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ノッペラボウ(カクレンジャー)

げんだいののっぺらぼう

本記事では、特撮テレビドラマ『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する敵怪人の一体としてのノッペラボウを取り扱うものとする。
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大魔王様の命令で貴様等を倒しに来た、覚悟しろ!」


CV:大友龍三郎

登場話数:第39話「特別編だよっ!!


概要編集

妖怪軍団に与する妖怪の1体で、「妖怪世界で1番恐れられている殺し屋を自称する。


原典にある昔の「のっぺらぼう」は等を持たず、夜中に通り掛かった人間を驚かして喜んでいるだけの他愛ない妖怪だったが、現代においては青と白の皮膚をツギハギしたまだらな身体と、赤い線を引いたような口のみが備わった顔が外見上の特徴で、その身体には敵の攻撃を受けてバラバラになっても、即座に元通りに再生する能力が備わっている。もっとも、復活したての状態ではボロボロで、その都度誰かに縫ってもらわなければならないという欠点も抱えている。


また、前述した肩書きとは裏腹に、当初の状態では武器らしい武器も持っていないため、殺し屋と呼ぶには心許無い面もあったが、後に妖怪大魔王の計らいによって「ノッペラマシンガン」を始めとする様々な武器を身体に内蔵し、戦力の増強が図られた。


作中での動向編集

カクレンジャー抹殺という大魔王からの命令を実行すべく、手始めにドロドロを率いて人々を襲い、目論見通りカクレンジャーを誘き出すことに成功したノッペラボウであったが、ここでは大した活躍もないままシャークドライバーで呆気なく倒されてしまう。

無論これで完全に敗れ去った訳ではなく、程なく再生を果たしたノッペラボウは妖怪軍団の本拠地である大宮殿へと戻り、ボロボロの身体をドロドロに繕ってもらうと同時に、大魔王から無数の武器を「新しい力」として授かるに至った。


こうして再生と強化を果たしたノッペラボウは、改めて命令を果たさんとカクレンジャーに挑戦状を送りつけ、指定された場所に彼等が現れるや仕掛けてあったでこれを拘束、ノッペラマシンガンで1人ずつこれを蜂の巣にしようと迫る。が、最初の標的にされたニンジャレッドが、後ろ手に隠し持っていたリモコン猫丸に内蔵された大砲を作動させたことで、その砲撃に同行していた花のくノ一組と共に怯まされてしまう。

その隙に、拘束していた鎖を猫丸に噛みちぎらせたカクレンジャーはノッペラボウ達に挑みかかり、対するノッペラボウも「ノッペラマシンガン」や左膝からの「ノッペラミサイル」でこれに対抗するも、それらの攻撃をことごとく撥ね退けられた末にレッドの隠流・雷鳴斬で深手を負うに至った。


「ぬうう! こうなったら、巨大化して踏み潰してやる!」


巨大化後は5体の超忍獣と相対するも、「サルダー分け身の術」でゴッドサルダーの分身としてレッドサルダーバトルサルダーが召喚されると、バトルサルダーのサルダークロー、レッドサルダーの投げ飛ばし、そしてゴッドサルダーのゴッドサルダー二刀斬りと、立て続けに攻撃を食らってまたしてもバラバラにされてしまう。

とはいえ、再び再生に及ぶや右肩の「ノッペラ銃」で反撃に転じ、助けに入ったニンジャマンも軽くあしらっては「のこのこしゃしゃり出てきおって、この青二才めが!」と嘲るも、これにより彼はサムライマンへと変身。さらに超忍獣もスーパー隠大将軍へと合体し、サムライ激怒ボンバーと鉄拳フライングフィニッシュによりまたまたバラバラに吹き飛ばされてしまった。

それでもなお三度の再生を試みるノッペラボウであったが……。


ノッペラボウ「馬鹿め、何度やっても同じだ! ……ん? お腹が冷えるなぁ……」

サムライマン「ここにあるぜぇ?」

ノッペラボウ「あっ、俺のお腹! お腹が痛い、お、俺のお腹を返せ! うぉおおぉぉぉ!? お腹がなくて冷えちゃったのね~!!」


あろうことか腹部の破片がサムライマンに踏みつけられており、これにより完全な再生を阻止されたのみならず、腹が冷えたことでそのまま爆死するという、何とも締まらない最期を迎えてしまったのであった。

後にも先にも、巨大戦の結果こんな間抜けな理由で爆発四散した敵はこいつくらいであろう……。


備考編集

デザインは篠原保が担当。フランケンシュタインの怪物っぽさが意識されているようで、また「顔がない」というのをどう表現するかに当たって、単純に「顔の部分の皮がなかった」という形でまとめられている。


CV担当の大友は、東映特撮へは1980年代後半より不思議コメディーシリーズを中心に度々出演実績を持ち、スーパー戦隊シリーズへの初参加となった本作の前後より、それまで主体としていた顔出しでの出演から、声優としての出演へと本格的にシフトしていくこととなる。


原典である昔の「のっぺらぼう」は

『一度ターゲットに決めた相手を自分が満足するまで何度も驚かせる』妖怪であり現代のノッペラボウはこの性質をより戦闘向けにエスカレートさせた

『一度ターゲットに決めた相手を必ず始末するまで追いかける殺し屋』になったと言える。

妖怪をあまり知らない人より知っている人程、恐ろしさ(『やってる事がスケールアップしただけで本来の性質は何ら変わっていない』)に気付かされる良アレンジなのだが本編はなんともしまらない物となってしまった。


関連タグ編集

忍者戦隊カクレンジャー

妖怪軍団 妖怪(カクレンジャー)

のっぺらぼう

イッタンモメン:同じく殺し屋を自称する、本作の妖怪の一体

ヌッペフホフ:同じく本作に登場する妖怪の一体で、原典となった妖怪同士については関連性を指摘する向きもあるものの、本作においてはあくまで別個の存在とされている


ナリスマシ:『侍戦隊シンケンジャー』に登場する敵怪人の一体。のっぺらぼうの要素を意識した点で近似点を有する。

チノマナコ河童のギエム郎:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する戦隊怪人達。CV担当を同じくすると共に、妖怪をモチーフとしている点でも共通している。

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