「クリエイティブ」×「不登校」
概要
ハミダシクリエイティブ
2020年9月25日に発売されたアダルトゲーム。まどそふとの第6作目にあたる。通称「ハミクリ」。
2020年の萌えゲーアワードにて準大賞及び9月月間賞を受賞。また、美少女ゲーム大賞2020にて、総合部門、グラフィック部門、ミュージック部門、ムービー部門でトップ10入りした。特に、ムービー部門で第3位にランクインされた。美少女ゲーム大賞2020キャラクター部門でも、和泉妃愛と錦あすみがトップ3、鎌倉詩桜がベスト20入りした。
本作の特徴は「ヒロイン全員がクリエイター活動をしている」点と「ヒロイン全員が不登校になっている」点である。ジャンルが「学園に来ない女子と見過ごしがちな青春を探す学園恋愛ADV」であるように、生徒会活動やクリエイター活動を通して、冴えない主人公と不登校のヒロイン達との学生生活や恋愛を模索する様子が描かれる。
家庭用ゲーム機への移植版(全年齢版)として、2021年6月24日にニンテンドースイッチ版とプレイステーション4版がiMelから発売された。
ハミダシクリエイティブ凸
2022年11月25日に本作の続編である『ハミダシクリエイティブ凸』が発売された。まどそふとの第7作目であり、ジャンルは「学園に来てくれる美少女と青春を謳歌する学園恋愛ADV」である。通称「ハミクリ凸」。
2022年の萌えゲーアワードにてユーザー支持賞及び11月月間賞を受賞。また、美少女ゲーム大賞2022では、エロ部門を除く全部門でトップ10に入り、特に総合部門、グラフィック部門、ミュージック部門、ムービー部門の4部門でトップ3に入った。美少女ゲーム大賞2022キャラクター部門では、和泉妃愛が堂々の第1位、錦あすみと竜閑天梨がトップ10入りした。
ヒロイン4人のアフターストーリーに加えて、竜閑天梨が攻略ヒロインに追加された。
天梨「女の子と付きあうのに攻略なんて言葉を使うの、よくないと思う!」
タイトル名の「凸」はソーシャルゲームにおける「限界突破」の俗称「凸」からきていると思われる。
あらすじ
千玉学園に通う日陰者「和泉智宏」は、妹の和泉妃愛に甘やかされてオタク趣味に浸る自堕落な生活を送っていた。ところが、生徒会長「鎌倉詩桜」が行方不明になったことがきっかけで開催された生徒会長くじ引きで当たりを引いたため、生徒会長に任命されてしまう。
「当選おめでとー!とりま次の生徒会長は和泉クンにけってー! 」
突如として時の人となった智宏は、仕事で通学できていない妃愛の進級の為、生徒会長を引き受けることになる。ところが、生徒会顧問が上げてきた役員候補「常磐華乃」と「錦あすみ」もまた、不登校児であった。更に、連絡が取れなかった詩桜が帰ってきたことや、クラスの人気者「竜閑天梨」が智宏に接近してきたことで、生徒会は混乱を極める。
果たして、智宏は無事に生徒会長の役目を果たせるのだろうか?
登場人物
※CVは複数ある場合、PC版 / コンシューマー・アニメ版の順に記載している。
メインキャラクター
主人公。自他ともに認める陰キャオタク。妃愛のヒモとして暮らしているが、妃愛を誰よりも愛している。しかし、妃愛の声マネや歌唱を褒めることはほとんど無く、妃愛のシングル曲にも興味が無い。
学校では教室の片隅で暮らす日陰者であったが、くじ引きで当たりくじを引いたことがきっかけで、生徒会長に任命されてしまう。それ以降、「くじ引き生徒会長」と揶揄されながらも奮闘することになる。
推しのイラストレーターはののか、推しのVtuberは雪景シキと雨野葉レマ。
智宏の実妹であり、子役上がりの覇権声優「小泉妃愛」として活動している。愛称は「ひよりん」。トレードマークのひよこを始めとする動物の鳴きまねをよくするが、智宏からは酷評ばかり食らっている。
一見、智宏が妃愛に甘えているように見えるが、その実、智宏の世話をしないと調子狂う程のブラコンである。好物も智宏の手作りチャーハンである。
幼い頃に両親を亡くしており、智宏と二人暮らしをしている。家での家事を担い、声優業で一家の家計を支えているが、その多忙さ故に、なかなか学校には通えていない。
転入生で智宏のクラスメイトであるが、ある理由により、転入2日目で不登校になる。重度のオタクであり、感情が昂ると口調がマンガっぽくなるが、本人はそれを他人に隠したがっている。妃愛の大ファンであり、事あるごとに限界化する。たこ焼きに目が無く、SNSなどの自画像をたこ焼きにしている。
人気イラストレーター「ののか」として活動しており、原稿料が200万円、描いたキャラクターがソーシャルゲームに実装されると日に億を稼ぐ程の実力を持っている。また、雪景シキのキャラクターデザインも手掛た。
小さい頃は千玉に住んでいたようで、智宏と面識がある。
智宏の後輩。肉まんが好物。非常に少食で、肉まん1個でお腹いっぱいになる。清楚な容姿と声、優しい性格であるため、智宏から天使と形容される。しかし、芯は強く、自分のやりたいことを曲げない。詩桜のファンであり、彼女の執筆した小説を持っている。
両親は世界的に有名な音楽家であり、父は単独コンサート開催や大統領の前で演奏した実績を持つピアニスト、母はハリウッド映画やジブラナイ映画のBGMを手掛ける作曲家である。
とある事情から、両親と離れて一人暮らしをしており、不登校になっている。公園で智宏と会ったことがきっかけで、智宏を慕うようになる。
バーチャルYouTuber「雪景シキ」の中の人であり、高い歌唱力によって人気が急上昇している。また、ボイトP「miasuP」としてボイト曲を作っていた経験があり、作曲もこなせる。
千玉学園の生徒会長であったが、突如として行方不明となる。智宏が生徒会長となるきっかけを作った全ての元凶であり、初対面が最悪だったことも相まって、智宏・華乃との間に因縁がある。生徒会の引継ぎ作業においても、智宏にきつく当たることが多い。
ファンクラブができる程の高いカリスマ性と実力を持つが、任期中に他の生徒会役員を全員解任するなど、その性格は傲岸不遜、唯我独尊。彼女もまた、妃愛の大ファンであり、妃愛のシングルをコンプリートしている。
小説家「星しをん」として作家活動をしており、執筆した小説は軒並みヒット作となっている。
太ももの太さから、時々○○大根と呼ばれ、ネタにされるのだが、本人はそれを不本意だと感じている。
メインヒロイン(凸より攻略キャラクターとして追加)
智宏のクラスメイトで、超ポジティブで人懐っこい性格をしている。通称「アメリ」。
智宏と対極の存在で、人付き合いも多い。好きな食べ物はポテトサラダで、コスプレにも興味がある。しかし、オタクネタには疎く、ネットスラングなどを真に受けてしまうことも。
全国区の読者モデルであり、雑誌の表面を飾る、東京ガルーダコレクション出演が決定する程の知名度を誇る。その関係で、事あるごとにSNS「インちゅた」を投稿している。インちゅただけでなく、ZukBakにも手を出している。
モデルの仕事が多忙で、友人との付き合いに難儀していたため、居場所を求めて智宏率いる生徒会に接近する。
サブキャラクター
智宏の従姉で、智宏と妃愛の後見人。千玉学園の教師をしており、生徒会顧問として智宏達をサポートする。その美貌から日々、男子生徒の注目を集めている。
学生時代には天梨と同じく、読者モデルをやっていた。その時の名残からか、言葉遣いが一昔前のギャル口調になっている。
智宏のクラスメイトで、数少ない智宏の友達。見た目や声が女の子っぽく見えるが、れっきとした男の子である。
洋裁教室に通っていたため、裁縫に腕がある。
ネタバレになるため詳細は伏せるが、作中一の多芸を持っている。
お嬢様学園「百合ヶ峰学園」の生徒会長。よく「莉々々子」や「莉子」などと間違えられる。
高圧的な性格・口調及びハイスペックぶりから、同調圧力の鬼と化しており、周囲の生徒からは恐れられている。しかし、そこまで嫌味な性格ではなく、自分の感性には素直。
詩桜をライバル視しているが、詩桜は彼女の事をいい知り合いだと思っている。
『ハミダシクリエイティブ凸』で初登場した智宏の後輩で、生徒会の新メンバー。
生徒会メンバーには無い直球的なコミュニケーション力を持っており、その言動で他のメンバーをドギマギさせるなど、小悪魔な性格をしている。
妃愛、詩桜と天梨の仕事を知っているが、華乃とあすみの仕事は知らない。
同じく『ハミダシクリエイティブ凸』で初登場した智宏の後輩で、生徒会の新メンバー。
柑凪とは対照的に引っ込み思案な性格。幼少期にはアイドル声優を志していた。
口癖は「いいないいな!」。
柑凪と同じく、華乃とあすみの仕事は知らない。
アニメ化に向けて
2020年11月28日にアニメ化プロジェクトが発足した。2023年6月30日からクラウドファンディングで制作資金を集めた。アニメオリジナル要素も加えられた5分枠、全12ショートアニメで、2024年に地上波枠などで放送予定である。
クラウドファンディング先駆けて、2023年5月26日にYouTubeでクラウドファンディング企画会議が行われ、支援者へのリターン案が紹介され、クラウドファンディングについて、ユーザーとの意見交換が行われた。2023年6月23日にユーザーの意見を反映した詳細内容が公開された。
クラウドファンディングの目標金額(=アニメ化決定ライン)は1000万円であるが、クラウドファンディング開始後5分で1000万円に到達した。その後、地上波枠での放送などのストレッチゴールの設定、コースの追加などが行われた。最終的には、約1億1千万円、目標金額のおよそ1100%もの支援金額が集まった。
フロンティアエンジンとハヤブサフィルムが制作を担当し、ひらさわひさよしが総監督、中野圭哉がキャラクターデザインを担当する。
後に2024年秋アニメとして放送されることが決まり、放送局はTOKYOMX、サンテレビ、KBS京都など。5分のショートアニメとなる。
音楽
ハミダシクリエイティブ
- オープニング『Unreal Creation!』
作詞:stel
作曲・編曲:堀江晶太
歌唱:櫻川めぐ
- 和泉妃愛ルート エンディング『Real intention』
作詞・作曲・編曲:よる。
- 常磐華乃ルート エンディング『Everyday』
作詞:YaM-
作曲・編曲:山口たこ
歌唱:日野ほのか
- 錦あすみルート 挿入歌『カザバナムスメ』
作詞:shI_no
作曲・編曲:田中俊裕
- 錦あすみルート エンディング『ゆきどけ』
作詞・作曲・編曲:山口たこ
歌唱:星羽こはく
- 鎌倉詩桜ルート エンディング『Lovers Moment』
作詞:逢瀬アキラ
作曲・編曲:Yuki Nakano
歌唱:KyoKa
ハミダシクリエイティブ凸
- オープニング『一冊のアロー』
作詞・作曲・編曲:堀江晶太
歌唱:櫻川めぐ
- 和泉妃愛ルート エンディング『Heart Creation』
作詞・作曲・編曲:岩嵜壮志
歌唱:月乃
- 常磐華乃ルート エンディング『happy palette♪』
作詞:祝りんご
作曲・編曲:山口たこ
歌唱:藍月なくる
- 錦あすみルート 挿入歌『Little Silent Snow』
作詞:逢瀬アキラ
作曲・編曲:パーコセット
- 錦あすみルート エンディング『トキラキメキ』
作詞・作曲・編曲:哥丸雄貴
- 鎌倉詩桜ルート エンディング『恋影』
作詞:祝りんご
作曲・編曲:山口たこ
歌唱:朝ノ瑠璃 (朝ノ姉妹ぷろじぇくと)
- 竜閑天梨ルート エンディング『夏色カメラロール』
作詞:黒柳利一
作曲・編曲:鶴丸雄太
スタッフ
原画 | 宇都宮つみれ |
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SD原画 | 茜屋 |
シナリオ | 甲木順之助 |
ディレクター | もじゃすびい |
デザインディレクション | cao.(*PetitBrain) |
ムービー制作 | Syamo |
音楽 | まつむー |
関連動画
ハミダシクリエイティブ OPムービー
ハミダシクリエイティブ凸 OPムービー
関連イラスト
関連項目
声優 イラストレーター バーチャルYouTuber Vtuber 小説家
- 東京都町田市:物語の舞台である千玉市のモデルとなった場所
- 玉川学園 玉川大学:同じく、物語の舞台である千玉学園のモデルとなった場所
- 星羽こはく:ハミダシクリエイティブのエンディングテーマを歌ったバーチャルYouTuber
- 朝ノ瑠璃(朝ノ姉妹ぷろじぇくと) 餅月ひまり ヒヅキミウ:ハミダシクリエイティブ凸のエンディングテーマを歌ったバーチャルYouTuber達
- ライヴラリ WACTOR:餅月ひまりとヒヅキミウの所属事務所