「世界が秋である限りオレは無敵だ！」
｢所詮そんなもんか……そろそろ立冬ダモンネ……｣
データ
| 身長 | 205cm（巨大化復元時身長：51.3m） |
|---|---|
| 体重 | 167kg（巨大化復元時体重：417.5t） |
| 考え | 「愛しいキャンデリラのことを想うと（アイガロンが）切なくて哀しい」→「イアンの知人エリカを拉致し、彼女が日本に持ち込んだ秘石を強奪する」 |
| 集める感情 | （アイガロンの）哀しみ？ |
| 成分 | お月見、紅葉、栗、月見だんごなど |
| 配合 | アキア杵、アキレ臼、オータムゾーン |
| 特記事項 | アイガロンですらしみじみと染みまクリの切なさ |
| CV | 室園丈裕 |
| スーツアクター | 田中宏幸 |
概要
キャンデリラに想いを馳せ、正に「哀愁」漂わせているアイガロンが生み出したデーボモンスター。巨大な満月と言うべき頭部に、紅葉や枯れ木の意匠が見受けられる胴体と言う姿を持つ。口から出ている黄色い装飾はさながら溜め息の様だ。更に餅を搗く為の臼と杵で武装しているのも特徴。
秋だけに周囲を常に切ない気持ちにさせるデーボモンスターで、口から吐く木枯らしを含んだため息を浴びた者は、ブレイブを失って憂鬱な気分に陥ってしまう。
戦闘能力も馬鹿にならず、「栗爆弾」、「枯れ葉攻撃」等の飽き（秋）の来ない多彩な技から繰り出す攻撃は、呆（秋）れるほど強力で、更に装備している「アキア杵」からも団子型の炸裂弾を乱射する「月見だんご攻撃」、「アキレ臼」からは兔を模した巨大な餅で相手を封じ込める「スーパー月見だんご攻撃」を繰り出す。
また、相手を憂鬱な気分に落として永遠に切ない気持ちに閉じ込める牢獄「オータムゾーン」を開く能力を持つ等、メランコリックな外見に似合わずかなりの強キャラである。
因みに何故アイガロンがこのデーボモンスターを生み出そうと思ったのかは一切明かされていない。ブレイブ33の冒頭での彼の行動から考えて、単なる「話し相手」として作ったと考えるのが妥当だが、何れにせよキャンデリラに恋焦がれるアイガロンの傍らで、口から木枯らしを吹かせながら相手の話を聞いている様子をラッキューロに目撃されたのが運の尽き。
劇中ではそのままアイガロンの弱味を握られた事で、彼の作戦に従う事になってしまった。
活躍
デーボス軍で1番人間界の情報に精通したラッキューロがキャッチした情報から、イアンの知人のエリカが「ケントロスパイカー」の秘石を海外から日本に持ち込んだ事を知ると、彼女を狙って行動を開始。
とある空港にて、エリカと待ち合わせするイアンを懸念していたキョウリュウジャー（※イアン本人と誤解から、彼を憤慨して後を追う空蝉丸を除く）達と遭遇して交戦。
しかし、本命はエリカの拉致である事をラッキューロ達に咎められ、その場はアイガロンに任せてエリカたちを追跡する。一方、アイガロンは自分の暴走に動揺した隙を突かれ、レッドの強化変身したキョウリュウレッド・カーニバルの「獣電カーニバルフィニッシュ」を受けて敗退していた。
その後、エリカと彼女を巡る誤解から仲間割れをするイアンと空蝉丸を発見し、混乱に乗じて「オータムゾーン」を開放。空蝉丸とエリカの2人を取り込んでしまう。
だが対するイアンは、嘗て「自分の異世界に引き込む能力」を持つデーボ・タンゴセックとの戦った経験を活かし、予めマーキング用の獣電池を取り込まれる寸前のエリカに預けており、その所為でキョウリュウジャー全員の「オータムゾーン」への侵入を許してしまう。
自棄になって「月見だんご攻撃」で応戦するも全て弾かれ、さらに誤解が解けてイアンと空蝉丸が和解したことで新獣電池「マキシマム」の力が覚醒。「七獣電ビクトリーマキシマムフィニッシュ」を受け、「オータムゾーン」の崩壊とともに敗北してしまう。
即座にラッキューロのスクスクジョイロで巨大化すると、ブラックとゴールドの2人が搭乗するプテライデンオー・パラサガンと交戦。
「スーパー月見だんご攻撃」の餅兎でプテライデンオーを封じ込めるがすぐに振り解かれる。「スーパー栗爆弾」もパラサガンの銃撃で撃ち返され、「秋と言えば食欲の秋」と称するブラック達によって「ブレイブフィニッシュ」の光弾を無理矢理口に撃ち込まれ、「ここまでか…!そろそろ立冬だもんね～!!」と言い残し内部崩壊して爆死と言う最期を遂げるのだった。
100years afterでの活躍
新生デーボス軍の「攻撃団・四季」メンバーとして、同名で殆ど同じ姿のデーボモンスターが登場している。
デーボ・ハルダモンネ(デーボ・タンゴセック、…ではなくソックリさん)と共にオープニングから暴れまわり、新生キョウリュウジャーと対峙する。
…が、青系4人白系2人という地味で寒々しい配色な上戦い方もヘッポコな彼ら彼女らに拍子抜けし正座させてお説教に及んだ。
その後真の色に目覚めた新生キョウリュウジャーに敗北し、先代(…?)と同じく爆死している。
余談
モチーフには上記の成分の他にキノコも含まれており、武器の一つの「アキレ臼」も、「呆れる」と「アキレス」を掛けたネーミングだと推測される。
名前の由来はそのまま「秋だもんね」。
『エターナルブレイブ』の座談会によれば、実はこの怪人だけ唯一メインデザイナーが担当しておらず、スーパー戦隊シリーズでも珍しい女流絵師が描いたデザインである模様。
巨大な満月という特徴的なシルエットだが、同日10月13日に放送された『仮面ライダー鎧武』でも似た様な形態が登場していた。
声を演じた室園氏は本作がスーパー戦隊シリーズ初出演である（その他東映特撮作品には本作以前に『テツワン探偵ロボタック』にてカバドスの声でレギュラー出演していた）。後に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』でジュゴーン・マナッティの声を担当する事になるが、それまで実に5年のスパンを要する事となる。
関連タグ
獣電戦隊キョウリュウジャー デーボス軍 アイガロン デーボモンスター
