ネタにされる理由
光の階段を駆け上っているとされるシーンなのだが、実際の映像で見てみるとどう見ても坂にしか見えない上に、この坂を駆け上る構図が同局のテレビ番組『全力坂』の様相や伝説的な打ち切り漫画である『男坂』の最後の見開きページにそっくりである。また、若干浮いた合成ゆえに飛羽真が坂を駆け上る姿がシュールに見えると、多くの視聴者の笑いと困惑を呼んだ。
この光の坂がルナから伸びているもかかわらず何故かルナに届くかどうかの手前で途切れていたため、飛羽真がダッシュの勢いやテンポを中断して背伸びでルナに手を伸ばす羽目になった様子も一連のシリアスな笑いに拍車をかけている。
駆ける姿のシュールさは「止まらないオルガ」も彷彿とさせ、放送終了後に多くのコラ画像・動画などの反響を呼んだ。
また同時期に別作品が放送されたためネットではこういう名前を繋げた遊びが散見された。
注意
仮面ライダーセイバーのファンの中にはこのシーンをネタにすることを好ましく思わないファンも多い。
そのため、ネタにする際には気をつけた方がいいだろう。
飛羽真を演じた内藤氏も後述するようにたまにネタにはしているが、放送当時はネタにされすぎてショックだったことをラジオで語っている。
なんとか坂
2021年12月12日、テレビ番組「全力坂」と『仮面ライダーリバイス』のコラボが決定。
そして神山飛羽真/仮面ライダーセイバー役の内藤秀一郎氏がツイッター上で反応したのだが、その内容がなんと「俺も走りたいよ。なんとか坂。」という、明らかにセイバー坂を意識したものであった。その後も、内藤氏は度々自身のTwitterアカウントでこのことをネタにしている。
その後の作品にて
セイバー以降の特撮作品でも、CGで作成された坂や階段が演出として登場することがあり、その度に視聴者からこのネタの再来として言及されている。ただし、いずれの作品もCG及び合成のクオリティそのものは悪くなく、違和感がない形となっている。
第38話にて、主人公の最終フォームが空中を透明な階段のように歩いてゆっくり降りてくるという演出がなされ、一部視聴者の間で「ギーツ階段」「ギーツ坂」「Mステの階段」等と言われた。
最終話では、主人公の最強フォームがバイクに乗って自分で錬成した土塊の道を進む演出がなされ、ここでも一部視聴者から「ガッチャード坂」と言われてしまった。
バクアゲ39では、ワルイド・スピンドーが空中を透明な階段のように歩いてゆっくり地球に降り立つ演出がなされ、ここでも一部視聴者から「スピンドー階段」「セイバー坂やめれ」等のポストがSNSで投稿された。
余談
このシーンがある第35章から丁度1年後に放送された次回作第35話では偶然にも、また別のネタが展開されることになった。
あちらも演者の迫真過ぎる演技が1周回ってネタにされる要因となっている。
関連タグ
意図せずネタ化した令和ライダーのワンシーン
ゴリライズ→セイバー坂、イザク(仮面ライダーセイバー)→ちっちゃい頃の大二より100倍上手いぞ!、風林火山おじさん、自作自演おじさん、キレてモニターを破壊する五十嵐大二